|
続きを投稿する
|
MENU
|
HOME
|
題名
【競作企画】仲間ってなに?
登場人物
キア ホッパー
投稿者
高迫
投稿日時
2006/2/19 22:21:15
「にがーいおクスリを飲んだ後のようなサッパリお顔なんねぃ」
「それは、全然さっぱりしてないと思いますよ……」
お仕事のとちゅー、息抜きによったヒミツの河原で、ホッパーにあった。昨日あったときはどどーんと思いつめたようなお顔をしながら、昨日の朝にあった事を話してたんけど。
「んとね、口ん中はニガニガしいんけど、その分苦しかったのがすっきり? お悩み消えたけど二日ヨイ?」
お隣に座りながら、きーてみる。「よく分かりましたね」と少しおどろかれたん、まー二日ヨイの方はバザードから聞いてたから知っとっただけなんけどねぃ。
「消えたって訳じゃないですけど、そうですね、焦って結論を求めなくてもいいかなって思うようになりました」
昨日とちがったいー笑顔ー。ココロがすっきりしたんは間違いないんねぃ。
「あの……それでですね」
「にゃに? ミルテさんにあっつーい恋をしたためたお手紙ハイタツ?いいんよ、せきにんを持って」
「ちがいます!」
うに、まだ言いかけだったんに、否定された。ホッパーの顔はまっかー、まっかー、まっかっかー。
「にしし、オクテーおくてー」
「もう……そうじゃなくて、キアさんはこの人は仲間だって言える人がいますか?」
聞かれて、ちこっと考える。ちこっとだけ、んでもって、ホッパーを指差しゆびさし。指の先にはきょとん顔。
「………僕ですか?」
「うみ、この河原のヒミツをきょーゆーのお仲間。お酒を飲みあうお仲間、お茶仲間ー……えっとー」
ホッパーを指差してないほーの手で指折りながら並べてみるん。
「もちぃ、ホッパーだけじゃないんよ、サテたちもーユーニスもーバザードもー……」
今度はホッパーを指差してたほーの手を指折り数えるん。
「……仲間、ですか?」
「うみ」
うなずくおいらをむずかしそーにホッパーが見る。仲間ってそないにむずかしものだっけ?
そういえば、昨日も仲間がどーのっていってたんもんねー、昨日ケンカしてたっておヒトたちのことが、まだ気になっとるのかな?
おいらは、昨日のおヒトたちならきっと大丈夫だよぅと言ってみた。
「それにさー、ホッパー昨日仲間なのにケンカしてっていっとったっしょ?」
「えぇ……」
「ササイなコトでケンカはよくないんけど、仲間だからケンカするんじゃないかなー」
「仲間だから、ですか?」
「うみ、ほーら、ケンカ仲間っていうっしょ?」
「……あの場合、その言葉を当てはめるには少し違うと思うんですが」
ホッパーにシテキされて、あれれとちっと考える。
「そかな? ケンカするほど仲良しさんっていうんし、んでも、問題があってのケンカだと、やっぱ違う?」
「違いますよ、やっぱり」
「んでも、ゴカイが解ければ仲良しさんになれるっしょ、あーでもなー、ゴメンがいえんこともあるよねぃ、相手が大好きだとなおさら、スナオになれなかったりとかー」
「誰の事です?」
「なーいしょー」
にししーと笑う、ホッパーはフシギそうに首かしげるんけど、ないしょないしょ。
「気になるんですが……それよりも、キアさん。話がずれてきてますよ」
「そだねぃ、この辺は昨日話したしねぃ」
「え………?」
「うみ、やっぱ聞いてなかったんねぃ、もーココロはミルテさんのトリコー」
「ごめんなさい…って、すぐにそこに持っていかないでください!」
笑ってごまかし、ホッパーはすぐお顔に出るんから、ついからかいたくなるんよねぃ。
「じゃーお話もどしてー。んーとね、だから、おいらは大好きなおヒトたちは……もちろんおヒトじゃなくても、みーんな友達や仲間だと思ってるんよ」
おいらの言葉に、ホッパーがちこっと首をかしげる。
「相手が、そう思ってなかったら?」
「んー? んでも、相手が思ってないから、おいらも思わないなんて、それじゃーずっと仲間にも友達にもなれんよーだ。裏切られたりしたらそれはそのとき考えるん」
「なんか、キアさんらしいですね」
おいらの言葉にホッパーが笑う、あや? おいらなんか変なこといった?
だけどしきりに首をかしげるおいらを、ホッパーが笑顔で見てくるから、まいっかーっておいらも笑って見せたん。仲間といっしょだと、ササイな悩みなんてとりあえずどーでもよくなる。
えっと、シンライとかしんよーとかいろいろあるかも知れんけど、一緒にいて楽しいってのも、きっと大事だよねぃ?
「よーし、ホッパーのおなやみすっきりお祝いに、今日はのもー」
「え!? あの、キアさん、それだと僕3日連続で飲むハメに、というか単に騒ぐ理由をこじつけただけじゃないですか!?」
「ホッパーが大好きミルテさんもさそおー!」
「話を聞いてー!話を勝手に進めないでー!というかそんな事を大声で言わないでー!」
あれ? なんかこんな事前にもなかったっけぃ? んー、いっか。気のせい気のせい。
「ほーら、ホッパー!ミルテさんとこいこー」
「ほんとに誘うんですか!?」
ホッパーの手をぐいぐい引っ張って、おいらたちは河原を後にするん。
お空は昨日とおんなじで、よく晴れたフユの空。
■ あとがき ■
ホッパーの競作EPの次の日という形でかいてみました。バリバリ事後承諾です(ぉぃ)
結局キアは、何も考えてないというお話。
この作品の感想をお寄せください
枝鳩
さんの感想
(2006/4/03 22:48:59)[4]
のんびりとした空気の中でのキアとホッパーの掛け合いが素敵です。
彼女なりの仲間観、的確(?)な言葉がなんともいえず暖かいように感じました。
琴美
さんの感想
(2006/2/24 0:21:29)[3]
あったかいなぁ……。河原を渡る風、二人の間の空気の色、そんなものがふわふわと柔らかくこちらにも伝わってくる作品でした。
ホッパーも良い仲間に恵まれたものですねー。
深海魚
さんの感想
(2006/2/23 21:50:03)[2]
これもうゆまさんのEPとリンクしていると言う巧妙なテクを使っていて上手いですねー。
キアが何も考えずに当てを得ている台詞を言っているのならスゲーです。きっと計算に違いない(笑)
うゆま
さんの感想
(2006/2/23 0:57:52)[1]
むず痒いよぅ(笑)・・・まずそれが思った事。
キア嬢らしい考え方、とても素敵だと思いました。
仲間の意味だけでなく、ほんわかとして暖かいEPです。
ホッパーの慌てふためき様(笑)が良い感じっす♪
名前
感想
パスワード(英数6桁以内)
記事番号:
パスワード:
パスワード: