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No. 00014
DATE: 1999/06/19 20:17:52
NAME: ペネロペ
SUBJECT: 天香国色2【新・麻薬事件】(概略・人物紹介)
【情況】
新王国暦510年暮れ。オランのスラムの一帯を、『ドーマー』と呼ばれる、強烈な依存性と中毒性を持つ麻薬が席捲した。冒険者達の働きにより、その麻薬は一掃された。しかし、511年春、新たに『ドーマー』を改良し、毒性を減らして幻覚による快楽性を増した麻薬が、ふたたび姿をあらわした。ロマールの貴族が、自国ではやらせる為の実験としたものだった。
新薬には、『ペネロペ』という名がつけられた。「貞淑な妻」という意味があり、快楽に手を出してやまない者達への皮肉が込められていた。
冒険者たちは、『ペネロペ』が中心にはびこる売春窟を中心に調査し、『ペネロペ』を手に入れた。当初は娼婦の間のみで流行っていたもであるが、一般大衆や貴族の手にまで渡りはじめていた。
盗賊ギルドは、情報担当の幹部に金が流れ、沈黙していた。
「黒き炎のサラマンドラ」号が、オランからロマールへの麻薬の原料輸送を担当した。(EP00005)
ロマール側は、冒険者が動く事を悟り、実験成果は十分とオランに見切りをつけ、数日のうちに出港する事を決意した。
レイラを尾行した事により、カレンとラスが輸送路をつかむ。ヴェッチにより、情報を抑えられていた犬頭巾が造反し、リヴァースに、ロマール側の根城と動向についての情報を流す。これらの流れにより。冒険者達は、ロマールへの麻薬原材料輸送船『黒き炎のサラマンドラ』号への襲撃を、企てた。
【登場・関連人物一覧、これまでの流れ】
この話は、「天香国色」(ウラシル、EP−00001)の続きとなっております。先にそちらのほうをお読みください。
登場人物が多い為、プラウザを二つひらき、参照に示し合わせて読む事をお勧めいたします。
<冒険者たち>
アトゥム/人間・男/バード・セージ・ソーサラー・ファイター/吟遊詩人。屋台にて、演奏仲間にと願うリヴァースが中毒経験者である事を知る。
アレク/人間・女/ファイター・セージ/傭兵の時分、麻薬により錯乱して武器を振り回す仲間を手に掛けた。その思いを繰り返したくないと願う。ディックより、ケイのガードを頼まれる。
エトゥシャ/人間・男/ソーサラー・セージ・ファイター/ミラルゴ「双星の部族」出身。草原の神聖な儀式に使う幻覚剤を麻薬に用いる者を。部族の命により、「狩り」にくる。アーヴディアの薬屋にて、リヴァースと出会う。二人、アーヴディアより、麻薬に対して耐性を強めることのできる薬草を手に入れる。麻薬の原料らしきものを荷下ろしする馬車を発見するが、みのがす。
カイ/ハーフエルフ・女/シャーマン・ファイター・セージ/ラスの恋人。リヴァースから注意を受けていたにもかかわらず、独断で娼婦に変装し、売春窟をうろつく。キェルの部下の吹き矢の麻薬を受ける。後、行動不能、監視下に(EP‐00008「・・・麻薬・・・」)。ラス、カレン、ディックらの麻薬に対する怒りを励起。
カレン/シーフ・プリースト・セージ/ラスの相棒。娼婦に変装し、ディックと共に娼館で隠密活動をする。出回っている新麻薬『ペネロペ』を入手。ヴェッチが盗賊ギルドの幹部、リーデンと癒着しているのを発見。ラスと共に、リゾとレイラが居合わせているのを発見し、レイラの船の動きを見張る。
ケイ/人間・女/プリースト・バード・レンジャー/仲間が麻薬に冒されたのをみているだけはできない、という理由から、襲撃に参加。
ケルツ/人間・男/バード・シャーマン・レンジャー/元男娼。麻薬の製造者であるアーシュアの息子。独自で娼館を調査。娼婦から、貴族の間にまで麻薬が浸透を始める話をきく。
ジェニー/人間・女/プリースト(ファリス)・バード/肉感的なファリスの司祭。妊娠中に、ドーマーを受けた経験があり、神官としての立場からも、麻薬撲滅に乗り出す。
シタール/人間・男/ファイター・バード・ランバージャック/友人の吟遊詩人の少年が麻薬で死に、怒りを抱いて襲撃に参加。
ディック/人間・男/ファイター・シャーマン/元傭兵。寡黙で実直。レイラの船に、目星をつける。情報収集や計画の拠点的な役割をにない、多くの冒険者に襲撃に関する依頼を持ち掛ける。
ラス/ハーフエルフ・男/熱血派。リヴァースの依頼により男娼に変装し、カレンと共に売春窟へ。麻薬『ペネロペ』を手に入れる。エルフィンと接触し、盗賊ギルドの動静について情報交換をする。4つの経路で手に入った麻薬をリヴァースに渡す。それらは、研究材料としてレドの手へ。
フィート/エルフ・男/シャーマン・バード・ヒーラー/親しかった人間の村が、麻薬により滅ぶ事を怨みとし、麻薬撲滅にのりだす。レドとリヴァースと共に、売春窟で『ペネロペ』を手に入れる。ヒーラーの知識から、レドの麻薬解毒剤研究に協力する。
ユーシス/人間・男/プリースト(マイリー)、ファイター/マイリーの神官。麻薬中毒の娼婦、ウラシルを神殿に保護する。
リヴァース/ハーフエルフ/シャーマン・ファイター・セージ・レンジャー/以前にオランに蔓延した、『ドーマー』の中毒の経験により、『ペネロペ』撲滅の核となる動きをする。
レド/ソーサラー・セージ・シーフ/元指名手配の魔道師。襲ってきた麻薬売人を犬に変え、麻薬を入手。リヴァースや麻薬中毒の娼婦ウラシルを実験体に、麻薬の解毒剤を研究する。出来たものは、高価で、貧民層の手に届かないものとなる。
<麻薬売人側>
アーシュア/人間・男/ミラルゴで用いられていた儀式用の幻覚剤に、ドーマーの効能を取り込んで、新たに毒性の低く悦楽性の高い麻薬『ペネロペ』を開発・精製する。ケルツの父。
ヴェッチ/人間・男/セージ・シーフ/中肉中背、顔つきは平凡。だらしのない口元。黒髪黒眼、26歳。ロマールの貴族・ネルガルの配下。一堂の知恵袋的存在で、交渉役。金の力で、乞食の犬頭巾の情報を押さえ付ける。ネルガルの野望をリヴァース伝える。
キェル/人間・男/シーフ・トリックスター/元サーカスの道化師。危険なパフォーマンスで過失で観客を死に追いやり、投獄される所を、ネルガルに拾われる。左右非対称の歪んだ顔、小柄。ゲソルファスに造反を持ち掛けられ、道化の仮面に隠された本性をみせるも、基本的に無感心。
ゲソルファス/シーフ/オランにてリゾの配下に加わった売人。キェルに造反を示差。
ネルガル/事件の黒幕。ロマールの貴族。
マーリン/人間・女/幻術師。ギルドの動向を知る為、貴族の乳母を装い、カレンに接近。手に入れていた麻薬を渡しただけで、進展なし。キェルのいた正体を襲った事がある。
リゾ/人間・男/グラディエータ/ネルガルの懐刀。売人側のリーダー敵存在。元剣闘士。鋭い目つき。短く刈り込んだ金髪。黒づくめの服。唇にピアスリング。
レイラ/人間・女/シーフ/『黒き炎のサラマンドル』号の船員。船長ジャルドの片腕となり、情報収集から交渉、船長の「趣味」の相手探しまで、幅広い仕事をこなす。リゾと賭け事しつつ、交渉する。キェルの報告により、冒険者が動き出した事を知り、出港を早める。
<その他関連キャラクター>
アーヴディア/ハーフエルフ・女/妖魔通りにある薬屋の店員。エトゥシャとリヴァースに、麻薬を扱っている可能性のある店のリストと毒に対する対抗薬を渡した。
犬頭巾/人間・男/べガー(乞食)/犬の毛皮を被った乞食であり、情報屋の老人。ヴェッチに、麻薬売人側の情報を漏らさぬように金で抑えられるが、後に造反。売人側の根城を、リヴァースに報告する。
ウィント/人間・男/シーフ・ギャンブラー/自称、流離のギャンブラー。リヴァースに頼まれ、麻薬に関するギルドの動きを調べるが、「教えない」とすげなくあしらわれて、終わる。
ウラシル/人間・女/娼館『石榴の舘』娼婦。実益を兼ねてアーシュアの麻薬の実験体となっていて、中毒に。ユーシスに保護されて、レドの麻薬解毒剤の実験体となる。
エルフィン/人間・男/シーフ/何でも屋。麻薬に対する盗賊ギルドの動きに疑問を持つ。
ガート/ぼさぼさの髪の毛、のび放題の髭、原人風で体毛も濃い巨漢。麻薬の売人。娼婦のウラシルに熱を上げていた。
カートス盗賊ギルドの麻薬に対する動きを探ろうとし、暗殺される。(EP00011「組織」)
クスコ/人間・男/ヒーラー/町医者。『ドーマー』事件のときに、リヴァースの中毒を診る。麻薬中毒患者の治療に深い知識を持つ。
マリナ/人間・女/ヒーラー/クスコの妹。神官の治癒の能力に複雑な思いを抱く。
リスート/エルフ・男/シャーマン・セージ・シーフ/神出鬼没。リヴァースと同郷出身。厭味を言うだけ。
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