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No. 00063
DATE: 1999/08/18 10:18:01
NAME: アーダ&セフィリア
SUBJECT: 冒険・・遺跡探索その1(18歳&15歳編)
冒険者の店・アーダ
俺は、いつものように冒険者の店で情報をあつめていると、おいしい情報が入って来た。
「ようアーダ。どうだい遺跡に行って見ないか?」
冒険者の店の親父が小声で言ってきた。
「・・・今度は、まともな話しだろうな?」
俺は、かなり疑わしく聞いた。前回はハズレ遺跡だったからだ。
「まちがいない。だが、きなり危険らしい。」
「ほう。」
「逃げ帰ってきた奴の話では、マンティコアがいたらしい・・。」
「なんだと!本当か!?」
俺は、驚いた。だが同じに、少しわくわくもしていた。
「まじだ。あんたなら、行けるかと思ってね。まだ、
あんたにしか言ってない。」
「誰にも、言うなよ。」
そう言ってガメルを幾らか渡して、冒険者の店を後にした。
アルフリード家屋敷・セフィリア
わたしが、家に帰るとアーダ兄様がすぐに来た。なんだろう?
「ただいま☆兄様」
「良いところに、帰ったな」
兄様は、そう言って微笑んだ。
う〜〜ん。もしかして、遺跡見つかったかな。
「遺跡があった。」
「本当?じゃあすぐに、したくしてくる♪」
わたしは、嬉しくてすぐに準備に入ろうとしたが・・。
「だが、問題があるんだ。」
なんだろ、問題って・・・。
「問題って?」
「どうも、マンティコアが出るらしい・・・。」
「ほぇ?マ・マンティコアぁ。それってかなり危なくない?」
ちょっと、恐いけどわくわくしながら言った。(笑)
「まじでやばい。暗黒魔法が、あるからな。」
「でも、行くでしょ?」
わたしが、微笑んで聞くと、思っといた通りの答えが返ってきた。
「あたりまえだ。」
遺跡までは、3日ぐらいの距離みたい・・・・・。
遺跡まで省略
遺跡?・アーダ
そこは、薄暗く空気がかなり冷たい遺跡だった。
通路は、大人が並んで二人歩けるかどうかと言うところだろう。
セフィの<ライト>がなければ、ほとんど何も見えないだろう。
「セフィ、足元気をつけろよ。」
「大丈夫♪」
セフィは、かなり楽しそうだった。ほんとに困った奴だ。(笑)
いくつか、部屋が在ったが前の奴が荒らして行ったのか、めぼしいものは
何も無かった。
「・・・・怪しい。」
俺の問いかけに、セフィもうなづく。
「かなり・・ね。」
俺達の前に、あからさまにファラリスの紋章がついた大きな扉があったのだ。もしかして・・遺跡じゃなくて・・・邪神の神殿?(笑)
「神殿だよな・・・どうみても・・・。」
「うん、そーだね・・・。どうする?」
セフィが問いかけてきた。
「・・・・・やっちまうか?(笑)」
「やっちゃお☆(笑)」
俺達は、扉を開けて中に入っていった。
邪神神殿・セフィリア
わたしと兄様が、扉を開けて中に入るとそこでは変な儀式が、行はれていた。儀式の中心に女の子が寝かされている。
例のマンティコアと信者らしき人物が三人いる。
「なんだ。きさまらは?」
マンティコアが野太い声で問い掛けてきた。
「え〜と。セフィリアっていいます☆よろしく♪」
思わず挨拶をしてしまった。(笑)
「おいおい。(笑)セフィ冗談言っている場合じゃないぞ。」
そう言いながら、兄様が銀バスタードソードを抜く。
「わかってる。(笑)」
そう言って、わたしもブロードソードを抜く。
「セフィは、右から!」
「はい!」
そう答えて、マンティコアに向かって右から攻撃をしに行った。
マンティコアは、以外に敏捷にわたしの攻撃をかわすと、その鋭い牙で攻撃
を仕掛けてきた。なんとか、その攻撃をかわすがバランスを少し崩してしまう。
「くぅ・・・。・・・・きゃあ。」
尻尾で攻撃をしてくる。わたしはその攻撃を避けきることが、出来なかった
「あ・・・。うぅぅ」
わたしの知識では、確かマンティコアの尻尾には毒があったはず・・。
心から、しまったと思う。
「大丈夫か!」
兄様の問いかけが聞こえた。
「うん、大丈夫☆」
わたしは、まだなんとか大丈夫だと思い。そう答えた。
その間に、マンティコアは兄様と戦っていた。兄様の攻撃は確実に、マンティコアの命を削っているようだ。わたしは、兄様に当たらないように古代語魔法を唱える。
「万能なるマナよ・・・・・。」
わたしの放った<雷光>は、マンティコアに命中する。肉が焦げる嫌な匂い
が、一瞬たちこめる。だが、その瞬間からだに強烈な痛みが走った。
「・・・・痛っ。」
一瞬気が遠くなりそうになる。
「は・・ぅぅ・・・・暗黒魔法?」
信者の内の一人が暗黒魔法を使ってきたみたい・・・ね。やばいなぁ。
「大丈夫か!セフィ。・・・・マイリーよ!」
兄様が駆け寄って来て、<癒し>をかけてくれる。
「兄様・・マンティコアお願い☆」
「えっ。ちょっ・・セフィ!」
わたしは、兄様の静止を聞かず、信者の方に向かっていった。
「やって、くれたわね!」
わたしが、ブロードで信者の一人に切りつけると、違う信者が切りかかって
きた。わたしは、その攻撃をかわして、もう一度切りつける。
「・・・・ハァァ。」
その一撃で、一人が動かなくなる。が、また体に痛みが走った。今度はそれ程の、痛みを感じない。
「万能なる・・・・マナよ!」
わたしは、女の子が被害にあわないように、狙いをつけて放つ。
<火球>
信者二人に命中し、沈黙させる。まだ生きてはいるみたい・・・。
よかった。少し心の中でそう思ってしまった。甘いかな。
そして、マンティコアの方に向かう。
邪神の神殿・アーダ
セフィは俺の言葉を聞かず信者の方に行ったしまった。大丈夫かな?
「調子にのるなよ。おっさん。」
俺は言い放つと、渾身の一撃を叩き込む。かなりの手応えがあったが、あいては、沈黙しない。
「くっくくく。なかなかやるではないか。」
「あたりまえだ。」
「ファラリスよ・・。」
マンティコアのおっさん(以下おっさん)が祈りをささげる。
「ちっ!!」
俺は、精神を集中させて魔法に備える。
「よこすがいい!」
おっさんは、どうやら生命を奪いに来たらしいが、俺の集中を敗れなかったようだ。
「あまいな。もう、終わりだぜ」
そう言って、剣を叩き込む。
「ぐぉぉぉ。おのれれれ・・・・・・。」
、<雷光>
おっさんは怒っていたが、叫んでいるうちに。・・・死んだらしい。(笑)
セフィの<雷光>がとどめを刺す。
「いいとこ、持っていくな(笑)」
「タイミングだよ☆」
そういえば、セフィ刺されていたな。毒を治さないと。
「セフィ。毒くらったろ?」
「あれ、ばれてた?」
セフィは笑っていたが、相当ダメージを受けているはずだ。
セフィに<癒し>と<解毒>をかける。
「ありがと☆兄様」
「いいよ。あたりまえだし。」
「それより、女の子は?」
俺がそう聞くと、セフィは笑って答えた。
「ふふふ、大丈夫。無事よ。手をだしたら・・。駄目よ?」
「はは、出さないよ」
内心焦りつつも、女の子を無事に安心した。
エピローグ・アーダ
「こらぁ」
俺は冒険者の宿の親父に怒鳴った。
「そう、怒るなよ」
「怒るに決まってんだろ。遺跡ってだましたろ!」
「そうでも言わないと、行かないだろおまえ?」
そうでもない、女の子を助けるイベントならセフィは連れて行かなかっただけだ。
「そうでもないぞ?」
「本当か?」
俺は真剣に答えた。
「あたりまえだ。今度からは、ちゃんと言えよ。」
おわり
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