No. 00141
DATE: 1999/10/04 01:22:01
NAME: リティリア
SUBJECT: 街角の1ページ
風の強い夜
私はここに来てから行きつけであるあの店に向かっていた
少し寒さを感じる。だけどそんな事は特に気にしていない
角を曲がった時
「こんな夜中に姉ちゃん一人でほっつき歩いてるなんてぶっそうだな」
酔っ払いが声をかけてきたがもちろん無視
すると酔っ払いは肩を抱き酒くさい息を私にかけながら
「へへへ、俺が送ってってやるよ。それとも出会えた運命を祝してベッドにでも行くか?」
私は肩を抱いた手を跳ね除け
「気安く触らないでほしいわ。それに運命なんて後からつくものよ。この世には偶然しかないわ」
「は?なに訳のわかんねえことを言ってるんだ」
「あなたみたいな人に言っても理解なんてできないわね。ごめんなさい」
私はさっさと立ち去ろうとしたが酔っ払いが私の腕をつかみ
「なんだとこのあま、なめるなよ」
「うっとうしいわ、はなして」
そのまま私は軽く酔っ払いの腹に肘を入れた
入れるつもりはなかったけど、よい所に入ったらしく酔っ払いは腕をはなしフラフラと後ろに倒れた
ガラスの割れる音が聞こえる
たぶん持っていた酒の瓶が割れたのだろう
私は振りかえり酔っ払いを見下す
「てめーこのまま帰れると思うなよ」
酔っ払いは立ちあがるとその割れた瓶を持ち私に突っ込んで来た
もちろん酔っ払いの攻撃だから簡単に避けられるはずだったが・・・運が悪かった
足もとになにかあったらしく、かわしたのはいいが左腕を切られた
酔っ払いのほうは、血がついた瓶を呆然として見ていた
私はその間に酔っ払いとの間をつめ今度は腹に蹴りを入れる
酔っ払いは壁に背を預けてその場にうずくまる
私は隠し持っているダガーを取りだし酔っ払いの前にひざまづくと
「ああゆう事をやったからにはそれ相応の報いを受けないといけないわ」
そのまま首にダガーをあてる
酔っ払いはパニックをおこしていたがかまわずダガーを一閃させたふりをする
するとそのまま酔っ払いは気絶をした
「バカ、やるわけないわよ」
私は袖を破ると傷に巻きつけ、そのままその場を立ち去った
ついていないわ・・・偶然でもこれだけはお断りしたいわね
それに風邪をひいたらどうしてくれるのかしら