No. 00020
DATE: 1998/06/26 16:52:28
NAME: セシーリカ
SUBJECT: 生い立ち&旅立ちの理由
セシーリカには両親はいない。生まれてすぐに、一角獣の森に近い廃村に捨てられ、たまたま査察のために通りがかった老魔術師フォールに拾われた。
彼ははじめ、セシーリカをを精励使いにしようと思ったらしい。だが、、ハーフエルフのくせにぜーんぜん(笑)才能がなく、結局魔術師として仕込むことになった。だが、セシーリカ自身は幼い頃からマーファの声を聞くことができ、どちらかと言えばそちらに精を出していた。いたずら大好きで、いつもヘアピン一本でフォールの大切な貯金箱を開けたり、棒一本を使って川を跳び越えたりと、お転婆と言うよりはむしろガキ大将であった。
だが、13歳の時、セシーリカはいきなり暗殺者と思われる刺客に襲われた。もちろんこてんぱんに叩きのめして返り討ちにしたが、それからも何度か刺客に襲われる。普通の13歳ならここで怖くなって祖父に泣きつくところだが、そうはさせないセシーリカのド根性(&行動力)。自ら冒険者を雇い、その件についての調査を進めた。
自分に刺客を送り続けていたのは、ナターシャというハーフエルフの暗黒司祭だった。セシーリカは冒険者と共にナターシャのアジトに乗り込み、そして戦った。
ナターシャの暗黒魔法の腕はすさまじく、冒険者達は手足の自由を奪われ、あるいは催眠術をかけられたように自失する。セシーリカもまた皮膚を切り裂かれてしゃがみこむ。ナターシャはセシーリカに向かって叫んだ。
「お前さえ生まれなければ、母さんはもっと生きていられたのよ! それを、それを・・・許せないわ!」
その叫びとほぼ同時に、セシーリカの放った苦し紛れの電撃が彼女を貫いた。ナターシャは悔しそうに歯がみし、そうして姿を消す。
以後、刺客はふっつりと途切れた。
だが、ナターシャはまだ生きている。しかも、彼女は自分の出生の秘密を知っているかも知れない。自分の出生には、もはや興味はないが、何故彼女は自分を憎むのだろう。憎しみは何も生み出さないのに・・・。
セシーリカは家を出た。冒険者として各地を回りながら、いつかナターシャと出会うために。愛用のホーリー・セイバー(+2相当のミスリル銀のレイピア:フォールの若き日の愛用品をほぼ無理矢理譲ってもらった)を手に。
こうして、このほかにも道中様々な出来事を経て、セシーリカはオランにたどり着いたのである。