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No. 00034
DATE: 1998/07/07 13:01:15
NAME: キリュウ
SUBJECT: 烈火旋風斬!!その4
4.木乃伊の王
「は!」
キリュウの剣がマミーの胴に食い込む、するとマミーの体は一瞬にして炎に包まれた。ファイアー・ウェポンがかかっているのだ。
「*******」
マミーはあっという間に灰となり崩れ落ちた。
「これで.3匹」
マミーは手強い相手だったが、大きな弱点があった。乾燥した体ゆえ火に弱いのだ。
(あと、もう一つすごく重要な事があったような)
マミーが炎に弱い事を教えたチルチルは思った、しかしその時の彼女には、それ以上考える余裕は無かった、ホーリー・ライトを唱えるのに精神を集中せねばならなかった。
また、一匹マミーが倒れた、アールとミチルのエネルギー・ボルトが頭と腰を吹き飛ばしたのだ。
「あと、4匹だよー。」
ミチルの声に喜びがあった。勝てる、だれもがそう思った時だった。
「*/−−^^¥¥」
マスターマミーが何事が叫んだ、すると倒したはずにはずのマミーが再び動き出した。
「な!」
一瞬、キリュウの動きが止まったその隙に、マミーが襲い掛かる。
「キリュウ!!!!」
アールは無意識の内ににある魔法を唱えていた。
ファイアー・ボール、賢明な魔道士は使わない禁句の魔法である。
しかし、友の危機に、無意識の内にアールは唱えていた。
ズドォォォォォンンンン!!!!!
すさまじい響きと共に爆発が起き、マミー共が吹っ飛んだ。
それと同時にアールも膝を突く、力を使いすぎたのだ。
「*−/+.#$%&」
また、マミーがよみがえった、キリュウにゆっくり向かってくる。
キリュウは愛刀’サカフネ’を大上段に構えた。
(先ほどのアール殿の魔法、あれにござる、竜巻斬に炎がつけば・・・)
マミーが、目前に迫った。
「キリュウ?」
アールはキリュウが妙に落ち着いているのに気がついた。
(いったい、どうしたんだ、なにをやろうってんだ)
マミーがキリュウに腕を伸ばそうとする寸前、キリュウは大上段に構えた刀を猛烈な速さで振り下ろした。
轟!!
旋風流竜巻斬とは刀を猛烈なスピードで振り下ろし、その風圧によって敵を倒す技である、それに炎が加わるとどうなるか・・・
轟音と共に炎の壁が生まれ、マミー共の中に突っ込んだ、マミー共を一瞬に焼き尽くし、マスターマミーに食らいついた。
「ぐっぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
すさまじい悲鳴と共にマスターマミーは炎に包まれ、見る見るうちに燃え尽きた。
「やったな、キリュウ、すごかったぜ。」
仲間の歓声を受けながら、キリュウは思った。
(お師匠、また一つ、あなたに近づきもうした、拙者何時の日か、あなたを超えてみせもうす)
5.その後
マスターマミの居た部屋にはたいしたお宝があった、それらに加えミノタウロス退治の報酬を加えると、一人2万ガメル近くなった。
もっとも、その後の呪い騒ぎで殆どすっ飛んじゃうだが、そんな事今の彼らには想像もでき無かった。
(終わり)
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