No. 00094
DATE: 2000/03/17 12:15:29
NAME: モケ・シミンアルヒ
SUBJECT: むかしばなし
俺の名はモケ・シミンアルヒ。
今から少し昔話をしよう。
…………今から10年くらい昔、レイドとロマールの国境近くの森に小さな蛮族の村がありました。
その村には外の世界から布教にきたマーファの司祭がいて、村人全員が彼の、そしてマーファの教えに従い平和に暮らしてました。
ところがある日その村をレイドの軍隊が襲撃しました。
村人達は争いを避けるため蓄えてあった食糧を差し出したのですが、軍人達はそれでは満足しませんでした。
その日、その村はこの世界から消えました。
そして、7年後。ロマールとの戦に敗れエレミアに逃げ延びた元レイド軍人、ラハブの元に二人の男女が来ました。
赤い神官服をまとった25歳前後の男、乞食のような汚い格好をした12歳前後の少女。
二人はラハブの家族の目の前でラハブを殺しました。
ラハブは彼らに命乞いをしながら死にました。
しかし、彼らは他の家族には一切手を出しませんでした。
そう、彼らは村を襲った元レイド軍人達に復讐していたのです。
その村にいた神官の名はリヨ。
そして、その村を襲ったのがレイド軍第12独立攻撃隊フォルシス小隊。
俺の名はヴァジェド・フォルシス。
彼らの村を滅ぼした男ラハブ・フォルシスの息子だ。