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No. 00129
DATE: 1999/09/30 16:43:42
NAME: アーヴディア
SUBJECT: アーヴディアについて
1.生い立ち
459年(1の月、18の日、未明)
ファン郊外在住の魔術師ハスガン、エルフの精霊使いリュミールの娘として生まれる。
466年(7歳)
母リュミールとともに森へ赴いた際、精霊の存在を感知する。これを知ったリュミールから精霊との交信について学ぶ。翌年、交信に成功。
469年(10歳)
“朱の森”マエリムより、妖精族の使者が訪れ、リュミールを森へ連れ帰る。
470年(11歳)
ハスガンとともに街へ移り住む。古代語魔法の訓練を始める。
474年(15歳)
初等の古代語魔法を全て習得する。流行り病により、ハスガン死去。これを機に故郷を出て冒険者となる。これ以降十年間に渡り、大陸中の至る所を旅して回る。
484年(25歳)
ベルダイン魔術師ギルドに導師見習いとして招聘されたのを機に冒険者を引退。冒険仲間であったラーダ神官エルウィンと結婚。ベルダイン新市街地に居を構える。
486年(27歳)
アラリック誕生。
493年(34歳)
シグルーン誕生。
504年(45歳)
アラリックを、かつての冒険仲間であり、現在はベルダイン〔真紅の星騎士団〕の一員であるフォーン卿の養子に出す。
508年(49歳)
シグルーン、ヴェーナー神殿に入る。夫エルウィン、病没。子供が二人とも、自立していたため、学院を辞してベルダインを出る。
511年(現在)
オランに到着。姉弟子が経営する薬屋の店員となる。
店は後に、「精選香草堂」と改名。
2.キーワード
“道を伝える者”ハスガン(409〜474)
アーヴの父。オラン郊外の森で暮らす狩人の息子だったが、聡明さを見込まれて学院へ進んだ。後に学院の正導師となり、後進の育成に貢献、十人の正魔術師を世に送り出した。455年に学院を辞して西方に移住、文筆業に専念していた。474年、流行り病で死去。
“紺と紅の瞳持つ”イルメリン(436〜)
アーヴの父ハスガンに師事した十番目の魔術師、すなわち、オラン時代のハスガンの最後の弟子。ハスガンの死後も学院に残って勉学に専念し、正導師位を修める。481年に学院を辞し、妖魔通りの一角に薬屋を開いた。古代語魔法“変化”により、若い頃の姿を維持しており、その副作用で右目が紺碧色、左目が淡紅色と化している。現在は店の経営をアーヴに任せ、自身は各国を経巡っている。
リュミール(200頃〜不明)
アーヴの母である妖精族の精霊使い。アーヴと同じく銀髪に翡翠の瞳を持つ。人間との結婚を快く思っていなかった祖母の命により、469年マエリムへ連れ戻された。別れ際に、アーヴにメノウの指輪を託し、後年、アーヴはこれに術を施して魔法の発動体としている。
エルウィン(454〜508)
アーヴの夫。ラーダの司祭。アーヴと同じ冒険者グループで活動していた人物で、彼女が引退する際に結婚を申し込んだ。結婚後、ベルダインのラーダ神殿の司教として布教に尽力。508年、病没。
アラリック・フォーン(486〜)
アーヴの子。男子。旧友カリウス・フォーンの養子となり、現在は“真紅の星騎士団”の一員。510年にフォーン家を相続。
シグルーン(493〜)
アーヴの子。女子。508年よりヴェーナー神殿に入り、神官として、また吟遊詩人として修行を積み重ねている。
カリウス・フォーン(462〜)
アラリックの養父。アーヴ、エルウィンとともに冒険をしていた戦士。騎士の息子であり、後継者であった兄が夭折したため、冒険者を引退して家督を相続した。子に恵まれないまま妻を亡くしたので、アーヴ、エルウィン夫妻の子アラリックを養子に迎え、510年に家督を譲った。
「精選香草堂本舗」
妖魔通りの一角にイルメリンが経営している薬屋。あばら屋であり、看板も張り紙もないため一見しただけで店と判別するのは難しい。薬草の他に店主イルメリンが調合した薬が多種取り揃えられており、価格は賢者の学院の相場に依拠している。
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