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No. 00039
DATE: 2000/01/26 03:57:32
NAME: レスダル他多数
SUBJECT: それぞれの想いを絡めて(濡れ衣)
注意:これは「濡れ衣イベント」です。前後関係を知らなくとも判るようにしていくつもりですが、イベント状況などで復習することをお薦めします。
街は突如、流れ出した国の不正の噂でとまどいつつあった。誰もが感心を示さなかった一年前の事件について、孤児院の近隣の住人がいぶかしげな声を上げ始める。
「そういや、孤児院一つ丸焼けになったのに、たいした調査もされていなかったなぁ」
それに呼応するように、うわさ話を持ってきた男はまくし立てる。
「そうだろうよ、国はあそこでやばいことやっていたからな。調査なんておおっぴらに出来るわけがないんだよ」
「なんだ、そのやばい事って」
「暗殺者の育成だよ。賢人王もやることが違うね」
そうした民衆の国への感心と猜疑心を巧みに利用して、噂は口々に登るようになった。
1/25までの各キャラクターの動き
(レスダルの動き)
ブルータの話(注1)した話は、しばらくしてあちこちでも聞こえるようになった。なぜ、今頃明るみに出るの?
しかも微妙に事実と食い違っているのは、知らずに? それとも意図として? 何が起ころうとしている?
気になることだらけ。
街で噂の出所を調べてみたが、国の不祥事ネタも相まって、すでに出所など判る状態ではなかった。
きっとあの男以外にも話回っている奴がいるに違いない。
なんとか、レイシャルムやエルフィンと連絡が取れないものかしら?
(エルフィンの動き)
街に広まりつつある噂を耳にして、疑問だけがよぎる。
シーフギルドがあのような噂を黙認しているとも考えがたい……それともシーフギルドが手のひらを返したのでしょうか?
それも考えにくく思え、思考の行き場を失う。
自分の知らぬところでなにやら動いている様子。
それとアレクたちと関連性を気にかけるが、繋がるとも思えなかった。
ラザラスが口にするとも考えにくいが、万が一を考えると、自分は全てを知っている者の一人である。最悪の事態を考えなければならない。
不可思議な情報に囲まれ、思わず口元が緩む。
(ラス、カレンの動き)
アレクの突然の頼みでシャウエル救出について手伝いをさせられることになったラスとカレン。
情報は情報屋に聞けってことで、ラスがシーフギルドに立ち寄ってみるが。「関わるな」と冷たい言葉が返ってきただけであった。粘ってみたが、「オレも詳しくは知らされてないんだ」と、かなり情報規制されているらしく、上の方でなにやら動きがあるらしいってことぐらいは判った。
街を歩けば嫌でも入ってくる、国の不正な噂。
そうしたちゃんとした筋があればアレクの兄を助け出すのも少しは楽になるのにと考えるのだが……。このとき、噂の人物と救出するシャウエルが同一人物であることに気がついてはいなかった。
ラーダ神殿に一人で行く気になれず、とりあえずこの日は古株たちとの情報を仕入れることが先決となった。
エルフ(ィン)からの情報は結局入らず、カレンは古株たちに当たってみることにした。
何人かの知り合いを街で見つけては片っ端から、事件絡みの事を聞き出すが、どいつも孤児院事件のことなど知りはしない。せいぜい、そういう事件があったということを記憶している程度だ。ただ、シャウエルという男の情報は割と手に入った。
どうにもとらえどころのない男のようだ。今回の投獄のきっかけとなったことも道化師として雇われてのことだとか。
どうにもおちゃらけた人物だと、判断した。
これがアレクの兄となる男の噂とはにわかに信じがたいが、そういうものなのかも知れないと納得しておくことにした。
(アレクの動き)
何者かに突然呼び出された彼女は、謎のファリス司祭と出会う。彼らから持ちかけられた突然の協力の申し込みに、戸惑いつつも、兄シャウエルを救出するため、受け入れることにした。
その場に居合わせたランスロットは危険な怪しさを感じて拒否を示した。
「正義じゃなくたっていい。兄さんが助け出せるのなら」
(注1)ブルータの話
・昨年殺されたフォーマ卿はファラリスと繋がりがあった。
・国王はそういう者を大臣に据えていた。
・フォーマ卿は孤児院を改造して子供の暗殺集団を作ろうとして
いた。
・その企みに気がついたシャウエルという男がフォーマ卿を倒
し、計画を潰した。
・この正義の活躍をしたシャウエルは衛視に捕らわれることとな
り投獄の身となっている。
などのうわさ話である。脚色を加えたり、事実を伝えたりと一貫性でなかったりする。
事実より、噂に乗りやすいネタとして提供していた。
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