No. 00060
DATE: 1999/08/17 01:25:12
NAME: アトゥム・O・レクイエム
SUBJECT: 霊友に捧げる
夏の夜出会ったあいつは今どうしているだろう?
何処にいるか、わかっているからって会えるわけでもない
俺が地獄に墜ちた時、あいつはいてくれるだろうか?
霊友に捧げる
まぶしい闇に狂い舞う 細くしなやかな肢体
永劫続く夜の内で 嘆き狂い呪詛を吐きわめく
本当に傷つきそして 恐れおびえるその瞳が
雨降る深夜に 石に腰かける我を包む
曇り空星すら見えぬその夜に 奏でる歌が悲しかった
振り返り我を見るその瞳を もう一度だけ見つめたかった
再会は二度と訪れない やがて迷いは無くなり
その偽りの時が終わるまで 肩寄せ合い歌い合おう
二人違う次元(ばしょ)にしか いてはならぬ者だから
わずかな時間しか 残ってないと知っていた
むし暑い夜は終わりを告げ 会えない日々は永劫か
安らぎを歌う偽りのGOSPELは 何一つ答えを出さない
約束は交わされた もう二度とあえぬと知りながら
振り返り我を見るその瞳を もう一度だけ見つめたかった
木枯らしが過ぎようとするころ やせてしまった貴方の心に
誘われてカラスやってきた 貴方を迎えに
悲しそうな笑顔作りながら 出逢いを悔やむことはないと
言い聞かせ楽器を取り出したとき これが最後だと泣きだした
白い姿さよなら告げた時 カラスに連れていかれる貴方を
振り返らせ抱きよせて もう一度その傷ついた瞳を見たかった・・・。