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No. 00080
DATE: 1999/02/04 16:44:48
NAME: リスート
SUBJECT: 冒険日記(5)
新王国歴511年1月2日(快晴)
今日、朝から客の寝室に入ってみたのだが、こんな所で知人に会うとは思わなかった。
まさか、僕がたまたまバイトで乗っていた船にアーディ達が乗っているなんて!!
なんという偶然!!
というわけで入った部屋にこの日記が置いてあった。
部屋には鍵がかかっていたようだが、僕にとって船室の鍵などないも同然なのだよ。
そして入った部屋にはウィントが苦しそうに寝ていた。
というわけで次の番はウィントらしいが、ウィントは船酔いで動けないので、僕が代わりに書いてあげることにする。
ああ!!何て友達思いなのだろう!!
少し身振り手振りを入れて言ってみると横で寝ているウィントが何か言いたそうにしていたが、
まあ、口に猿ぐつわされて体をロープでベッドに固定されていれば何も言えまい。誰がやったのかは知らないが。
という冗談はここまでにして、日記を書こうと思う。
最初に、日記とはどういう物であるべきなのか、ということを書こうかと思ったが気が乗らないのでヤメ。
……そのことで思い出したが、この日記帳をリスートに貰った、というガーディンの言葉に少し反論がある。
この日記帳は確かに僕がガーディンにあげたものだが、
ガーディンが前に持っていたものはもっと悪趣味だったではないか。
今は僕が持っているのだが、アレよりはマシだろうと思い、これを買ってあげたというのに、恩知らずなヤツだ。
こんなの(→) (日記帳の絵が書いてある。とってもケバい。だが、リアルである。妙に上手い。)
を持っていて恥ずかしくなかったのだろうか。
あんなことを言われるととても心外だ。以降気をつけてほしいものだ。
また脱線していたようだ。
そろそろ書き始めよう。
まず、今日の朝御飯について、色々と述べたいことがあるのだ。
(長々と10ページくらいに渡って書いてある。PL的にしんどいので省略)
…というわけなのだが、皆はどう思っているのだろうか?
非常に興味深いものである。
朝食後、少し船の中を歩き回ってみることにした。
皆、船の手伝いをしている模様。
感心である。だが、騒がしく喋りながら、というのはよろしくないな。
と思っていたら、騒がしいのには理由があった。
どうやら誰か船員の一人がさぼっているらしい。けしからんことだ。(PL注:リスートのことです。)
少しすると重そうな荷物をアーディが運んでいるのが見えた。
落としそうだったので、ウィンドボイスで危ないから気をつけろ。と声をかけると、直後にこけてしまった。
僕がちゃんと忠告してあげたのに。人の忠告はちゃんと聞くもんだぞ、アーディ。
アーディは辺りを見回していたが、船員に怒られるとすぐに焦った感じで仕事に取りかかっていった。
その様子を見たあとで、ウィントの様子が心配になってきたので、ウィントの部屋に戻った。
ウィントは蒼白な顔をしながらもベッドから出ようとしているところだった。
安静にしておかないとダメじゃないか、と思ったので、ウィントをちゃんとベッドに戻して上から布団をかけて、また抜け出さないようにさらに頑丈にロープでしばっておいた。猿ぐつわもしてあげることにする。
とてもいいことをした気分になった。
そうこうしていると、ようやく昼食の時間になった。
この昼食に関しても僕はちょっと言いたいことがあるのだ。
(上と同じ理由で省略)
という具合になかなか美味であった。
午後からはバイトをちゃんとすることにした。
僕に指示を出してくれるハンスの所に行くと、少し怯えた表情でハンスは僕を見ていた。
何かあったのだろうか?
指示を扇ぐと、何もしないでいい、とのことだったので、食後の読書をすることにした。
今日読んだ本は…
(省略)
である。もうちょっと面白い物を期待していたのだが、まあ、しょうがない。
読書の時間中、アーディが僕の部屋の前を行ったり来たりしていた。
鬱陶しかったので、支配していたノームを使って転ばしてやると、ケイドに笑われていた。
少しアーディに悪いことをしたかも知れない。
時が過ぎ、夕食の時間になる。せっかくだから、これについても意見を述べることにしよう。
(略)
である。
夕食についても書き終わったので、そろそろ次に書くはずのアーディにこの日記帳を渡しに行ってやることにした。
ちょっとイタズラ心を起こした僕は、魔法で隠れてからアーディの部屋に行くことにした。
姿を隠して本を宙に浮かしてアーディに見せると、アーディは突然、僕の名を叫びながら殴ってきた。
動揺して集中が解けてしまったが、何故アーディに僕だとバレたのだろう?
その後、凄まじい形相で追ってくるアーディから逃げながらこの日記を書いているのだが、
もうたっぷり楽しんだので、そろそろ止めることにする。
今日もなかなかに面白い一日だった。
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