No. 00099
DATE: 1999/02/13 01:00:29
NAME: ミニアス
SUBJECT: 続・ムカデ&タライ
このエピソードはシャウエルのムカデタライと同時刻・もしくはその直後の話です。シャウエルの方を読んでいない方は、そちらを先に御読み下さい。
それは、きれーな月が出ている夜の事だった。
「いやー。半年ぶりってところかな?」
背の低い女の子が夜の町中をハルバード持って歩く……異様といえば、異様である。
その女の子の名前はミニアス。
外見ともかく、17年くらい生きている。
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のほほんとしながら、宿を捜す……というよりか、散歩しているミニアス。
ちょっと良い事があったので、彼女はとても機嫌がいい。
戦士としてはかなり非力な彼女。転職も何度も勧められたぐらいであるから、その程度は魔法使いと張り合う。
が、ここに来る前に軽くて(高品質)良く切れる(魔力アリ)ハルバードを手に入れたのである。
なんで手に入れれたのかは、話すとながくなりすぎるから、いいとして。
それは、広場を通り抜けようとした時だった。
近くでごごん。
もっと近くでがごん。
「?」
顔を上に上げたとき、それは来た。
がごぉぉぉぉぉおおおおん
それはミニアスの顔を支点としてぐるぐると回る。
倒れずになんとか踏みとどまったものの、頭の中もぐるぐるしている。
『手触りからして鉄っぽい……丸い……意外と軽い……大きい……淵がある……なんかガサガサ音がする……何だろ……』
目の前が徐々にはっきりしてくる。
「?タライ……?」
そう、それは間違いなくタライ。
背が低いため、立ってもお尻までタライで隠れている。
後ろから見るとタライから足が生えていると思われてもしかたがない。
「なんでこんなものが、空から降ってくる…」
思わず言葉が切れる。
タライを内側から支えている左手の上をなにかが通った。
足(?)がいっぱい、いっぱいあった。
そんな気がした。
視線を感じて、ふと上を見る。
そこには、タライの淵にしがみついているムカデ(身長1m幅30cm)の顔があった。
時間が凍る。
気持ちを取り直したミニアスが、キャーキャーとしたのが原因であろうか・・・
ぴと♪
ミニアスの後ろ頭から背中にかけて。
そう。
ムカデは、張り付いた。
その後異様な悲鳴を上げながら、走り回るタライから足のはえたのの姿があった。
PS・主人に忘れ去られたハルバードは泣いてた