No. 00024
DATE: 2000/01/12 03:25:36
NAME: スイ・リヨ
SUBJECT: 最後の一人
新王国暦512年1の月8日夜・ある村の廃屋
あ、やっと目を覚ましましたね。すみません。ちょっとお薬入れすぎちゃったみたいですね。
私のことを覚えてますか?
――――――――?!
そうですか。もう十年も前ですものね。覚えてなくてもしかたありませんね。
?!――――――――――――――!
ああ、思い出していただけましたか?そうです私はリヨ村の生き残りです。とても合いたかったです。
―――――――――――――――――――!
その言葉、みんな言いますね?でも安心してください。あの時のあなたの上官はもう2ヶ月も前に死んでます。
―――――――――?
いえ、殺したのは私じゃありません。まあ、私もその場所にはいましたけど……。
そして、あなたで最後です。
――――――!――――――――――!――!―――――!!
あ、ほら。そんな大きな声を出すから、娘さんが起きちゃったじゃありませんか。
――――――――――――!
私のお父さんもあの時同じことを言いました。そのときあなたたちが何したか覚えてますか?
「だったらみなきゃいいだろ」そう言って、お父さんの目をえぐり出したんですよ。こんなふうに……
―――――――――――!!!!!
私のお姉ちゃんは「逃げられないように」って斧で足首切られて、血が出尽くして死ぬまであなた達におもちゃにされましたよね?
お兄ちゃんを木に縛りつけて弓の的にして遊んでましたね?
お母さんのおなかの子供が男か女か賭けをしてましたね?
―――――――――――――!!!―――――――!!!!!!!!
懐かしい話でしょう?
あなた達笑ってましたね。
私はあの日の事は1日だって忘れたことはありません。
だから、みんなの分も………この服ね、あの時殺されたみんなの血で染めたんですよ。
ええ、あなた達に一番最初に殺された司祭様が着てた服です。
楽に死ねるとは思わないでくださいね。
では、始めましょうか………………