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No. 00099
DATE: 1999/09/13 10:25:21
NAME: スカイアー
SUBJECT: 冒険者集団〈レト・メフィス〉
冒険者集団〈レト・メフィス〉(510年7月〜511年4月)
レト・メフィス:下位古代語で「五金;金、銀、銅、鉄、錫(一説に鉛)」の意。
三人の人間、ハーフエルフ、ドワーフで構成された冒険者集団で、中堅どころとしてエレミア王国を基点に活動していた。
名称の由来は、金、銀、銅、鉄、錫の五つの金属であしらった品物をそれぞれが持ち、これを目印としていたことから。
結成の発端は、あるパーティの一員であったナセルとエルシスが、そこの解散を機に仲間を募ったことである。まず、アーヴディアが応じて、続いてラウリン、最後にスカイアーが参入した。
五金の目印は、全員の結束を固めると言う意味合いを込めてエルシスが発案したものである。当初、「五金党」と名乗っていたが、アーヴディアが「野党の集団に間違えられる」として、下位古代語での名称に改め、それに定着した。
短期間の間に幾つもの遺跡探索を成功させ、周囲の注目を集めていたが、511年4月、カーン砂漠での冒険を最後に突如として解散。
〈金〉のアーヴディア(ハーフエルフ/女/52歳/魔術師・精霊使い・賢者)
459年生。ファン(現オーファン)国出身の魔法使い。人間の父親とエルフの母親を持ち、それぞれより魔法を学んだ。
母がマエリムの森へ戻り、後、父が流行り病で病没したのを機に出国して冒険者となり、西部諸国を中心に活動する。
十年あまりの冒険者生活の後、結婚のため引退。ベルダインの学院に籍を得て研究活動に入る。
夫との死別と、二人の子供の成人を機に、冒険者に復帰。心機一転して渡ったエレミアにて、〈レト・メフィス〉に参入。
〈レト・メフィス〉解散の後、姉弟子を頼ってオランへ。現在、「精選香草堂本舗」の店員。
目印:金のサークレット。額の部分が猫の瞳を意匠化した形状。
〈銀〉のナセル(人間/男/33歳/精霊使い・遊撃兵・戦士)
478年生。中部ザレン山脈を居住地とする蛮族スールの呪い師。修行のためにエレミアへ出、冒険者として活動していた。
エルシスとともに〈レト・メフィス〉結成の中心となり、結成後は指導者的役割を果たす。
〈レト・メフィス〉解散の後、エルシスとともに西方ユセリアス山脈へ渡る。
目印:銀の仕込み杖。柄に銀狼の図柄。
〈銅〉のエルシス(人間/男/23歳/盗賊・司祭(匠神)・遊撃兵)
488年生。ザイン盗賊ギルドの小頭の末子。街で行う仕事よりも古代遺跡の探索に強い関心を抱き、冒険者の道を選んだ。
〈レト・メフィス〉では、巧みな話術と人当たりの良さを活かして、渉外として活躍。
ナセルと共にユセリアス山脈へ渡るも彼の地で負傷、ロマールに降って療治を続けている。
目印:銅の錠前。表にガネードの聖印。
〈鉄〉のスカイアー(人間/男/29歳/戦士・賢者・吟遊詩人)
482年生。元ロマール騎士団の一員。子細あって傭兵に身を落とし、その後に冒険者へ転向。
エレミアへ渡り、戦士を欲していたナセルの呼びかけに応じ、〈レト・メフィス〉最後のメンバーとして参入。
〈レト・メフィス〉解散の後、東方への旅に出る。現在、オランに滞在中。
目印:鉄の硬貨。表に交差する一対の剣の図柄。
〈錫〉のラウリン(ドワーフ/男/138歳/戦士・遊撃兵・職工(武器鍛冶))
373年生。グードンの武器職人の徒弟。作り上げた武器の威力を己の手で試したいと言う欲求から傭兵となり、各地を転戦して回る。
「ファン国動乱」、「バイカル包囲」などの大戦を経た後、世情が安定したところで冒険者に転向。偶然に滞在していたエレミアで、酒席でチェス勝負をしたエルシスに説得され、〈レト・メフィス〉へ。
〈レト・メフィス〉解散の後、再び傭兵となり、戦乱の気運高い西方へ向かった。
目印:錫の杯。表面に金槌と炎の図柄。
レト・メフィスのメンバーは、合い言葉を持っており、それは、それぞれの品物に下位古代語にて刻字されている。
その文面は以下の通り;
「我ら、五つのかねの誓いに結ばれし者。金、銀、銅、鉄、錫を己が印とした盟友なり。すなわち、レト・メフィス」
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