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No. 00108
DATE: 1999/02/22 01:17:34
NAME: ファウスト・ハルベルド
SUBJECT: 日記2
11月上旬
グードンに赴きドワーフ達との会談を行う。
大地の民の考え方、及び歴史のつづり、及び統治形態等の違いを文献以外で知る事ができた。
11月中旬
古代魔法王国という枠にこだわらず、現存する国家の詳しい歴史から掘り下げる事にしてみた。そうする事によって新しい発見があるかもしれない。
11月下旬
本来ならばオランの方から始めるべきかもしれないが、せっかくオーファンにいるのだから、オーファンから始めようと思う。もっとも、この国は新興国家である為ファン国の歴史というべきかもしれないが。
今日、ファン国の文献の閲覧許可の申請は出してきたので、許可がでしだいまとめてみたいと思う。
もしでなかった場合は、口伝、及び現時点での政治機構、文化面から類推するしかないであろう。
12月上旬
許可申請は条件付きで受け入れられた。
閲覧ができるものはあちらで指定するとの事だ。当然の処置であろう。それでもまったく見る事ができないよりは遥かにマシである。
12月中旬
少々厄介な事となってきた。肝心な部分がどうも隠蔽されているようである。(それが、オーファンが隠しているのか、当時のファン国王が文献を抹消したのかは定かではないが)
一応引き続き調査はしてみるが、この部分に関しては先行きが暗い。
12月下旬
導師に教えていただいた事によると、その部分の文献はすでにファンの時代に燃やされているらしい。
やむをえず、そこは保留とする。もしかしたら隣国ラムリアースか、ファンドリアに文献が残っているかもしれない。(もしくはラーダ神殿が隠し持っているとも考えられる)
1月上旬
ここでもう一つ問題が出てきた。最近の事であるが、邪竜クリュシュについてである。この竜はもともと人間であったと言われているが、何分非情に情報の無いものであるがゆえ、いまいち不鮮明な部分が多い。一度、クリュシュの生まれ育った場所といわれている所(このあたりは私には教えられない事だろう)にいって直接聞き込みたいものである。
1月中旬
現時点でのまとめを行ってみた。いまだ、大まかな歴史の流れしか記してないが、それでも結構な量である。
1月下旬
これから歴史を見る上で一番量が少ないと思われる、政治機構について詳細に調べていこうと思う。当然、これはオランとオーファンにだけ役立てるものではなく、これから世界的に役立てるために研究するのであり、公表していくつもりである。その意思は、ギルドにも重々示しておかねばなるまい。また、ラヴェルナ師も博物誌として世界各地の今日のアレクラストの有り様を作成するために、回っているらしい。そして、それは軍事目的などではないとの事だ。
2月上旬
自分の考えに同調してくれた、数名の導師の協力を得る事ができた。感無量。
2月中旬
カーウェス師との面会を許された。そこで私の考えを申し出てみる。カーウェス師としても、オーファンだけの利益のために動くつもりはないとおっしゃり、微力ながら研究に力を貸して下さるとの事。多忙な方ゆえ、直接に何か成される事はないであろうが、それでも大変助かる言葉であった。感無量。
2月下旬
現時点でのオーファンの政治機構とファンのそれを比べてみる。なかなかに面白い結果が得られた。騎士の数と、貴族の数など、上層部での変化が著しい。国ごとの特徴とは常に国家の成り立ちにあるのかもしれない。
以上、現在までのファウスト・ハルベルドの日記より
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