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No. 00058
DATE: 1999/01/20 06:06:54
NAME: ラザラス
SUBJECT: レスダル、レイシャルムの行動
レスダルの行動1/19
息子、リンの様子がおかしい。何か悩んでいるようだ。
普段口などあまり聞くものではなかったが、このときばかりは親を頼る子供の顔になっていた。
息子の話では、アドルをはじめ、孤児院解体にみんなで団結して反対しているとばかり思っていた。だがそうではなく、子供たちの一部に解体を歓迎している節があるという。
大人たちに座り込みを解散させられ、腹を立ててたものの、自分たちの内部統一がなされていないことが無性に悔しい思いをしたリンであった。
息子のそんな姿を見て、レスダルは子供たちの中にも私たちの知らぬ事情があるのではないかと考えるようになった。
「一度、みんなで集まっておいた方がよいかしらね……」
レスダルはこの件で動いている者達に遣いを走らせた。→1/20 23:30きままに亭集合
レスダルの行動1/20
金の流れをより詳しく調べていくと、複数の仲介を通した先に現れたものは国であった。しかも、三カ月〜六ヶ月ごとに仲介が変わり、金の出所を突き止められないように工夫されている。このシステムを考え出した人物に尊敬の念を覚えたが同時に、自分が調べていることの事の重大さを感じずにはいられなかった。
そのとき、使いの者が慌てて彼女の元まで来て、自宅に火が放たれたとの報告を受ける。
急いで自宅へ駆け戻ると、鎮火されたあとであり、屋敷の側面が黒く焼け落ちていた。
息子が桶を片手に「こんなに燃やされちった。でも母さんの本は守ったよ」と悔しそうな、誇らしそうな顔で彼女を出迎えた。
レスダルは息子をしかと抱きしめた。
彼女は改めて、孤児院に関わる怖さを認識した。今回の放火は警告に過ぎない……。
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レイシャルムの行動1/20
カールの元で犬頭巾が集めてきた情報を知る。
複雑に絡み合っていく糸を眺めているようで、どこからほどいてよいのか検討もつかない。しかし、なによりも優先させることは子供たちのことである。
「フォーマに会いに行ってみるか……」
彼にあって話せば全てが解決するのでは? 淡い期待とは知りつつも、子供たちの未来を思えばこそ動くことができた。
張りつめていく緊張感に、妙な心地よさを感じ、一人フォーマ卿の屋敷へと向かう。
「一人で向かうとは水くさいですね」
レイシャルムを呼び止めたのはカールであった。
かくして、二人でフォーマ卿の屋敷へ乗り込むことになるのだが……。
「っツ」
カールが首筋を押さえると、そこには針が刺さっていた。目眩と悪寒が同時に襲ってくる。
「毒?」
体からの警告を感じ、カールは神へ奇跡を祈る。その間にどこからか現れた人影が接近してくる。その数四人。
その内の一人が毒霧を吹きかけ、レイシャルムの視界を奪う。
二人は先手を取られ、状況も把握できないまま追いつめられていった。カールの奇跡で視界を取り戻したレイシャルムだが、その瞬間、カールが深手を負うことになる。
「人殺しだぁぁぁ!」
突如、大声が上がり、刺客は口惜しそうに、「死にたくなければ孤児院に関わるな」と残し、瞬く間にその場から姿を消した。
「大丈夫か?」
大声を上げたのはシャウエルであった。
三人はひとまずきままに亭へ戻ることにした。
<つづく>
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