No. 00031
DATE: 1998/07/06 15:45:07
NAME: キリュウ
SUBJECT: 烈火竜巻斬!!その2
2.地下迷宮
村人からミノタウロスのいるという森を教えられ、その森を調べた彼らの発見したものは、広大な地下迷宮だった。
「すごい所でござるな。」
「おそらく、古代王国の遺跡でしょう。・・・この様式だと、中期の有力者の墓でしょう。」
おそらく、野獣などの住処になっていたのだろう。周りにはすさまじい悪臭が立ち込めている。
松明で床を照らすと腐った落ち葉や、なにか動物の骨などが散乱している。
その中に・・・。
「あ!」
チルチルが何かを指差した。その先には、あきらかな人骨、そして衣類の破片が散乱していた。
「こいつは、新しい食い千切られた跡もある。どうやら大当たりのようだな。」
アールがそう言った時だった。
「ぐるぅぅ」
「聞こえたか。」
「入り口の方でござるな。」
「こっちに近づいてきます。」
「なにか、引きずってるよ。」
「ぐるぅぅぅ」
ずるずる
音がだんだん大きくなり、やがてミノタウロスが彼らの前に現れた。背にはおそらく今日の獲物であろう鹿を背負っている。
「ごぉぉぉぉ」
ミノタウロスは良いデザートを見つけたとばかりに、鹿を投げ捨て、手にした大斧を構えた。
それに応じてアール達が身構える。すると・・・
「ここは、拙者に・・・。手出しは無用にござる。」
キリュウが進み出て、ミノタウロスと対峙した。