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No. 00021
DATE: 2000/01/08 04:12:23
NAME: ディーティ
SUBJECT: 何時も明るく元気に笑顔を
お父さんはこの小さな村で唯一戦える人でした。
お父さんはとても強く、私はお父さんがとても大好きでした。
だけどある冬。たくさんのゴブリンと戦ってお父さんは死にました。
その年は不作でゴブリンもお腹をすかせていたみたいです。
そこで私の村を襲って生き長らえようとしたみたいです。
だけどお父さんはそれを許しませんでした。
一人とたくさんのゴブリン。勝敗は目に見えていました。しかしお父さんは自分の命と引き換えに村を守りました
お父さんは村の英雄になったのです。だけどお母さんはちっとも喜びませんでした
村は助かってもお父さんがいないからです。
お母さんは毎日泣いていました。それだけお父さんの事を愛していたみたいです。
私も悲しかったです。けれど私まで悲しんでいたらいけないと分かりました。
だから私は明るく元気に振舞いました。そうすればお母さんも元気が出てくれると思ったからです。
だけどお母さんは悲しみからか病気にかかって死にました。まるでお父さんの後を追うように
お母さんは最後に私に「明るく元気で、私達の分まで生きておくれ」と言いました。
私はお母さんの最後の言葉を守りました・・・違う、守っています
お母さんが死んでから私は天涯孤独の身となりました。
だけど村の英雄であるお父さんの子というだけで村の皆は私に優しくしてくれました。私もお父さんの子ということで良い目を見たくはなかったのでがんばりました
でも自分でも気付いていました。いつまでもここにいたらダメだと言うことを
私はお父さんから剣を習っていたのでそれを生かす事にしました。
だけどどうすれば良いかは知りませんでした。
そんな時私はお父さんの古い友人という人に会いました。お父さんを尋ねて来たのです。
お父さんは死んだ事をその人に言うと大変悲しみました。
その人もお父さんの事がとっても好きだったみたいです。
私はその人にお父さんの事を聞きました。そして私は自分の生きる道をみつけたのです。
冒険者・・・それが私の生きる道です。
だけどどうすれば良いかわかりませんでした。そうしたらその人が私に冒険者について教えてくれました。
その中の一つに絶対忘れたくない言葉がありました「自分の腕を過信すると死への道が待っている」と言う事です。
私はこれを忘れなければ大丈夫だろうと思いました。
私はこの村以外の事を何も知りません。だから私はその人に頼んで連れて行ってもらうことにしました
次の日、私はその人と村を出ました
お父さんの剣とお母さんにたくさん教えてもらった歌を持って
私は今も明るく元気に笑っています。そうすれば良い事がきっと起きると信じているから
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