No. 00078
DATE: 1999/09/01 23:25:28
NAME: リック
SUBJECT: ファリス神官の誤解
俺の妹は借金のせいで、ある隠居した商人の屋敷で住み込みの使用人をしている。そして
俺は、その借金を返すために冒険者をしている。
さて、その隠居中のじいさんなんだが、善人のくせに人が悪い。借金を返すまでは妹に会
わせちゃくれねえというのだ。正面から押しかけても、叩き出されるのがオチだ。だが、こ
っそり屋敷に忍び込んで会う分には、何も言わねえ。俺が忍び込むのに気付いても、だ。
つまり、じいさんは建前はあくまで建前として掲げて、俺で遊んでやがるんだった。
あのファリス神官に見つかったのは、その現場だ。最初は完全に不意を衝かれてボコボコ
にされちまったが、物音に気付いた妹の魔法のおかげで、間一髪助かった。それ以来は警戒
してたんで捕まることはなかったが、あの神官はずっと俺のこと付け狙ってたようだった。
じいさんの息子の事故死? 事故だってんなら、俺は関係ないだろ?
(PL注:普通はここまでしか話しません)
実は、じいさんの息子を殺したのは俺だ。あのファリス神官は誤解から真実を導き出した
のさ。理由は・・・あの男が俺の妹を売ったからだ。いつものように忍び込んだ屋敷に、妹
の姿はなかった。屋敷中を探すと、あの男がいた。あの男がその事を言った瞬間、俺の頭の
中は真っ白になっちまった。それで気が付いた時には・・・ってわけさ。
(PL注:嘘は言っていませんが、全てを話すわけではありません)