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No. 00055
DATE: 1999/01/19 09:41:45
NAME: ラザラス
SUBJECT: トゥナティーウ、ユーシスの行動
トゥナティーウ、ユーシスの行動1/19
レスダルの頼みを聞いたユーシスはトゥナティーウと共に孤児院を訪れる。
アドル他数人の子供と会話して、以下のことが判る。
・フォーマは悪い奴だ。
・俺たちを売り飛ばそうとしている。
・この孤児院が悪いと噂を広めている。
・きっと近所の住民もグルだ。
・俺たちは生まれて来ちゃいけなかったんだ(その後泣く)。
・助けてよ。なんとかしてよ(懇願)。
トゥナティーウは、子供の涙に弱く、任せておけと大見得を切る。
一方、ユーシスは先日のこともあり、子供の様子をよく観察していた。
そして、子供たちの中に勢力が二分していると気がつく。
アドルを中心にしたグループと、先日目を合わせた少年(カノン、孤児院ではNo.2)を中心にしたグループがあると判った。しかし、グループ抗争が存在している訳でもなく、協力しているのか対立しているのかよく判らない感じを受けた。
上記のことを話したのはどれもアドル側の子供で、カノン側は聞いてはじめて口をきくという、消極的なもので、発言も「どうでもいい」「そうだね」「そのとおりだよ」と自主的な発言は一つもなくリーダーカノンは「大将の通りだ」と素っ気なく答えられた。
全体的にこの子供たちは何かを隠していると感じるようになるが、今ひとつ決定打になることがない。己の能力不足に腹が立つ。
孤児院を離れ、ユーシスはトゥナティーウに上記のことを話す。
トゥナティーウは、たまげる。思い違いではないかと確認までする。
ユーシスは自分たちでは力不足であり、これ以上の調査は専門の人に頼んだ方がいいと提案するが、その宛がないことで二人は沈黙する。
道ばたで思案しているとラザラスの遣い(リズナ)が通りかかり、声をかけてきた。彼はラザラスの代わりに、この件に関する情報を取り扱っており、二人とも一度会ったことがある。
ちょうどよいとばかり、トゥナティーウはラザラスへ「その道(潜入調査)に長けた人物を紹介してくれ」と伝言を頼みます。
それを聞いたラザラスは「……金のかかりそうなことはこちらに押しつけるか……、冒険者らしいな……」と内心ほくそ笑んで、実務の手を休め席を立った。
ラザラスは再びきままに亭を訪れる。
「確かこの辺に……」
伝言板を覗き目的の羊皮紙を見つける。
「こいつで十分だろう。これで結果が出せなければそれまでのことよ……」
そんな独り言を呟きながら、一つの伝言をその上に張って、彼は店をあとにした。
「何でも屋、エルフ殿。貴殿を雇いたいと思っています。今晩、ラーダ神殿、ラザラス・フェイオーの所まで来てください。依頼内容はそのときお話しします」
ラザラスはリズナに伝言を伝え、トゥナティーウとユーシスも同時刻神殿まで来るようにと伝えます。
<つづく>
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