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題名
獅子ちょっとだけ奮迅
登場人物
ギャブ、ジャアファル、ノード
投稿者
文成
投稿日時
2006/9/13 18:44:59
おっハゲ〜ん♪別に禿がどうとかって意味じゃなくて、『おはよう元気ですか?』の略なんだよ。ニシシシシシ(笑)
僕の名前はギャブ、誇り高きグラスランナー!ピッチピチの大人の男なのさ♪
おとっちゃんからお金を渡されて、旅に出されてオランに来たのさ。冒険者ひゃっほ〜い♪冒険者の酒場で出会ったおじさんにパンをもらったし、ドワーフのノードからグ〜タラしててもお金がもらえる仕事を紹介してもらったんだ。なんと報酬は一日金貨二枚、絶対裏ありそうだけど、ここで引いたら草原妖精の名が廃る。
で、冒険者の初仕事は、貴族のお偉いさんが避暑地で過ごす間の猫の世話!!名前はらいおん君。う〜んかわいい名前だ、張り切っていこう!!・・・・らいおん=獅子・・・
出て来い禿ドワーフ!!!まあ、本当に出てこられても困るんだけどね♪
てへっ☆こ・こ・ろ・の・さ・け・び♪
・クローサー子爵の飼っているライオンの名前はラインホルト。商人から「珍しい子猫」という名目で購入した。
・小さいうちは屋敷の使用人も可愛がっていたが、成長した今では子爵以外可愛がる者がいなくなった。
・ギャブは馬屋番のサイモンと一緒にライオンの世話をした。
・ギャブの仕事は主に餌やりやブラッシングなど直接触れ合う、危険をともなった作業を任された。
・数日して慣れてきたころに事件はおこった。
ギャブは昼ごはんを食べたのち、ラインホルトにブラッシングしていると睡魔が襲ってきた。ラインホルトも気持ちよさそうに、うたた寝しそうな雰囲気があったのでギャブは危険もかえりみず、ラインホルトの側で眠りについた。
ギャブは鍵が開く音で目が覚めるが、寝起きのせいもあり大して気にはとめなかった。眠い目をこすりながら仕事を再開しようとしたとき、ギャブの後方からブリッドが飛来し、ラインホルトの体に命中した。驚いたラインホルトは飛び起き、走り出した。
ギャブはブリッドの飛んできた方向に振り向き、犯人の後姿を確認するも、走り出したラインホルトに突き飛ばされてすっころんだ。顔を上げラインホルトの向かった先を見れば、閉まっていたはずの扉が開いている。
「ちょっと、なんでよ!!」
ギャブもまた、飛び起きて走り出した。考えてみればさっきの鍵の開く音はこの扉の開く音だったのだ。となると、眠くなったのだって昼飯に睡眠薬か何かを混ぜられたのか?という考えが頭をよぎる。が、いまはそんなことを考えてる場合ではない。全力で走ってラインホルトにしがみつく。
「落ち着けラインホルト!!お願いだから止まってぇぇ〜」
グラスランナーが一人しがみついたぐらいで百獣の王の走りを止める事はできない。まるで何かに導かれるように、ギャブを引きずったままラインホルトは屋敷の正門にむかっている。
「とまれ〜〜!!!」
ギャブの悲痛な叫びが中庭に響く。その時、衝撃とともにブレーキがかかった。ターバンを巻いた赤ら顔の男がラインホルトを止めたのである。
「やあちいさな兄弟、約束どおり遊びに来ましたよ。」
長い黒ひげ、白いシャツ、間違いないあの日冒険者の店でパンをくれた人間、ジャアファルがラインホルトの暴走を止めてくれた。しかし、ラインホルトはまだ興奮したまま逃れようと暴れている。その時、太くがっしりとした手がラインホルトに近づいてきた。
「心配になって来てみれば、小僧殿は一体何をしでかしておるのぢゃ。」
はげ頭と豊かな髭が印象的なドワーフのノードは、それはそれは美味しそうな串焼きを持っていた。ラインホルトは何かに取り付かれたようにおとなしくなり、串焼きの匂いをかいだあとその串焼きにかぶりついた。
「あ、もうそんな時間か!」
ギャブはあわてて餌である肉を取りに行った。
そして事件はひと段落着いた。その直後、ギャブは執事に呼ばれて個室に通された。
・スキャンダルを恐れた執事は事件隠蔽のため、ギャブに口止め料を払った。
・今回の事件は、うっかり鍵を閉め忘れたためにライオンが逃げ出した。ギャブの失態である。
・その失態にめげず、その後の対応が良かったため、大事には至らず、結果ギャブにボーナスが支払われた。これにより、口止め料の偽装が完成する。
・その数日後、クローサー卿が避暑地から帰還したことによりギャブの仕事は終了した。
・もちろんその後、受け取った報酬でジャアファルとノードに飯をおごったという事は言うまでも無い。
「さて、どうしたものか・・・」
ギャブの去ったクローサー邸で、執事は頭を抱えていた。
・今回の事件について、執事はあらかじめ計画の情報を得ていた。
・子爵が避暑地に行っている間に馬屋番のサイモンがライオンを屋敷の外に逃がして、子爵の評判を落とそうとしていた。
・冒険者を雇いライオンの世話をさせる事で、屋敷の者たちを事件の解決に専念させた。
・結果、事件を起こしたサイモンを捕らえ、背後関係を洗い出すことに成功する。
・執事は事件のついでにライオンも始末しようと考えていたが、ライオンが残ったので頭を抱えていた。
・そして今日もクローサー子爵はラインホルトをかわいがっていた。
■ あとがき ■
ごめんなさい。とりあえず無許可でキャラつかったとこを謝っておこう。それよりも出したのに出番が少ないことを謝ったほうが・・・そんなこんなで出来上がったエピを1週間ぐらい寝かしていたことを・・・以下略
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