No. 00176
DATE: 1999/11/16 01:32:17
NAME: フェリアス
SUBJECT: 下水道調査前
久しぶりに三角塔に顔を出した。
、、、そこにタイミング良く俺宛に来客があることを告げられる。
リヴァースと名乗るそのハーフエルフは俺がずいぶん前に書いた下水道の調査報告書を読んだらしかった。
彼はその調査のサンプリングの協力を申し出てきた、、、話が上手すぎないか、、、何か裏があると見ても良いだろう、冒険者がこんな所に出てくるのだからな。
彼にサンプリングの報酬の件を約束してしまったおかげで
俺は久しぶりに導師の元を訪れる羽目になったのだが、、、、
ここ数ヶ月研究室に顔を出したりはしていた物のどうも導師には顔を合わせづらくて師の元には顔を出さずじまいだったのを思い出し、彼の元へと向かう、、、
まあ、今回の件は何らかの形でギルドに役立つだろうしそう断られることもないだろうな、、、
そんな俺の内心を知ってる、、というよりは見透かしたように導師は笑いながら了解をくれた。
、、、あのリヴァースとか言う奴の話には続きがあった、、、
下水道に出没する鉤爪を持った怪物らしいのだが、、いくら地下遺跡と言えどもこの大都市の下に住んでいる様な物なのだろうか?
どうにも気にはなるな、、、
俺は久しぶりに昔の研究に関する資料を開いた。
結構な量になっているのはこれが俺一人の研究では無かったおかげだろう。
そこそこ詳しく、それなりに大雑把なその資料には鉤爪を持ったモンスターに関しての記載は一切無く、それが俺にとっては気にくわない。
、、、彼はたまたま新しい発見をしたのだろうか、それとも下水道、、、いや地下遺跡か、、、の方で何か起きたのだろうか、、、
どっちにしても彼等が調べてくれるのだろうが、、、
まあいい、今更昔の研究の資料を見たところで何も新しいことなど解るわけもない。
、、、情報、町中ならば大量の情報を持っている場所は何も魔術師達だけでは無い、、、盗賊達も膨大な情報を持っている、、、
最近は滅多に顔を出さないで居た盗賊ギルドに足を踏み入れる。
ここは三角塔以上に苦手な人が多いので、ここしばらくは顔を出す、、以前に近寄っても居なかったのだが、俺はその酒場〜表向きにはだが〜で地下遺跡に関する情報と地下の可能な限り詳細な地図を手に入れる。
これで、こちらとしては問題は無いだろうな、、、
あとは、彼等がどう動くかだな、、、、