No. 00170
DATE: 1999/11/11 14:40:41
NAME: セリア&アーダ
SUBJECT: 旅立ち
’光闇の天使’セリア・リアーヌ(高レベル魔術師にして、剣士。)
’神剣の風’アーダ・レン・アルフリード(自称勇者(マイリーの神官戦士))
きままに亭の、カウンターで紅茶を飲み考える。
わたしは、きままに亭に来てどれだけの時が経ったのか?
すごく長く、短くも感じる。
ここの人は、優しい人が多く、とてもお節介。
そして、時には厳しい。
今、とても悩んでいる。
魔術師として・・・。
中途半端な気持ちで、魔術を語った。
みんなも、いろいろ持論を持っているだろうし、いろいろな意見があるのは当然。
意見が、合わないのは、当然。
もう、中途半端に語るのは、よそう・・・。
わたしの、魔術はとても危険なもの。
普通の正魔術師では、ないのだから。
酒場で、語る事でもないしね。
これからは、魔術師としても、冒険者としても、自分をもう一度見つめなおさなくては・・・。
オランに、来てから子供のようにはしゃいだ。
わたしは、ここの人に甘えたんだ。
もう、自分に嘘をつくのはよそう。
もう、あの頃のわたしでは無い。
わたしは、みんなに恐がられるのを、恐れたんだね。
わたしは、<(光闇の天使)シャイニングダーク>
光も闇も、恐れない。
もう一度戻る、真実のわたしに。
わたしは、きままに亭を出、河原の方へ向った。
しばらく、剣を振るう。
基本の型。剣舞。
わたしが、習ったのはアルフリード家に代々継がれている、正統派の剣術。
「セフィ!!」
一瞬殺気を感じる。
わたしは、後ろに飛びすざる。
剣が空を切る音がする。
前を向く。
・・・・・・・兄様?・・・・・・・
「セフィ来い」
兄様は、微笑と剣を構える。
しばらく兄と剣を交える。
「セフィ強くなったな。」
兄は、微笑そう言った。
「そう?」
わたしは、惚けたように言う。
「ふっ・・・まあいい、ここで会えるとは都合がいい。」
「なにか、用があったの?」
「仕事の話しがある、行ってみないと何があるのかもわからないような仕事だがな、来るか?」
兄は真剣な眼差しで言う。
・・・一瞬悩むが、心では決まっている・・・
「いいよ、手伝ってあげる。」
わたしは、微笑そう言った。
そう、わたしは冒険者。
冒険の為に魔術師を捨て剣を学んだ女。
魔術師として、わたしは異端の存在なのかもね。