 |
No. 00116
DATE: 1999/09/25 03:13:19
NAME: カイン、ジッカ、レツ
SUBJECT: 今を生きてる冒険者(2)
(注)このエピソードはリレーしております。これまでの経緯は、前回の「今を生きてる冒険者(1)」をごらん下さい。
地下へと続く暗がりに、松明が向けられる。
用心深く、最初の人影が石階段を降りていった。罠が無いと分かり、もう一人もゆっくりと後に続いた。
直後に、ドドッと階段を降りる靴音が、地下の空間に響いた。
二人は同時に振り向く。
「おいおいレツ、もうちょい、足音忍ばせろや」
「俺には酷な注文だぜ」
「駆け降りることないだろ」
「そりゃあそうだな、がっはははは」
カインの手痛い突っ込みを、レツは豪快に笑ってごまかす。
ジッカ、カイン、レツの三人の影が壁の壁面に踊っていた。
「ったく、もし、この地下に化け物でもいたらどうすんだよ」
ジッカが松明を前方の暗闇に向ける。
「んん? 上には罠はあったが、ゴブリンの一匹も出なかったじゃねえか」
「ゴブリンはこんな所にいないって。 だが、ともかく用心するに越したことはないぜ」
「そーゆーこった。魔術師の遺跡だったら、変なもん飼っているかもしれねぇからな」
レツがうへっと唸る。
「そんな時のためにお前がいるんだろ。まあ、コイツを使った仕事はおれが引き受けた」
魔晶石を握って、カインはからからと笑った。
三人は、前回の、墜ちた都市西側の遺跡に再び挑戦していた。この前は首尾良く5000ガメル近い稼ぎが出たのだ。みごとに使い果たしてしまった今、あれをもういちど、という思いを三人は当然のごとく抱いたのである。
「ああ、贅沢三昧に暮らしたあの日々が懐かしいぜ」
「その通りだなぁ、食う寝る遊ぶと、あの思いで」
「俺は三日目、バクチですっちまったなぁ……」
「今日は絶対儲けて帰るぞ」
『オウよ!!』
また強く結束が固まったのであった。
パーティーは、細い通路の先へと進んでいった。
あまり行かないうちに、朽ちかけた木製の扉を見つけた。ジッカが全体の様子を調べる、慎重に鍵穴にピックを当て、構造を探る。
「罠は仕掛けられてなさそうだぜ、だが」
ノブをつかんで回すと、そこには施錠の魔法が掛かっていた。
「俺の出番ってわけか」
カインが進み出て、呪文の詠唱を始める。
「この色と形……確か上にも同じような扉があって、そこだけ魔法かかってたよな」
「ああ忘れねえぜ、そこに収穫があったんだからよ」
「こりゃいきなりビンゴか?」
ジッカとレツが期待に胸を膨らませる。少しあとのカインの「開いたぜ!」という声に、同時におおっ、と歓声をあげた。
「よーし!」
「俺達は幸せモンだなぁ」
「お疲れっ!」
しばし手をたたき合って、成功を喜ぶ三人。
「魔力の程度からして、鍵をかけたのは、前の扉のと同じ奴みたいだ」
「ってえと、古代王国の子供か?」
「やっぱここも子供部屋か」
入ってみれば分かるさ。と言う目でお互いを見る。
「とりあえず、じゃあジッカ、先に入ってくれや」
「こんな場面でもお鉢が回って来るかねぇ」
ジッカはゆっくり扉を開いた。
うっすら目に入ったのは、小さい机、椅子、寝台や棚。玩具箱……果たしてそこは以前のものと同じような、広い造りの子供部屋だった。
中にはちょうどいい所に、灯り取りがあった。火をつけると、にわかに古代王国期の生活の風景が、この時代に蘇った。
「うっしゃ、気合い入れてやるぜ」
三人は部屋で、一心不乱、前と同じように金目のものを探し始めた。
以前の経験があるだけに、目星をつけるのもはやく、手慣れたものである。
中央の机に戦利品が載せられていく。
そうして暫くたったあとだった。
三人はほぼ同時にそれに気づき、呟いた。
『……こりゃやばい』
やにわに、ふわり、と椅子が浮き上がったのだ。それから、玩具箱の中の毛織り人形や、棚にある版の大きい書物などが、納められたところから宙に漂い出た。
「な、なんでぇ、一体。カイン、ジッカ、わかるか?」
「イヤわからねえけど、普通じゃねえよな」
「そりゃ見たらわかるって!」
悲痛な声があがる。見た事もない怪異を前にして、パーティーの間にパニックが広がり始めた。
そして、彼らの耳にトーンの高い声がさざなみのように響き始めた。
子供の笑い声であった。
<ウフフフフフフフフ…… ウフフフフフフフフフフ……>
「レツ!! なんかいるぜ、なんとかしろ!!」
ジッカの鋭い声が飛ぶ。
「んなこといったってよ、どこにいるんでえ!?」
「声のするその辺、殴ってみたら!」
<おじさん達……>
声のした方に向かって、レツは愛用のモールを力いっぱい振るった。だが、とちゅう手応えはなく、モールの鉄球は石の壁に当たり、ドゴォォォン、と腹に響く音が立った。
「馬鹿やろ、何やってんだ!」
「うるせえ、勢いつけすぎちまったんだよ!」
「効果はなしか……。」
思案気に呟くカイン。
「思い出したよ。アレかもしれないぜ、いわゆる幽霊。冗談みたいな話しだけどよ……魔術書にも、人が魂だけになった存在について説明が書かれているんだよな」
「……そのたぐいのもんだとしたら、切っても突いても無駄って事か」
「そうそう、都市が墜ちたとき死んだ奴らの魂が、まだこの世に留まってるって話しを聞いたことがある」
「早く思いだせバカ」「うるせえ」
「それじゃ、化け物と呼ぶには早いか? 声は子供みたいだしよ」
そういう事を落ち着かない風に話し合っている彼らに、声は語りかけてきた。
<初めまして、おじさん達……僕はタネリ>
三人を周りを巡っているように、声は様々な方向から聞こえてきた。
<僕、ずっとこの部屋にいるんだけど、とっても退屈していたんだ。ねえ、遊んでくれないかな>
「遊ぶったって……」
「おいタネリとかいうの、隠れてないで姿を見せやがれ」
「だいたい何もんだ!」
一瞬、空間に不定形の靄が現れたように見えた。それは寝台の上に吸い込まれていく。そして、そこに腰かけている男の子の姿に、形を取った。
年は十を越えたぐらいに見え、ゆったりとした毛織りの服を着ていた。
「出やがったなぁ……」
レツはモールを構えなおす。それをジッカが小声で制した。
「よせバカ、利かねぇっていったろうが」
「バカって言うな!」
「たしか幽霊には、魔法の武器さえ通じなかったはずだ。とりあえず刺激しない方がいいぜ」
そういう事になった。額に汗しながら、幽霊の出方を待つ。
<ねぇ。遊んでくれるんでしょ? だって僕のオモチャとか、触ってたよね>
「違うぜ、貰っていこうと思ったんだ」
「正直に言うこたねぇだろが」
また口論を始めたレツとジッカをよそに、カインは男の子に話しかけた。
「お前の持ち物と知らずに、持って帰ろうとしちまったんだ。失礼なコトしちゃったな」
相手は虚ろな瞳でじっと三人を見つめてきた。
「それに遊んでやる時間もないんだ、すまん。じゃあ俺たちは戻らせてもらうから」
右手をシュタッと上げて場を辞す挨拶。カインは仲間二人の背中を押しながら戻ろうとする。
<遊んでくれなきゃ……。許さない>
呟いたタネリの姿がまた消えた。扉がバタンと閉まり、再び物体が浮遊をはじめる。
「おいおい……」
レツは青くなっている。
<遊ぼうよ。ここは玩具も一杯あるし、誰も邪魔しに来ないから、時間も気にしなくていいんだ。だから一緒に遊んでよ>
「無理いうなって! お前は実体がないんだよ」
<うん……そうだったね>
幽霊は、自分のことを判っているらしい。
「おれ達にも、物にも触れまい。なのにどうやってさ」
<……………………>
「おいおい、なんか長えこと黙ってるよ。俺ぁどうもいやな予感がするぜ……って、ひょう!?」
だしぬけにジッカが素っ頓狂な声を上げる。
「あわ、ぐっ。たばばば」
目の玉がぐるりと回り、うめき声を上げ始める。
『ど、どーしたんだジッカ! 腹でも痛くなったか!?』
二人の問いに、だが、彼は答えられない。膝をついて俯くと、その額に冷や汗が次々に吹きではじめ、鼻先から床に敷かれた絨毯へと滴り落ちた。
<このおじさんの身体を借りたよ……>
次にジッカが顔を上げて喋ったとき、その声は先ほどの幽霊のものになっていた。
「身体を借りただと!?」
疑う余地もなく、ジッカの身体にタネリと名乗る子供は憑依していた。
<うん。さぁ、これでおじさん達と遊べそうだね>
「この……!! ジッカから出ていきやがれ!」
「レツ、無駄だ! 脅されているのはこっちだぜ、ジッカの身体を人質にな」
だからおろせって、そのモール……。言われてレツは武器を捨てた。
<僕が満足したら、このおじさんから出ていくから>
「くそっ、そういう話しか」
「ジッカ、暫く耐えていてくれ……」
相手の要求に従うしか、選択の余地はなさそうだった。
二人は観念した様子で尋ねる。
「それで何をして遊ぶ?」
<おじさん達が面白いと思うやつ>
ジッカの口を借りてタネリは言った。
「んなこと言われてもなぁ……」
「ガキを対象の遊びなんて忘れちまってるよ」
二人はぶつぶつと口の中で文句を言った。彼らはざっと部屋の中や、机の上に乗った物品を見渡した。
「おっ」
やにわにカインは声を上げて、机から額つきの絵画を取り出した。
そこには古代王国時代の建築であろう造りの、屋根の赤い家が描かれている。そして、その絵には細かに糸切りが入り、何百といった破片に分けられるようになっていた。
「填め絵じゃないか、懐かしいねえ。しかも家が題目だよ、こういうのおれ、昔欲しがってたなぁ」
「そんなモンをか?」
「ああ、しょっちゅう親に新しいのをねだったモンだった」
<それは楽しいの?>
回想モードに入りかけるカインを、幽霊の声が制する。
「ああ、もちろん楽しいさ。お前もきっと満足する」
カインは爪を立てて額から剥がし、ピースを床にばらまいた。
「そうは思えねえぞ」
レツは憮然とした表情でその光景を眺める。
「もっと面白くって夢中になれるもんじゃねえとよ」
そういいつつレツは玩具箱の中を漁る。そしていくつかの、複雑な形をしたリングを太い指でつまみ上げた。
「こりゃあ知恵の輪だ!」
しばらくのち。
「うを、もう完成させやがった。こいつ、頭いいなぁ」
目を白黒させながら形を取り戻した絵を見つめながら、カインは呟く。
「い、意外とやるじゃねえか」
知恵の輪はすぐさま解かれ、レツは泡をくった様子だった。
「俺なんて一度これやりはじめると、日暮れまで夢中だったのによう」
「なんか悔しいぜ。俺もちょいこのパズル、やってみるわ」
填め絵を崩して自分も挑戦を始めるカイン。
<つまんないなー、他に遊び知らないの?>
ジッカの顔で片方の眉をあげて、タネリは言う。
「生意気なやつだぜ」
「やっぱ独り用の遊びじゃ満足出来ねえって事かな?」
「おうそれだ! じゃ今度は俺とレスリングするんだ!」
レツが胸を叩いて声高に言い放った。
<うん、やろうやろう>
「やっぱ熱中出来る遊びといや、これだ」
いそいそとプレートメイルを脱ぐレツ。傍らでカインは填め絵の前で悩んでいた。
どがしゃああん!!
タネリの憑いたジッカの身体が宙を舞い、背中から落ちて木製の棚を割った。
「がははは、どうやらまた俺の勝ちだな!」
下着姿で、高笑いするレツ。取っ組み合って遊ぶこと数本、いずれも幽霊は派手に投げられていた。
「おいおい! そりゃジッカの身体なんだぞ、少しは手加減しろよ! ってか、おまえが勝つなよ!」
ようやくパズルを終えたカインが遅い突っ込みを入れる。
「わ、悪い。こうしてるとつい懐かしくってよ」
レツは頭を掻いた。
<痛たたっ……。もういい! こんなのばっかりじゃつまらないや>
タネリは腰をさすりながら起きあがった。
「やっぱさ、力バカのお前には任しちゃおけないな」
「うるせえな! 俺だってちゃんと、いい遊びが出来るぜ」
「全員でダイス遊びでもするか……。で、ビリの奴は顔に落書きをされると」
筆と塗料もあるじゃねぇか、とカインは笑った。
☆☆☆☆☆☆
そうやって半日も経った後。整っていた部屋は彼らが暴れたせいで、惨憺たる状況になっていた。家具は半壊、壁や絨毯には色々な染みができ、かんしゃくを起こした者によって壊れされた物品が辺りに散らばっている。
「ふうー、さすがに遊び疲れたぜ」
顔に落書きをされたカインとレツが、グッタリとなって壁にもたれている。
「おい、タネリ、もう満足しただろ。ジッカの身体から出ていってくれや」
だが、ジッカの身体に憑いている男の子は、俯いたままぽつりと呟いた。
<……満たされない>
『なんだってぇ!?』
二人は意外そうに叫んだ。
「そりゃねえよ、こんな付き合ってやったのにさ」
「おう、それじゃ詐欺だぜ」
口をとがらせて不平を言う。
<だって、どっちかっていうと、楽しんでいたのは僕じゃなくておじさん達だったじゃん。それは、僕もそれなりに楽しかったけど、本当にやりたかった遊びじゃなかったよ>
「な、何を言い出すんだよ」
「俺たちはやるだけやったぜ」
弁解するように言う彼らを置いて、ジッカの姿をしたタネリはため息をついた。
<うん、そうだね。じゃ、このおじさんからはちゃんと離れるよ>
一瞬のち、ジッカの頭から白い靄のようなものが出ていくのを二人はしっかり見た。
それと同時に、ジッカの目に光が戻る。彼は目覚めたてのように頭を振った。
「うーっ、痛てて」
『ジッカ!!』
カインとレツは仲間のもとに駆け寄る。
「ぶはっ、なんでぇお前ら、その面はぁ」
ジッカは落書きを見て思わず吹き出す。
「心配したぜ、お前身体乗っ取られててよう」
「俺たちはお前を助けるために奴の要求を飲んで、苦労したんだぜ?」
「これは帰ったら奢ってもらわねぇとな!」
口々に言いながら肩を叩いてくるカインとレツを、ジッカは半目でにらんだ。
「なんかお前ら、言い方がわざとらしいぜ。あーそれに、なんか俺の身体もふしぶし、痛ぇんだよな。とり憑かれている間、何があったか教えてくれや」
ジッカは言いながら、自分を襲った相手の姿を探し求めた。
タネリは宙に浮かんだまま、彼らの様子を見つめていた。
<マンゾクする遊びがしたいんだ……。いつかはそれを教えてくれる人が来るかな?>
男の子の幽霊は、カイン、レツと、事情を解したジッカに向かって言った。
「分からないぜ。なのにお前、それをずっと待つつもりなのか?」
そうカインが尋ねる。レツは今しがた殴られたところをさすっていた。
「痛ってぇ、ジッカこの野郎〜」
「こっちが筋肉達磨にやられるよりゃ、マシだろがっ」
そうやり取りしながら、ジッカはタネリのほうに向き直った。
「おいタネリというの、聞いてて思ったんだが、 おめえずっと、ここにいたのか? 外に出たりはしなかったのか」
<外……? 遊ばないよ。誰にも会いたくなくて、鍵をかけたんだ。それに、ここから出ちゃダメって、怖い顔もされてたから>
「外でかぁ。そういう話しにはならなかったな」
「あのな、この冒険盗賊・ジッカ様からひとつ言わせてもらうとねぇ、本当にわくわくする遊びってのは、未知のところに行って、冒険する事だぜ」
<未知のところ……>
「そしてなぁ、親か何かの言う事聞いてたら、冒険にはならねえんだ。勇気出して家から出て、外のにおいをかぐ。親がうるさく注意するようなところ、深い森や暗い洞窟を探検してみる事は、子供時代、そりゃあ楽しかったもんさ。それをしてなかったなら、お前がいま試すべき遊びはそれだろうな」
ジッカは腕組みして言った。
「なるほど、ジッカの言う通りだ、俺だって昔っからそれには病みつきだ」
「ああ、俺達ぁ、んなことだから今も、ここにいるんだ。まったく卒業できてねぇぞ、がははは」
<そう、そうなの。外って、冒険って、そんなに面白いんだ>
『オウともさ!!』
三人は請け合ったように、強くうなずく。
幽霊は三人の顔を眺めていき、巡り終わると、あははははは、と笑い出した。
<ずっと、知らなかったなぁ。じゃ、僕もさっそく行ってみようっと。……ばいばいだね、おじさん達>
扉が再び開いた。三人がわずかに外の空気の冷たさを感じたとき、タネリの気配は完全に消えていた。
「行っちまったのかな……」
「どうだろな。消えちまったようにも見えたし」
「何にしろ、一件落着だな」
パーティーは安堵のため息をつく。
「けどジッカ、おまえよく納得させられたな」
「この、口先三寸男」
「うるせぇ、おまえが乗っ取られりゃ、話は早かったんだよ」
また、胸ぐらを掴み合ったりする。
「けど、あいつはけっきょくんとこ、何者だったんだろうな?」
「さぁ。古代王国期のガキにはああいう不健康なのも多かったんじゃないか」
「上には罠があるし……。ここって訳のわかんねえ建物だな」
三人は、惨を極めた部屋の様子に目を移した。 目立つ調度品は壊れ、敷物はよごれ、集めていた戦利品は部屋中にばらけて、どうしようもなく散らかっている。
ジッカが頭の後ろをかきながら呟く。
「お前ら、こんなにしやがってよ、無事な値打ち物を見つけるのも一苦労だぜ。おそらくそれほどの儲けにもなりゃしねぇ」
「助けてもらった分際で、好きにわめくない」
「んじゃー、探すぜ」
がさがさがさ。三人は方々にしゃがみこんで作業する。
「これから他の部屋も調べに行くんだ、とっととよさそうなもん見繕うぜ」
貴石で装飾が施された箱、銀細工のブローチ、手鏡。ジッカは目を利かせながら拾い上げていく。
「ジッカ、俺達はとっくに選び終わってるぜ!!」
「あん?」
カインとレツが両手にかなりの量を抱いている。
「お前らそれ、玩具ばっかりじゃねぇか!」
『わははははははは』
いつでも楽しみをさがしてる。彼ら冒険者の行く手にチャ・ザの幸運あれ!
 |