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No. 00099
DATE: 2000/04/07 00:20:45
NAME: エイリア
SUBJECT: 憧れのあの人との出会い
リティ、あの人に初めて会ったのは2年前、エレミアの路地だった
その日の夕方、私はねぐらに帰るか酒場に行くかを路地のすみで考えて居た
そこに男が2人声をかけてきた
何処かで見た顔だったがとくに思い出す気にもなれなかった
そのうちの一人が私の手を掴み強引に何処かにつれて行こうとする
なんでかわからないから思わず喧嘩ごしになっていた
「やだ、放せ」
「いいから行くぞ」
結局私のいう事も聞かずに男は私を連れて行こうとしていた
「ちょっとあんた達か弱い女の子一人に対して2人がかり?それとも2人がかりでしか何も出来ない腑抜けなのかしら?」
いきなり聞えた女の人の声に私は少しビックリした
その声にたいし私の腕をつかんでない男の方が
「なんだてめぇは、勝手な事抜かしやがって」
と言って女の人に近づいて行った
どうも女だからと言って油断したらしい、こんなのに声をかけるぐらいだからただの女の人では無いと私は勝手に思っていた
「あら、違うの。でも何処からどう見てもそうとしか見えないわよ」
女の人の辛辣な言葉に男は怒ったらしくこぶしを振り上げた
「てめぇ、なめた事を抜かしやがって」
危ない!私はそう思ったから声をかけようとしたが女の人はその男をひょいっとかわした後男はなぜだが崩れた
その時、私をつかんでいた男は呆気にとられたらしく私を掴んでいた腕の力が緩んだ
私はそのすきを逃さず男から逃げるとその女の人の後ろに隠れた
この人の後ろにいれば大丈夫だと思ったから
なんだか女の人の溜め息が聞えたが無視をし私は女の人の後ろから男達を見ていた
「それであなたはどうするのかしら?」
男はうずくまっているほうの男を担ぐと
「覚えていやがれ」
と言ういかにも安直なセリフを残して走り去っていた
私は2度と会いたいなんて思わなかったから
「もう忘れたよ〜だ」
と言ってやった
男達が完璧に見えなくなると女の人は振り返り
「変な男達は追っ払ったわ。それじゃあ気をつけてね」
とその場を去ろうとしていたが
「あ、あの、ありがとうございます。よかったら名前を教えて下さい」
と私は声をかけていた
なんだかこの人とお近づきになりたいと思ったから
女の人は私を見てから
「リティリアよ」
「リティリアさん・・・私はエイリアっていいます・・・あの」
私は必死になってリティについていく口実を考えていたがいまいちいいのが思い浮ばない
するとリティの方が
「どう、よかったら私の所に来る?」
私は嬉しくなり
「はい」
と一言答えた
知り合ってしまったらこっちの物。その後私はリティのとこにちょくちょく行くようになった
だって憧れの人なんだもの
私はリティのようになりたいから側にいればなれれると思った
それより何度か「リティと呼ぶのを止めて」と言われた
私はその方が呼びやすいからと言って止めなかったらリティのほうが諦めたらしい
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