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No. 00066
DATE: 1999/08/23 02:03:02
NAME: フェリアス
SUBJECT: Circumstances
「はぁ?」
我ながら間抜けな返事をしているな、、、
ここは賢者の学院の知識の塔の1室、今部屋の中にいるのは俺ことフェリアスと私の師にあたるシュナイダー導師の2人だ、、、
「だからだな、おまえにレドウィック君に話を付けてもらいたいのだよ」
さっき呼び出されたと思えば、一体何の話だ。
「レドは学院を放校になったも同じなのですよ、、、」
「いや、だからだな、お前は聞けばレドウィック君の知り合いだそうじゃないか。彼をとりあえずここに連れてくれば、後は私から彼に話しても構わない。とにかく彼をここに連れてきてくれないか。」
、、、、、、、、、、何なんだ。
俺は何かまずい事でもやったのか、何で俺がそんな事引き受けなくちゃいけないんだ、、、言いたい事は山ほどあるのだが、、、相手が導師じゃちょっと部が悪い、、、
仕方なく、
「はあ、話は伺っておきますので、一応彼にはそう伝えておきましょう」
、、、仕方ないアイツがここに戻ってくるはずは無いだろうしな、、、
話だけ伝えても問題はないだろう、、、
とりあえず導師から話を聞いた翌日俺はレドの屋敷をたずねた。
、、、まさかあんな話を聞かされるとはね、、、
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レドの屋敷に着くと少年、確かリッティ、が俺を出迎えた
どうやらレドの奴がオランを離れているらしい。
しかも今回は本気で、出ていったらしくリッティにもいつ頃戻るのか知らせてないらしい。
さて、これは困ったな、、、
そう思いつつ俺はレドの奴と良く合っていた冒険者の店へと足を向けた。
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俺はは久しぶりに気ままに亭という冒険者の店へと向かった。
昔はレドとよくここで飲んでいたのだが、さいきんは俺がしょっちゅうギルドの研究室で夜をあかすようになってから、ここには殆ど顔を出していない。
久しぶりに店に入ってみる。まだ混み合う時間ではなく、人影もまばらな店内。
随分と、知ってる顔も減った様だな。
その、見慣れない中に奇妙な男がいた。
赤い髪、切れ長の眼、、それはたいした特徴とは言えないが、何より派手な服装が俺の目をひいた。
とりあえず俺は店員を捕まえてレドについて、2、3尋ねてみる、、、しかし、1月ほど前にここに来たのを最後に姿は見えないらしい、、、やはりここはギルドを当たっても見るか。
俺がそう思いかけた時、不意に脇から声を掛けられた。
「赤魔術師をお探しかな?」
、、、さっきの派手な服装の男だ
「赤魔術師、、、そうだな、、そう呼んだ方が解りやすかろう?」と三角塔内でのいつもの口調で答える。
「そうか・・・なら、合わせてやらない事も無い、が?」
なにか引っ掛かるしゃべり方をする男だ、、、どこかで合ったか?
「、、、やらない事も無い、、、か、、、条件はなんだ?」
「まあ、お前にとってはたいした事ではないと、思う、が。
話を聞いて「やっぱり辞めます」では困るのだよ、私も(邪笑)」
、、、何かヤバイ事に手をかせってか?
導師から頼まれてるからな、、、多少の融通は効かせてくるだろう、
「まあいいだろう、その話しに載せてもらおうか?」
と俺が言うと、奴は声を忍ばせつつ
「そうか、じゃあ手短に話そう・・・・近日、衛士達の詰め所に襲撃をかける。
それを、手伝って欲しい。もちろん、戦闘要員としてな(邪笑)」
「、、、、、、、最近ツイてないな(呟き)」
俺が何をしたって言うんだ、、、ばれたら
、、最悪、三角塔での生活とはお別れ、、いや人生とかな(苦笑)
まあ、近ごろじゃ学院に残る意味があまり無くなってきたのかも知れないし、
放校処分であれば、アイツを見習って旅にでも出る事にしようか、、、
シュナイダー導師には恩義を感じてはいるんだがなぁ、他の導師に
感じなきゃならない言われはないし、、、
俺はかなり悩みつつも申しでを受け入れる事にした。
まず賢者の学院に戻り、
シュナイダー導師に部分部分飛ばしながら説明する。
そして、導師の持つ古代王国の遺産の中から、戦闘に役立ちそうな物を借り受ける事に成功した。
もちろん導師には失敗すれば俺は導師と関係無い者となるとのお達しを頂いてはいるが、、、
最近の実験室生活で多少は鈍った技術を呼び起こす為に、俺はとりあえず盗賊ギルドへと足を向けた。
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