 |
No. 00176
DATE: 1999/05/16 19:24:25
NAME: 衛視部下B
SUBJECT: 不真面目な理由
その日、俺はポロの村からオランの街へと帰ってきた。いけすかねぇ上官に命令され、仕方無しに赴いた村の事件が解決したからだ。
事件とはいっても、辺境の村にゴブリンが現れただけの事。手慣れた?冒険者共のおかげで簡単に片づいた。奴らはさっさと帰っちまったが、俺は昨日まで本当に解決したかどうかの確認と、報告書の方をまとめていたのさ。まぁ、酒が美味かったのも長居の理由だがね(笑)
報告書を上官にたたきつけた後、俺は休暇の請求をした。さすがに奴も認めない訳にはいかなかったのだろう。しぶしぶと休暇簿にサインをしたが、そのときの奴の顔たらなぁ。今でも笑いが出てくるぜ。
久しぶりにここ、きままに亭で飲む酒は美味い。ポロの村にあった果実酒も美味いが、やはり飲み馴れた酒が一番だろう。散々飲んだくれた後、俺は酒場を後にした。
2日後、詰め所に出勤した俺は昨日の酒が残っていた(二日酔い)にも関わらず、驚きの声を上げた。
いけすかねぇ上官が、あの嫌みな笑みを浮かべてこう言いやがったのさ。
「ああ、ブローウィン君。君は今日からユング隊長の元を離れ、正式に私の指揮下の元に入ることになった」。
「君の仕事はオラン街中の警備及び、最近騒がせている不審な化け物の情報を収集することだ。まぁよろしく頼むよ」。
…あぁ?なんで俺がてめぇの下につかなきゃなんねぇんだ?だいたい今日からって、いつまでなんだ?
俺の不服そうな顔を見ながら、奴はさらに言葉を続けやがった。
「じゃぁ、さっそく仕事についてもらおうか。君の噂は耳にしている。期待をしているよ」。
誰がてめぇの手柄になるような事をするかぃ!・・・表面では返事をしながらも、心の中では舌を出していた。
そして…今日も俺は熱心に街中を見回っている。
なぁ?あんた。ここ(きままに亭店内)だって街中だよなぁ?(笑)
−背景事情−
フォーマ郷殺害容疑者「極悪人シャウエル」を捕らえて(3/23)<イベント「孤児院事件」参照>から10日あまりが過ぎたあたりのこと。ブローウィンが酒場でいつものように待機?していると、突然上官が現れた。ゴブリンが出る辺境の村に行きどのような事情なのか調査・報告を正式に命じに来たのである。丁度店の方でも同じ村から退治の依頼があり、冒険者が募られていたので彼も道中を便乗することにした。(P:東京OFFで実際に遊びました(笑))
怪物は冒険者の素晴らしい活躍で無事退治する事が出来、彼らは報酬を手にして街へと戻ったが、ブローウィンは村に残り、事後の処理と報告書の作成に明け暮れていた。
時同じくして、衛視部下Aも別件に当たらされていた。理由は「隊長ユングティーナ」の忠実?な手足を無くす事。女性故に無能と思われ、うやむやにしたい事件を担当させたのだが、彼女が犯人を逮捕したからである。<イベント「濡れ衣」参照>上層部は驚きそして困惑した。その結果、部下を引き離す事になった次第である。 ブローウィンは、以前起きた娼婦惨殺事件<イベント「魔神事件」参照>に出没した化け物の捜索(情報収集)及び、街中の見回りが主な任務になった。が、上官とそりがあわず、やる気が出ない。当然捜査も進展せず(他の真面目な衛視も同じだったが)何日かが過ぎた。
そしてある日(5月上旬)小柄な少女「エレーナ」の捜索依頼が詰め所の方に廻ってきた。街中で捜査にあたっている衛視は一緒に聞き込みをしろ。という命令の元、彼も任務に就くことになった。
 |