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No. 00173
DATE: 1999/11/14 02:49:17
NAME: セフィリア&アーダ
SUBJECT: 遺跡探索・・・その2(12歳&15歳編)
登場人物
セフィリア・リディス・アルフリード(セリア・リアーヌ)
(オーファン魔術師ギルドの正魔術師、12歳)
アーダ・レン・アルフリード
(元ファン王国の貴族生まれのオーファン騎士、15歳)
テシャン・ジスタンデ
(オーファン魔術師ギルドの見習魔術師・セフィリアの幼なじみ、13歳)
セフィリア編
わたしが、オーファンのアルフリード家に居候になって早7年・・・。
ここに来てすぐ、魔術師ギルドに入り魔術を習った。
ギルドに入ってからは、毎日が楽しくて仕方なかった、だっていろいろと 覚える事が多すぎて、時間が惜くって、惜くって・・・・・・・・・。
そして、昨日ギルドの調査で遺跡が一つ発見された。
わたしは、勿論調査対に、速攻で立候補しんだけど・・・ね。
まさか、テシャンまで、立候補するなんて!
テシャンは、オーファンに来てからの魔術師ギルドで出来た友達で、まっ要するに幼なじみって奴ね、それはいいんだけど、ギルドでの成績は全然だめなんだよね〜。
正直、かなり心配だ。
「なに、真剣な顔で悩んでるの?」
のんきに言ってきたのは、当の本人事テシャンである。
「・・・・・・あったりまえでしょ?テシャン大丈夫なの本当に・・・。」
「全然っ大丈夫だって!ただの遺跡調査でしょ?」
・・・・あのね〜、もうこの子は・・・。
「んんっ!まだ未発掘の遺跡だよ、なにが居るかも、在るかも全然わかんないんだから、やっぱり危険だと、思うよ。」
「大丈夫だって、どうせアーダ様も来るんでしょ?絶対行くからね。」
あ゛っっこの子、そう言えば兄様に、惚れてんだったわ・・うかつ。
「いや、でもまだ言ってもいないし、わかんないよ?」
思わず顔が、引きつるのを感じながら言う。
「ふ〜〜〜〜〜〜〜ん、駄目よ?一人締めは・・。」
テシャンは、恐〜い笑顔で言ってきた、あのね〜(笑)
「ちょっと、勘違いしないでよ、わたしは兄様の事は、なんとも思ってないんだからっ」
思わず声を荒げてしまう。
「どうだか、セフィが調査に行く時は、必ずついてくるじゃない?絶対怪しいよ??」
・・・・・・第三者から、見たらそう見えてたのか(笑)
「単に、心配症なだけだよ、兄様は」
昔の事まだ、気にしているみたいだし。
「いいよねセフィは、可愛いし、勉強出きるし、かっこいいお兄ちゃんは居るし、元貴族でお金あるし・・・」
うっ出たテシャンの愚痴・・・。
「あはははは、そんな事無いって、わたしの場合魔術は、自分自身の好奇心を押さえる自己満足的なもんだから、異常に勉強してるだけだし」
う〜こうなると、手がつけれないのよ〜・・・え〜ん・・・
「じゃあ、一緒に連れて行って☆」
「う゛・・・・しょうがないわね・・・いいけどちゃんと言う事聞きなさいよ?」
聞くわけないか・・・この子は。
「まっかせといて、あとアーダ様紹介してね♪♪」
もうっ知らないよ・・・兄様って、最近いけない噂を耳にするし・・・。
「いいけど、どうなってもしらないよ・・・。」
「いいの、どうにかして欲しい♪」
もう、ほとんどトリップしてるこの子は・・・はぁ。
「はいはい、本当にしらないからね・・・。」
「大丈夫だって、あはは☆」
のんきなテシャンの声を聞きながら、魔術師ギルドの後にした。
その後、わたしとテシャンはわたしの家に向った・・・わたし、知らないからね本当に・・・。
家に着くと、わたし性質は兄様の居る中庭に真っ先に向う、兄様はいつも、ここで剣の稽古をしているのだ。
テシャンとわたしは、しばらく兄様の剣の練習を見ていたが、頃合を見て声をかけた。
「アーダ兄様ただいま☆」
わたしが、言うと兄様は練習を中断して、こっちを向く。
「お帰り、セフィ今日は早いんだな」
兄様は、笑顔で答えてこちらに来た。
「今日は、ギルドのお友達を連れてきたんだ。・・・ほらテシャン!」
わたしは、兄様にそう言い、隣りで固まっているテシャンをつつく。
「あ・ああああの、テシャンです☆よろしくです♪」
完全に舞い上がっているテシャンを見て、面白いなぁと感じる、わたしも人を好きになればこうなるのかな?
「アーダです、よろしくレディ・テシャン」
兄様は、笑顔で答え片膝をついてテシャンの手の甲にキスをする。
・・・はぁ、なんかなぁ・・・。
「いえ、こちらこそ」
カチコチに為りながら言うテシャンを可愛いと思った。
「んんっ兄様、実はギルドで新しい遺跡が、発見されて・・・先発で行くんだけど今回も護衛お願いできる?」
「ああ、当然だろ、行くよ。」
「ありがと♪早速明日の朝から、行くから。それと、テシャンも一緒に行くから」
そう言ったわたしに、兄様は微笑した。
「なら、今日は泊まって行くといい。さて、では歓迎の宴でも開くかな?」
「わあ、うれしいです☆」
喜ぶテシャンを見て、思わず苦笑してしまうわたし(笑)
「あははは・・・・はぁ・・・」
なんか、疲れた〜。
アーダ編
セフィの奴が、また仕事を持って来た、ギルドで遺跡を見つけたらしが・・・。
それより、テシャンか・・・なかなか可愛い子だな。
今夜は、楽しめそうだ。
さて、そろそろ行くか。
俺は、迷わずテシャンの部屋に向う。
そして、テシャンの部屋の扉をノックした。
「少し良いかい?」
しばらくして、テシャンの声が聞こえる。
「あっえっと、ちょっと待ってください」
しばらく待つと、扉が開いてテシャンがヒョコと、顔を出す。
「夜遅くに、レディの部屋に失礼だったかな?」
俺の問いかけに、テシャンはぎこちなく笑い言ってきた。
「そんな事ないです♪ どうぞ☆」
テシャンの髪かわずかに濡れている、お風呂に入ったのだろう。
「では、失礼しよう」
少し緊張したような表情のテシャン
・・・可愛いな・・・
「ワインでも、どうだい?」
「あっ頂きます」
二つ持って来たグラスにワインを注ぐ。
「今日の出会いに」
俺は、テシャンのグラスに軽く自分のグラス当てる。
「あ・・・はい、今日の出会いに」
顔を赤くしてテシャンが答える。
それから、テシャンと小1時間ぐらいワインを飲みながら喋った。
その間に、俺はさり気なく彼女の髪や肩に触れていく、最初はビックリしていたが、この1時間ぐらいで随分なれたみたいだ。
まあ、ワインのせいもあるだろうがな。
ここで、俺に気が無いなら、終わりだろう(笑)
・・・そろそろか・・・。
「テシャン・・・君は俺の事をどう思う?」
一瞬驚いた表情を見せたが、すぐ笑顔で答えてくる。
「えっと・・その、大好きです。」
俺は、不覚にも一瞬ドキッとしてしまう、こんなにストレートに言われるとは、思ってみなかった。
「それは、奇遇だ俺も君の事が、好きになってしまったようだ。」
これは、マジで。
顔を赤くして、うつむくテシャン。
そのテシャンを抱き寄せ、キスをする。
「・・・あっ・・・」
初めは、優しく・・そして、だんだんと激しく舌を使う。
「・・んっっ・・んっ」
テシャンの体から、だんだん力が抜けていく。
頃合をみて、テシャンを抱きかかえベットまで、連れて行く。
「えっあのっっ、アーダさ・・・んっっ」
喋ろうとした、テシャンの口を再度キスで塞ぐ。
「愛してるよ」
「あっ・・はい・・」
なんか、間の抜けた答えが返って来たが俺はそのまま、テシャンを抱いた。
翌朝、俺は隣りで眠るテシャンをしばらく眺めていたが、稽古の時間になったので、中庭に向う。
そこに、セフィを見つける。
どうやら剣の型の稽古をしているようだ。
この間の、冒険を帰ってきてから、急に剣の稽古をはじめているが、ここの所朝と夜は、必ず稽古をしている。
一体どうしたんだ?
本人は、勉強の息抜きの運動っては言っているが、どうも様子がおかしい・・・やりこみ過ぎだ。
1週間に3回は、俺も稽古をつけてやっているが、飲み込みが早し、結構剣士に向いているかもしれないがな。
まあ、してい言うなら、腕力が無いのが、唯一の欠点かな?
そんな事を、考えているとセフィがこちらに、気づいたようだ。
「おはよう、兄様☆」
笑顔で、答えるセフィ・・・う〜ん最近、ますます可愛くなったよな、髪も伸ばし始めたみたいだし。
「ああ、おはよう、今日はいつ頃でるんだ?」
「うん、そうね・・朝の食事を終わらせてすぐ、行こうかな?」
「わかった、じゃあ食事まで稽古をつけてやろう。」
「はい、お願いします♪」
セフィは笑顔で、答えてきた。
セフィリア編2
遺跡に到着してわたし達は、当たりを見まわす。
人の来た形跡は全然ない。
わたしはの格好は、動きやすい黒系の服とズボンにマント、メイジスタッフ。
兄様は、金属鎧に、バスタードソードとショートソードにマント。
テシャンはギルドのローブにメイジスタッフ。
わたし達は、遺跡に向った。
ある程度、進む。
そこは、遺跡というより古代王国時代の魔術研究所だったのだろう。
いろいろと、本があるがどちらかと言うと、召喚魔術の系統の本が多い。
ギルドにとって良い研究材料になりそうね。
一番奥の部屋は、<魔法の鍵>が掛かっている。
テシャンが<開鍵>を唱えるが、効果は無い。
わたしも、唱える。
「万能なるマナよ」
わたしのかけた<開鍵>が発動し、鍵があく。
「う゛・・・なんか、悔しい・・・。」
テシャンが呟くが、取り合えず無視。
そこに在ったのは、大きめの部屋。
そして、中央に魔法陣が、描かれている。
わたし達が部屋に、踏み入ると
魔法陣が、輝く。
「セフィ・・・援護だ。テシャンは扉の外へ出るんだ!」
兄様が素早く剣を抜き、わたしたちに指示する。
わたしも、言われる前にいつでも、メイジ・スタッフを構え魔術を使える体制を取る。
「いつでも、OKよ!」
わたしが、そう言うと、兄様は頷く。
「えっっちょっ・・・どうしたの?」
テシャンが、慌てて呟く。
「いいから、下がって!!」
わたしの、言い様にはっとなり、テシャンが扉の外へ出る。
わたしは、自分と兄に<保護>の魔術をかける。
魔法陣の仲から、翼と尻尾のある、全体的に赤みを帯びたモンスターが出てくる。
・・・確か本で見た事がある・・・
ザルバード・・・魔族!?
わたしは、本能的か体が一瞬震えるが、油断無く魔族を見る。
「人間か・・・死ぬがいい」
魔族の言葉で、戦闘が始まる。
「戦神マイリーよ!我に加護を!!」
兄がマイリーに祈り、魔族に向う。
わたしは、自分の最高の攻撃魔法である<雷光>を唱える。
「はぁ!!」
兄がバスタードソードを振るう。
上段からの体への攻撃と見せ、右に軌道が変わり手を狙う兄。
魔族は兄の攻撃を避けきれず、魔族の手首が飛ぶ。
丁度その瞬間、わたしの呪文が完成する。
「兄様!危ないよ・・・・いっけぇ〜<ライトニング>」
力ある言葉を解き放つと、メイジ・スタッフから雷撃が迸る。
雷撃は、魔族の頭を打ちぬく。
「がぁぁ!!」
魔族の咆哮があがった。
魔族は、残った左その鋭い鉤爪で、兄を攻撃する。
兄は、鉤爪を剣で受け流そうとするが、完全に受けきれず肩を鉤爪がかすめていった。
その瞬間、鉤爪と金属鎧が当たり、嫌な音がする。
「くっっ」
兄は構わず、バスタードソードを振るう。
魔族の胸をバスタードソードで突く。
ヒットの瞬間、剣を上に斬り上げる。
魔族の体を裂き、顎を割る。
すごい、威力。
兄の攻撃は、確実に魔族にダメージを与えている。
わたしは、再度<雷光>を使おうと、思っていたが、兄に当たりそうなので、<光の矢>を打つ。
魔法の矢は、魔族の顔面にヒットする。
魔族は、<癒し>の呪文をファラリスに祈った。
裂けた顎がふさがっていく、ちぃぃ。
わたしは、内心舌打ちし、次の魔法を唱える。
「万能なるマナよ、輝く雷となれ、貫け」
わたしの、放った雷光は兄様の真横をすり抜け、魔族に直撃する。
「おいおい、セフィ(汗)」
ごめんね、兄様☆内心謝る(笑)
「おらぁぁぁぁぁ」
兄様の何時もより強く踏み込んだ強撃が、魔族の肩から胸の辺りまで切り裂く。
魔族は、兄様に敵わないと感じたのか、わたしの方へ向ってくる。
本能的に危機を感じ、回避しようとするが、避けれない!!
「っっぁあ・・・ぐぅぅ・・・」
魔族の鉤爪がわたしの大腿部を貫く、更にそこから<気弾>へと攻撃を連携さしてくる。
「・・・っ!!!」
急激に意識が薄れる・・・一瞬忍び寄る死を感じた。
「くそっっセフィっ・・・おおおおっ。」
薄れそうな意識の中、兄の声で意識が少し戻る。
「・・・かぁぁぁ・・・」
兄様が攻撃したのか、魔族の声が上がり、わたしの大胆部から鉤爪が抜けた。
「っあ・・!」
痛みが走り、意識がハッキリとしてくる。
「セフィ!!危ない!!!!!」
テシャンの叫ぶ声が聞る、前に立つテシャン。
魔族の鉤爪が、テシャンをなぎ払う。
「!」
わたしの視界から、テシャンの体が消える。
「テシャン!」
兄様の声。
わたしは、最後の力を振り絞り、魔法を唱える。
「万能なるマナよ、輝く雷となれ、貫け・・・<ライトニング>」
「っきさっま・・。」
わたしの<雷光>が、魔族を貫き後、兄様の剣が魔族の胸に刺さる。
「っ!」
魔族は力尽きたのか、地面に崩れ落ちる。
「テシャン、大丈夫か!」
兄様の声がし、わたしも何とか意識を保ちテシャンの元へ行く。
「テシャン!?」
「・・・何とか大丈夫。」
そう、テシャンが答えた。
その後、兄様に<癒し>の魔法を使ってもらい、テシャンとわたしも傷を癒し、遺跡を後にした。
エピローグ
あの遺跡の資料は、ギルドにとってもかなりの利益となる。
兄様とテシャンは、あの後どうも、仲が良すぎる。
・・・怪しい・・・。
「はぁ・・・なんかなぁ・・・」
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