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No. 00059
DATE: 1999/08/16 23:48:02
NAME: ファウスト・ハルベルド
SUBJECT: 日記3
3月上旬
オーファンの研修期間を終える。いま少しこちらで研究したい事を残しているため、少々残念ではある。続きはまたの機会へと持ち越しになりそうである。
3月中旬〜下旬
オランへと戻ってすぐの事、クライモン家の家督争いへと首を突っ込む事になる。しかし、件にも利点はある。件の解決に成功を収めればさる御仁よりラーダ神殿に秘蔵されている書物を少し閲覧させて頂けるという事を約束して頂いた。
こと古代の歴史において、ラーダ神殿に勝る文献貯蔵量はない。おそらく今まで公にされていない知識も豊富にある事だろう。
実に楽しみでもある。しかし、クライモン家の解決をいそがねばならないのはなかなかに難である…嫡男の強みと言った所か無能者と言われようと人は集まるものだ…。
4月上旬〜中旬
兵が集まらない。資金繰りに関してはなんとかアイオリラロス殿に頼ろうと思っている。そのためにはある程度の領地内における特権も認めねばなるまい。兵に関してはラドモス卿とリーン領からなんとかよしみを通じたいものだが…やはりそのためにはリーン領ないの農民暴徒と押えねばならないか。しかし農民のために兄君に家督を譲らぬようにしている手前、荒っぽいマネに出るわけにはいかない。はてさて、いかがしたものか…。
4月下旬〜5月中旬
(インクがこぼれたのか真っ黒になっている。そのために読解不能)
5月下旬
家督争いが落ち着いた。これにより再び歴史学書編纂の作業に移れる事となる。やはり私には軍師などのような仕事よりは学者の方が向いていると実感する。
6月上旬
オランでの作業がはかどらない。重要だが、一部抜けている記述がある。その穴自体は小さいのだが、その小さな部分の解釈によって大きく意味が異なる事となる。滅多な事はできない。いかようにしたものか…。
6月中旬
エレミアより情報が入る。どうやらエレミア王国のラーダ神殿にその文献が奇麗に残っている模様。
さっそく神殿と交渉するためにエレミアへと向かう事にする。
6月下旬
エレミアへと到着。だが、神殿はなかなか応じる気配はない。当然の事ではあるが…。そこで、こちらの意図を伝える事にする。現代の学術書の不便さ。正しい専門書の必要性。そのための教科書としての詳しく地域事に統括され教科書作成の必要性。教科書があれば知識の伝達をより用意にできる事。そしてそれこそラーダ神の布教に役に立つのではないかなど、他諸々の陳情を行う。
7月上旬〜下旬
ながい討議のすえ、ようやく許可が下りる。その代わりに作成された内容は定期的に報告する事、編纂の暁にはエレミアラーダ神殿の協力などがあったなどを記述する事などを要求される。無論の事ながら受諾。私は知識をため込むだけのつもりはない。よりよく民間へ還元する事を目的としている。公表する事にはばかるつもりはない。ただし、こちらも要求として内容は伝えるが事実を曲げるつもりはない事を主張。相手側もこれを受け入れる。
8月上旬
一度パダの方へ友人を訪ねに寄る。その際、研究の手助けとしてレックスへと向かう。
8月中旬
オランへ戻る。少し気晴らしにきままに亭にでも久方ぶりに寄ろうと思う。
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