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No. 00089
DATE: 1999/09/10 00:04:21
NAME: リュイン
SUBJECT: 些細な事・・・そして始まり
些細な事・・・そしてはじまり
あれは2度目に組んだパーティが解散した後の事だった
僕は元メンバーの一人であり僕の好きな人キュールと組んでいた
さすがに二人だけである。大きな仕事はできない
簡単な護衛の仕事と調査ぐらいをやってなんとか生活をしていた
あれはパーティが解散してちょうど2ヶ月ぐらいが経ったころだった
僕達はちょっとだけお金持ちの老婦人とその息子の嫁の依頼で息子のことについて調べることになった
はじめは浮気調査かと気軽にしていたけど、真相は違った
調べていくにつれ見えてくる影
そして、そこには知り合いがかかわっていた
ルーファ。元仲間・・・。
なんでここにいるかわかんなかった
とにかく、これは誰にも言えないと思った・・・違う、ルーファと一緒にいるルーファの恋人であり
元仲間のエミリアのとこに相談に行った
エミリアが言えばルーファの考えも変わると思って
「よ、エミリア、お久」
「リュイン、久しぶりだね。今日はなんのようだい?」
「ちょっと、ルーファの事について・・・」
「ルーファ?あいつがなにかやったのか?」
「あのね・・・」
僕は今までの事を全部エミリアに話した
「なーリュイン。それは全部ホントの事なんだよな」
僕は首を縦に振るしかなかった
「そっか、なら私がルーファを説得する。あんなんでも私の恋人だからね」
「お願いね」
「なら3日後にここで会いましょ」
「うん」
すぐにエミリアとわかれ3日後を待った
だけど3日後、エミリアはそこに現われなかった
なぜかはわかんない
もといた宿もひき払った後だった
それからエミリアに会えたのは4日後、月のない真っ暗な夜であった
エミリアを見かけた時声をかけるのをためらった
となりにまるで闇を背負ったような青年・ルーファが一緒にいたからだ
これを見た時僕は悟った
エミリアは説得に失敗して、逆にルーファに抱きこまれたと言う事を
どうすることが一番の得策か考えたていたらいきなり
「リュイン、そこにいるのでしょ。わかっていますから出ていらっしゃい」
私は驚き少しためらってから出ていった
なんでバレタかわかんない
そう思っていたら、ルーファの肩にフクロウがとまった
ルーファの使い魔のルイーズだ・・・
「ご苦労さまです。ルイーズ」
・・・・なるほど、使い魔に見張らせてたら簡単に見つかるなっと、思った
それよりどうしようかとおもった
「あなたにも僕の仲間になってもらいたいです。イヤでしたらここで死んでもらいますよ」
背筋がぞっとした
仲間になるなんてこれっぽっちも思わない。かと言って死ぬのなんて真っ平だ
なんにもしないで死ぬよりはましかと思って私は行動を起こすことにした
機会はただ一度・・・・古代語魔法を操るルーファと精霊語魔法を操るエミリア
二人の魔法をくらったら、たぶん死ぬだろう
私が助かるには相手より早く動くこと・・・そして一撃を決めること
だがそれには覚悟がいる・・・昔の仲間と戦うという覚悟が
私は大きく息を吸いこんでから覚悟を決めた
「わかった、君達の仲間になるよ」
私はあきらめた表情で二人に近づいた
そして、私はショートソードを抜きルーファに切りかかろうとした・・・
だけど、そこに事態に気付いたエミリアが割り込んできた
・・・・切ってしまった・・・・エミリアの喉を・・・
ルーファは笑っていた
怖いくらいに笑っていた
「リュイン。僕はあなたをゆるしませんよ。あなたにはとてもいいプレゼントを送りましょう」
私は思わずそのばを逃げ出していた
このせいで私はキュールを殺すことになった・・・
まさか、ルーファの策略とも知らずに・・・。
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