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No. 00095
DATE: 2000/03/18 16:36:41
NAME: モケ.サナリー.スイ
SUBJECT: 裏路地での会話
モケ・シミンアルヒ
サナリー
スイ・リヨ
…………探したよ>スイ
お待ちしてました。ヴァジェド・フォルシスさん……ですね。>モケ
……………ああ>スイ
では、町の外に行きましょうか>モケ
なぜ?>スイ
こんな所で人殺しするわけにはいきませんでしょう?>モケ
…………俺は……殺しに来たわけじゃない>スイ
(二人を見つける・・が、近寄っていいものか迷う)
?どういうことですか?>モケ
お前達の、復讐を止めに来たんだ。そういえば…もう一人はどうした?>スイ
もう一人?ゲン兄ちゃんのことですか?死にました。私で最後です。
それに、復讐はもう終わりました。16人全員殺しました。>モケ
だったら、なにを「待って」いたんだ?>スイ
私を、「殺しに来る人」を……>モケ
(ゆっくり近寄りながら)スイ・・・・・
・・・・・<スイ
…サナリーさん?>サナリー
………>サナリー
サナリーさん。なぜここに?>サナリー
(立ち止まる)
・・・・二人が、心配だったから(にこ)>スイ
心配?>サナリー
な……なにいってんだ?てめぇ(ムカムカ)>スイ
・・・・ヴァジェド(近寄る)>モケ
・・・・・・(内心:ちがうよ・・・・)<責任>スイ
お前は、間違ってる。>スイ
・・・・うん。ちがうんだよ>スイ
なぜですか?>モケ・サナリー
私は、私達はたくさんの命を奪ってきました。だから、今度は私の番です。>モケ・サナリー
殺されて・・・・当然の人間なんか、いないんだよ。もちろん、あなたも>スイ
この街で会う人、みんなそう言います。>サナリー
・・・・・あなたに、生きて欲しいと思っている人が、大勢いるってことだよ<みんな>スイ
私には分かりません。命には命。では無いのですか?なぜ生きていて欲しいのですか?>サナリー
あなたという存在を知って・・・、あなたを好きになったよ>スイ
生きることが・・・・嫌?>スイ
でも、私は罪の償いをしなくてはなりません。その人たちには………申し訳ないけど>サナリー
……分かりません。私にはそれしか生きている理由が見つからないから>サナリー
お前は、「死にたい」のか?>スイ
違います。「殺され」たいんです。そのために今まで生きてきました。>モケ
だから見つけやすいようにそんな格好で街中を歩き回ってたって訳か。>スイ
償うことはできない>スイ
そうかも知れません。では、どのような方法がありますか?私が殺した人を愛していた人たちが私が生きている事を許してくれると思いますか?>サナリー
悲しみは、それでは癒えないよ。復讐で癒える傷なんて・・・無い>スイ
憎む相手を殺しても・・・・新しい心の傷が、増えるだけ>スイ
お前は、復讐をやり遂げて満足したのか?>スイ
はい。物心ついた頃からそのためだけに生きてきましたから。>モケ
心の……傷?>サナリー
思い返すと、胸が痛くなること。それが増えるだけだよ>スイ
でも、私はもうそれをやってしまいました。死んだ人は戻ってきません>サナリー
スイは、殺した相手の家族が悲しみ、あなたを憎むことを知っている。それは、その家族の気持ちが・・・・わかるから>スイ
だから、私は待ってたんです。この街で「終わらせてくれる人」が来るのを>サナリー
(むかむかむかむか)
そう。戻ってはこない。だから貴方が死ぬべきではない>スイ
ヴァジェド・・・・?>モケ
でも、私が生き続けると言う事は、私を探している人の旅がいつまでたっても終わらないということです。>サナリー
くそ!ふざけんな!てめぇ!>スイ
だからだよ!だからてめぇは生きなきゃならねぇんだよ!>スイ
ヴァジェド!<モケ
?どういうことですか?
たとえば……そう、たとえばだ。俺がお前を殺す。>スイ
はい。>モケ
・・・・>モケ
そうしたら……残り15人の家族はどうなる?いるはずの無いお前をいつまでも探す事になる。>スイ
………あ………>モケ
やっぱり、そんな事全然考えてなかったな。それとも俺が何処にいるかも分からん連中を探してお前を殺したって事を報告するのか?>スイ
そう。あなたにはまだ、なすべきことが、ある>スイ
そうだ、お前が生きている事は、そいつらにとっては「希望」なんだ。>スイ
…………(うつむく)なすべき……こと?>サナリー
会わなければいけない。その15人を・・・愛した人に>スイ
待つのでも、いい。生きていなければいけない>スイ
………………>サナリー
残酷かもしれんが……お前を「必要としている人」がいる限り…お前は生きなければならない>スイ
・・・・生きていこう>スイ
俺たちの言う事は、間違ってるか?>スイ
………生きていても………いいんです………か?>モケ・サナリー
私は・・・・生きていて、欲しい。あなたが好きだから>スイ
罪の償いなんか出来やしない。たとえ死んでもね。
だから、お前は死んでいった奴の分も生きなければならない。>スイ
………う………………
(小さく肩が震える)
(あわてて近寄る)<スイ
「生きていてもいい」じゃない。「生きなきゃ駄目」なんだ>スイ
スイ(頭を軽く撫でる)・・・・>スイ
……ふ………ふぇ…………
今、理解しろとは言わない。考えて、それでも「殺されたい」んだったら、いつでもきな。>スイ
ヴァジェド・・・・・>モケ
それが、こいつの望む事なら……>サナリー
・・・・・(屈んで優しく抱きしめる)<スイ
………え………ふぇ……え………
(涙ボロボロこぼれる)
うん・・・・つらかったの・・・・全部じゃないけど、解るから(頭撫でる)>スイ
私……なんで………生き……え……ひくっ……わからな………
そんなの、私だってわかんないんだよ・・・・<生きてる意味>スイ
だから、探すの。
望まないで。死ぬことなんて>スイ
おまえは、お前が殺した奴の、そいつらを愛した奴の為に生きなきゃならねぇ。>スイ
そして、産んでくれたお母さんのために>スイ
…………う………う……………うぇ……
(抱きしめる腕に力を込める)<スイ
………ふえ……え……えーーーーーーん
たとえ、お前を殺しにきた奴が来ても……絶対に死んじゃいけねぇ。天寿を全うするまで>スイ
うん・・・・いっぱい、泣いていいから。いままで、我慢した分・・・・・>スイ
お前も、ゆっくりでいい。生きる中で他の目的を見つけろ>スイ
(子供のように泣き続ける)
(ハンカチが無いので、袖口でふいてやる)<スイ
うえ……ひっく。…あり…………ござ……す………>サナリー
これから、いっぱいお話しよう。いっぱいいろんなこと、やろう>スイ
う………ぐず……ず、ずず。はい。>サナリー
(ぎゅ)>スイ
ぐず、ず、ぐず。……もう、大丈夫……です。>サナリー
(放す)大丈夫?宿はとってる?>スイ
ぐす。私宿の部屋って好きになれなくて……最近は暖かくなってきたし……森で寝てるんです。
レッドアローさんには内緒なんですけど。>サナリー
………………どーりで見つからんわけだ>スイ
だ、大丈夫なの?<森
レッドアロー・・・・?>スイ
ちょうどいい木の洞があって、私ずっとそういう所で寝てたから……<森
・・・・いっしょだ。私も、よく洞で寝てた>スイ
レッドアローさんにはこの街に来てからちょっとお世話になってたんです。宿屋もその人に紹介してもらったんです>サナリー
………青い服って、……そういうことかよ。<レッドアロー
まちがいだったね、ごめん(汗)>モケ
?どうしてですか?<洞>サナリー
いろいろ・・・・(苦笑)
金が無かったのか?<洞>サナリー
お金もなかったなあ。<洞
前の連れといっしょだったから、寒くは無かったよ<洞>スイ
誰かがいてくれると……暖かいですものね>サナリー
うん・・・・(困ったように)<誰か>スイ
大丈夫なのか?よかったらまた俺の部屋貸すぞ?>サナリー
い、いまはだいじょうぶだよ!・・・・・明日までは(笑)>モケ
明日までって、それからどうすんだ?>サナリー
うん・・・また、探す(にこ)>モケ
あ、えーと、その。よ、よかったら、見つかるまで……>サナリー
?>モケ
あーえー。いや、なんでもない(赤)>サナリー
・・・・?部屋頑張って探すね。仕事先が楽だなあ・・・・>モケ
(二人を見て)えへへ。私そろそろ行きますね。本当に、ありがとうございました。>モケ・サナリー
また、酒場でね(にこ)・・・・気をつけてね。>スイ
あ、ああ、「また」な。>スイ
はい。また、酒場で>サナリー・モケ(走って去っていく)
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