No. 00059
DATE: 1998/08/10 14:25:45
NAME: ルフィス
SUBJECT: ・・・噂、そして、推測・・・
これはルフィスがリヴァースを追ってオランを出て行く前のエピソードです
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「・・・でよぉ、その時のあいつの顔っていうのがなかなか見物でな・・・・・・」
隣のテーブルで男達が大声で喋っている。
ここはオランの常闇通りにある酒場の中。きままに亭より料理の味も客の質も劣るが、
料理が安い事からしばしば訪れている。
ここの客に知り合いはなく、誰一人としてオレに話し掛けてくる者はいなかった。
「ところで聞いた事あるか?あのきままに亭という店に来る客の事・・・」
その声の方を振り返る。先程、隣のテーブルで話していた男2人連れの話題だった。
「なんでもその酒場でもかなりの腕利きの・・・おそらく酒場内で最強の戦士が実はホモらしいぜ・・・・・・」
「へぇ〜、ホモであって腕利きの戦士!そりゃ変な奴だなぁ〜!」
・・・・・・ま、まさか・・・あれの事か・・・いやそんな事はないだろう・・・
心を落ち着かせる為、頼んでいたハーブティーを口に含む。
「確か・・・セリカ・カストロール・・・っていう奴だぜ」
おもわず口に含んだハーブティーを吹き出しそうになる。
・・・セ、セリカ・・・?それってシェリルの恋人ではないのか?
確かにオレはシェリルがセリカという奴を恋人だと言ったのをあの遺跡で聞いた。
それは間違いない・・・だとすれば考えられる事は・・・一つしかない・・・
(シェリルは実は男だった・・・)
身体の中を衝撃が走り抜ける。目眩がして視界が真っ暗になった。
・・・いや・・・待て・・・もう一度シェリルの姿をよく思い浮かべて考え直そう。
オレは頭を振り、ゆっくりとハーブティーを呑み込む。
まず、彼女の体つき・・・きちんと胸はあったし、顔も女性に見える。
声だって女性の声だった。
だとすればセリカに関する噂が嘘なのだろうか?だが、嘘にしてはなぜこんな所まで噂が聞こえてくるんだ?
やはりこの噂は真実なのだろう。
・・・ひょっとしたらシェリルの胸は詰め物なのかもしれない・・・
詰め物であるという考えは浮かんだ先から否定するものが思い浮かぶ。
いや、もし男性ならもっと骨格ががっしりしているだろう。
シェリルは女性で、噂が間違えているのだろう・・・そう思いかけた時、一人の人物が脳裏を過ぎった。
シルビアの骨格も女性の様だったではないか!
彼はどこからみても完全に女性だった。体型、仕草、それに名前まで・・・
しかし、れっきとした男性なのだ。あやうくオレもシルビアを女性だと勘違いしかけたこともある。
それに声だって高い男も大勢いるだろう・・・
そういえばシェリルはオレと同じ位の筋力があった。男のオレと・・・
そして、オレより背も高かった・・・
その日、一晩考えてみた結果、一つの結論が導き出された。
「シェリルは本当は男で、なんらかの理由でそれを隠している・・・」
オレは導き出されたたった一つの結論を誰にも言わない事を誓った。
*注意*
セリカさんは本当は正真正銘ノーマルですし(多分)、
シェリルさんの筋力は14であって怪力ではありませんし、(ルフィスも14)
身長もルフィスが低く(156cm。スラム育ちで栄養が行き届いていない為、背は低い)
シェリルさんの背が高いわけではありません(シェリルは160cm)
シェリルさんは完全に女の人です(断言)。
(ルフィスのPL: セリカさんシェリルさん本当にごめんなさい m( _ _ )m )
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