No. 00182
DATE: 1999/11/23 21:17:57
NAME: セフィリア8歳(セリア・リアーヌ)
SUBJECT: 魔術師レベル0の章
セフィリア・リディス・アルフリード(セリア・リアーヌ)
(魔術師志望の8歳の女の子)
セフィリアは、両親を亡くし親戚であるアルフリード家に、養女として迎えられた。
アルフリード家は、セフィリアを暖かく向い入れてた。従兄のアーダは優しく、その両親も良い人に恵まれた。
普通の人なら、羨ましがる環境を彼女は、必ずしも喜んではいなかった。
なぜなら、彼女は幼少の頃より、冒険者であった父と母と共に、世界中を旅してきていたからだ。
彼女には、貴族の生活はつまらないものでしかない。
セフィリアの父は、アーダの父マークの弟に当たるが、貴族としてではなく冒険の世界を選び、冒険者の妻を娶り冒険を続けた。
父セリスは戦士。母フィスニアは魔術師。
母は、セフィリアに物心つく前から東方語、西方語、下位古代語、教えた。
セフィリアは、持ち前の好奇心をみせ、本を読むためもあり下位古代語ですら5歳になる頃には、読めるようになっていた。
それから3年彼女は母に、教えを請い魔術師としての素質を見せつつあった。
アルフリード家に来てから、数ヶ月彼女は、つまらない日々をもてあましていた。
屋敷にある書物を、読んだりしていたが、ついに彼女はここに来て初めて我侭を言った。
今まで、遠慮していたが彼女は自分の好奇心を押さえられなかったのだ。
「魔術師ギルドに入り魔術の勉強をしたい!」
それが、彼女の初めての我侭だった。
母に教わった事だけでは、満足しきれないと言う欲望とも言える感情がそこにあった。
アルフリード家の人は、反対もせずセフィリアの願いは聞き入れられた。
アーダのみ初めは、渋っていたが・・・。
ギルドで才能を発揮したセフィリアを見、マークは家庭教師までつけて勉強をさせる。
そして、彼女の魔術師としての第1歩が始まった。
辛くはあるが、彼女にとって楽しい日々が始まる。
在る意味、彼女にとっての一人での冒険が始まったのかも、知れない。