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春先の穏やかな陽射しが街路を照らす。かすかに冷気を含んだ風が通り抜ける。ひやりとしたその感触さえも、清涼さを際だたせる、そんな穏やかな一日が始まろうとしていた。……地上では。 オランの地下に張り巡らされた下水道。そこには陽射しも風も届かない。 ソライスンと名乗った、清掃請負のオヤジに渡された地図を持って、彼らは下水道に降り立った。 「…しっかし…さっきのあのオヤジの顔。ありゃぁ絶対、女房に尻に敷かれてるね」 パメラと名乗った大柄な女戦士がそう言って笑う。それにうなずいたのは、その隣にいた茶色の髪の少年だ。 「ほ〜んと。ああいうの見るとボクも考えちゃうね。うんうん、女は怖いよ」 「な〜に知ったようなコト言ってんだか。まだガキのくせに」 コードと名乗ったその少年とパメラが大声で笑い合う。下水道の壁に反響するその声に、顔をかすかにしかめつつ、サファネは歩き始めた。 「…さっさと済ませようよ。こんなところで世間話に興じてても仕事は終わらないしさ」 それももっともだと、パメラとコードがサファネのあとに続く。 「地図によると…この先で、なんか流れが悪いらしいね。そっちのほうを見にいこうか」 カンテラの明かりのもと、サファネが羊皮紙に描かれた地図を見る。その手元をのぞきこみながら、残りの2人もうなずいた。 「そうだね。渡された…この棒でつついてみりゃいいんだろ? それでも駄目なら…ま、この水んなか入るしかないけどさ」 「え〜〜? ボク、いやだなぁ。そんなの」 あっけらかんとしたパメラの横で、コードが不満の声をあげる。それはとりあえず無視することにして、サファネとパメラは歩き始めた。しぶしぶと言った様子でコードもそれに続く。 「そういえば…オランの地下には遺跡があるって? 有名な話だよね」 歩きながらのパメラの言葉に、サファネがうなずいた。 「うん、よく聞く話だね。実際に潜ったことはないけど。まあ、遺跡なんてものは、当たりもあればハズレもある。こんな街なかの…それも、よく知られた話なら、その中身なんてたいしたことはないだろう」 「ま、ね。確かにそうだね。まぁ…そうさねぇ、知られてない入り口が偶然ぽっかり!な〜んてことにでもなってるんなら、話は別だけどね」 「そうそうウマイ話もないだろう。それよりは、目先の仕事を片付けた方がよほど金になるさ」 サファネの言葉に、たいした金額じゃないけどね、とパメラが付け加える。 地図を頼りに、しばらく行くと、各街路からの細い下水道が合流する地点に行き当たった。それらから流れ込んだ下水は、サファネたちが歩いてきた、大きな流れに注ぎ込んでいる。が、そのうちの1つが、どうやら流れが悪いらしい。 「ここ、か…」 カンテラをかざして、サファネが覗きこむ。 「何か、詰まってんじゃないのかい?」 パメラもそれにならう。コードは、と言えば、関係のないところを覗きこんでいた。 「ほら、ちょろちょろすんじゃないよ。まったく、グラスランナーみたいな子だね」 苦笑しながら、パメラがコードに声をかける。 「え〜? だって…あそこ……」 「いいから、こっち!」 「違うんだよ〜〜…」 (…まったく……何をやっているのか…) かすかに笑いを浮かべつつ、サファネは、手にしていた棒をその下水道に突っ込んだ。がらがらと音をたてて、そこから石塊がこぼれ落ちてくる。 「…ん? なんだ、これ? 石…か」 「へぇ? …なんだか、このへんの壁と同じような石だね。……どっかそのへん、崩れてたりして」 笑いながらのパメラの言葉に、コードがその袖を引っ張った。 「だ〜か〜ら〜! そこが崩れてるんだってば!」 「………なんだか…さっき言ってたとおりみたいだね。誰もしらない入り口がぽっかり…って奴じゃないか? パメラ?」 「そうだねぇ…運が向いてきたのかそれとも傾いたか。……どうする? 入るかい?」 にやり、と笑ってパメラが尋ねる。微妙な沈黙が3人の間に降りた。崩れた先をのぞき込みつつ、コードが声を上げる。 「入りたい! 入りたい入りたい! ……1人じゃないなら、の話ね♪」 その声にサファネもうなずいた。 「確かに…魅力的だね。ただ、僕たち3人だけでどうにかできるとは思えない。浅い層とはいえ、仮にも遺跡だ。どんなものが中にあるかは分からないよ。…それが宝って名の報酬なのか、それとも罠なのか…ね」 「危険がない程度に行って戻る…って程度なら出来るとは思うけど。ただ、ここで問題があるよ。……あたしらのなかで、魔法使える奴っている?」 苦笑しつつパメラが尋ねる。サファネも同じような表情でそれに返した。が、声は意外なところからあがる。 「は〜〜い! ボク、使えるよ! 覚えたてだけどね〜〜」 コードである。腰に下げていたワンド…細剣ほどの長さのそれを振り回し、元気良く叫ぶ。 「…へ? ああ…あんた、魔術師だったのかい。さっき、でかいネズミに会った時には、魔法なんて使わなかったじゃないか。だからあたしゃてっきり……」 (へっぽこ戦士だと…)という言葉は呑み込んで、パメラが呟く。その隣で、同じような表情のサファネ。 「僕も魔法は使えないね。…まぁ…精霊魔法に興味はあるけどさ。今のところ、身についてはいないよ。…さっきの戦いぶりを見てると、そっちは戦士だね?」 パメラに向けて、サファネが聞いた。 まあね、とパメラがうなずく。 この場所にたどり着く少し前に、3人は大きなネズミに出くわしていた。たかがネズミ…とは言え、後ろ足で立ち上がって、人間の腰にまで達する大きさは、充分に脅威になりうる。しかも、その数は10匹を越えていたのだから。 幸い、もともと臆病な性質らしく、カンテラから火を移した松明を投げつけると、早々に退散した。もちろん、剣で追い払ったものも、何匹かはあったが。 そうして、3人は思い当たったのだ。ソライスンは『巡回と簡単な掃除』だと言った。つまりは…こういったものの除去も『掃除』の範疇に含まれていたのだろう、と。 「…古代語魔法か…。確かにそれも重要だし、使えるんならありがたいけど…」 言いながらサファネがパメラを見る。パメラもうなずいた。 「神官も必要だ。いざって時に傷を癒せる人間がいないと厳しいね。…どうする? 見送るかい?」 「しかたないね。今回は見送ろう。夕方までに上に戻らないとまずいだろうし。…でも、ただで見送るわけにはいかないよね、当然」 そう言ってサファネが微笑んだ。 下水道から、再び、石塊を拾い上げて、できるだけ元通りにする。つまり、崩れて出現した入り口をカムフラージュし始めた。そして、地図に印をつける。 「これは、僕たちだけしか知らない情報だ。確実に金にするなら、どこかに売ればいい。冒険者らしく、いちかばちかの賭けに出たいなら、頭数をそろえてチャレンジしてもいい。…あとで相談しよう」 にっこりと…だが、さわやかとはあまり言えない笑顔でサファネが告げる。 そして、下水道の掃除及び見回りに3人は戻った。だが、懐には遺跡への地図がある。自然と気持ちは浮き立ってくる。あたりに蔓延しているはずの臭いもあまり気にならなくなっていた。 「ねえねえ、どうしよっか? さっきの遺跡。頭数揃えて行ってみる? だってさ、売ったってたいした金額にはならないでしょ? それならいっそ…って思わない?」 コードの問いは、サファネとパメラにも共通の思いだった。冒険者、という職業柄、そういった誘惑には弱い。 未知の世界。誰も足を踏み入れていない、手つかずの遺跡。危険な罠や、遺跡を守る魔法生物はいるかもしれない。だが、それよりも魅力的な、遺跡の最奥部。宝はすぐそこにある。 …この誘惑に興味を示さない者がいるとしたら、それは冒険者ではない。 もちろん、オランの地下という有名な場所なだけに、手つかずである可能性は限りなく低い。だが、ゼロではないのだ。たまたま、今まで見つからなかった隠し部屋かもしれない。ごくわずかな…それでも全くのゼロではない可能性。それに賭けるのが冒険者だ。 ただし、慎重じゃない者は生き残れない。自らの実力と運、そして状況を見定めて、時には退く勇気。それらを兼ね備えている者だけが生き残れる。臆病ではいけない。だが、慎重でなくては。 遺跡への誘惑。そして、そこにある危険。冒険者たちはいつでもそれを秤に掛けている。 「まあ…どこかに売ったほうが確実だとは思うけどね」 苦笑しつつも、サファネとて冒険者。頭数をそろえるなら…いつもの酒場で声をかけようかとまで考えている。 「へへへっ。なんか…いい気分になってきたねぇ」 下水道の流れを整えるため、と渡された棒を振り回しつつ、パメラが上機嫌に笑う。その振り回した棒が、下水の汚水を跳ね上げた。 「あ! ちょっとぉ、困るなぁ〜〜」 降りかかる汚水から逃れようと、コードが慌てて避ける。そして、歩きながら地図を見ていたサファネにぶつかる。 ……ひらり。 『あ』 3人の口から同時に声があがる。勢いで、水面の上に飛んでいった地図をつかもうと、3人が同時に手を伸ばす。が、下水道とはいえ、空気の流れは皆無ではない。たった1枚の羊皮紙が乗るには充分な風がそこにはあった。 ばしゃん! その水音は3人分だ。下水の流れの中に落ちた3人の後を追うように、サファネの頭の上に、地図は舞い降りた。 「…………」 「…何やってんだろ、あたしたちは」 「つめた〜い! くさ〜い!」 とりあえず、3人とも立ち上がる。こうなったからには、水の中を歩こうが通路を歩こうが、たいして変わりはなさそうに思えるが、やはり通路に上がることにする。何が落ちているか分からない、それに微妙にぬめぬめとする、そんな水の中を歩くのはやはり抵抗がある。 そして、通路に上がりきった時。 「……あ」 コードが声をあげる。うんざりと言った様子でパメラが振り向く。 「今度は何だい」 「………落としちゃった」 「何を? 大切なものかい?」 サファネの問いに、コードがうなずいた。 「うん。じいさんからもらった指輪。ホントは、ボク、このワンドが無くても魔法は使えるんだ。その指輪の力で。ただ、あんまり人に見せちゃいけないって言うから…ポケットに入れておいたんだけど…」 「しかたない。探そう。…ここまで濡れたんだ。何も変わりゃしないさ」 苦笑するパメラにサファネもうなずく。 「ホント!? ありがとう!」 コードが満面の笑みを見せた。15才とは聞いていたが、随分と幼く見える。同い年だというサファネと比べても。 再び水の中に入った3人が、指輪を探し始めて1刻あまり。 「ん〜…見つからないなぁ…。ごめんね。2人とも〜」 「ああ、いいさいいさ。大事なもんだろ?」 「……ん? これは……っと…違ったな」 ごそごそばしゃばしゃ…地道な作業が続く。そして、コードの声。 「あ! これっ!」 汚水の中から、抜き出した手には、指輪が握られていた。キラリと、通路に置いたカンテラの光を反射するそれを見て、サファネとパメラも息をつく。…が、自分の手の中にあるものを子細にながめたコードは溜め息をついた。 「違う〜〜。これじゃない〜〜」 そう呟いて、ぽいと後ろ手にその指輪を投げ捨てる。それを見ていたサファネがとっさに手を伸ばした。 「…っと! 待て、捨てるな!」 水に落ちる寸前、指輪の奪取に成功した。カンテラに近づけて、観察を始める。 「何だい、あんたまで指輪を落としてたってんじゃないだろ?」 パメラの軽口にもかまわず、観察を続ける。そして、にっこりと振り返った。 「…一度は捨てたものだろ? これは僕がもらってもいいかな?」 コードが投げ捨てる直前、盗賊の勘とでも言うべきものが働いた。そして観察するうちに、それは確信になった。この指輪についてる宝石は…金になる。よく見ると、指輪そのものの細工もかなりの上物のように思える。上流階級の婦人が間違って落としたものが流れてでもきたのだろうか、それとも…。まあ、出所はどうでもいい。とにかく、自分の手の中には売れば金になるものがある。 「あった! やった〜! 今度はボクのだ〜〜」 目的の指輪を発見したらしく、コードが小躍りしている。その様子を見ながらパメラが言う。 「んじゃ、あのガキに見つからないうちに隠しちまいなよ。見つけて手を伸ばしたのはあんただ。あんたに権利がある。…見逃す代わりにエールでもおごってくれりゃそれでいいさ」 「そうだね、ありがとう。今度おごるよ」 サファネも笑顔で返した。 「さ〜ってと! 急いで先に進まないと、時間までに上に帰れないよ? 残りのルート、済ましちまおう!」 伸びをしつつ、パメラが明るく言う。サファネとコードもうなずいた。 「あ、そだ。ボクも2人におごるよ。指輪探してくれたしね。お酒がいい?」 「あたしゃエールがいいね。ありがとさん」 「う〜ん…僕はお酒は飲まないからね。食事がいいな」 通路にあがって、濡れた服をしぼりつつ、今度は酒場で会おうと約束しあう。 「それにしても……酒場よりもさきに、体を洗わないとね」 苦笑するサファネの言葉に、残りの2人も深くうなずいた。 地図に記されている残りのルートは、あとわずかだ。それが終われば、地上に出られる。ソライスンから後金ももらえるだろう。 そして、同じその地図には、遺跡への入り口も書き込まれている。冒険者の夢をつなぐものが。 「濡れたし、くさいけど…悪くはないね」 サファネの言葉が、全てを表していた。 数日後。サファネは指輪を売りに行った。故買屋の主人は、サファネから指輪を受け取ると、小さく溜め息をついてこう言った。 「…ダメだね、これは」 「え? どうして?」 「ほら。見てごらんよ。指輪の土台…これ、銀に見えるけど、銀じゃないんだ。それに、ここに乗っかってる石。これねぇ…ま、石は本物っちゃぁ本物だけどさ……この程度の石なら二束三文だよ」 そう言って主人が苦笑する。売るなら…と言って、主人は金貨を1枚、サファネの手に握らせた。 「……はぁ……50ガメル…ですか…」 大丈夫…大丈夫だ……。サファネは必死に自分に言い聞かせていた。まだある。指輪だけじゃないさ。まだ…そう、地図が。遺跡の入り口を記した地図が、自分の手元にあるんだ。 だがしかし…そう、念には念を入れて、と言う言葉がある。あれは本当に知られていない入り口なんだろうか? もしそうじゃなかったら……また笑い者だ。 とりあえず、立ち寄った盗賊ギルドで様子を探ってみることにする。最近の仕事の様子などを話しながら、さりげなく地下遺跡のほうへ話題を持っていく。 「地下の遺跡って…結構、荒らされてるのかな? 誰も知らない入り口なんてのがあれば、行ってみたいけどね」 サファネの真意を知ってか知らずか、カウンターの奥で調べものをしつつ、相手の男はうなずいた。 「ああ…まあな、ンなのがあれば、お宝がっぽりだもんな。でも…ここの地下ならよっぽど深く潜らないと無理じゃねえの? 浅いところは調べ尽くされてるだろ」 「そうかな? ほら…隠し部屋とかさ。ありそうじゃない?」 「はっはっ…そんな都合良く……っと……思いだしたぜ」 男のその言葉に、サファネが首を傾げる。 「思い出した? 何を? ……何かいい情報でも?」 思い出し笑いを続けながら、男は首を振る。 「いやいや。こないだの馬鹿のことをだよ。…4〜5日前によ、おまえと同じようなこと言って、情報売りにきたやつがいたんだよ。なんでも、知られてない入り口を見つけた、とか…ひょっとしたら隠し部屋かも…とかな」 「……それって? オランの地下のこと?」 笑顔がわずかにひきつるのを感じながらサファネが尋ねる。その不自然な表情に、思い出し笑い続行中の男は気づかなかったようだ。 「ああ。下水道の中さ。…どこらへんだったかな。地下だからはっきりはしねえけど…三角塔から東に行って……」 その場所には心当たりがあった。今まさに、自分の懐の中にある地図に書いてある場所だ。 「へ…へぇ〜……でもさ、それホントかも知れないじゃない?」 「ははははっっ! ンなわけあるかよ! そこはなぁ、壁のはじっこが崩れてて、中の遺跡が見えるんだけどよ、少し前にうちの仲間が潜った場所だよ。それも、たいそうな宝を探してってんじゃねえや。遺跡のごくごく浅いところだしな。その男の行きつけの店で、金ちょろまかした奴がいてな。追っかけるように頼まれたんだそうだ。んで、追っかけるうちに、んなとこまで行っちまったってわけよ。そのこそ泥をとっつかまえるのに少々手荒なことしてな、壁を内側から崩しちまったってさ」 ……ああ……なるほど……言われてみれば、がれきが落ちていたのは、外だ。下水道の流れを塞ぐ位置だ。…ってことは内側から崩れてきたに決まってるじゃないか……。僕っていったい…。 「お? どうした? すっげ、当てが外れたって顔してるぜ?」 「……あ、いや……別に……」 苦笑で返したサファネに、男が更に言い募る。 「ま、手っ取り早く稼ぎてぇってんなら……そうさな…あんたなら、女装して男ひっかけたらどうだい? その女顔だ。騙される奴はいくらでもいらぁな。なかには、男でもかまわねえって奴もいるかもなぁ」 下卑た笑いで、詐欺と売春を勧める男に、敵意が湧く。…が、まさかギルド内で、しかも構成員相手にケンカを売るわけにもいかない。にらみつけて、鼻を鳴らすくらいが精一杯だった。 「……じゃ、僕は帰るよ。また今度、いい仕事でもあったら紹介してくれ」 通りに出ると、夕陽が沈みきった直後の薄明るい闇が支配していた。ふと、空腹を覚える。夕食の時間なのだ。 どこかで夕食を…と、歩き始めてすぐに立ち止まる。……財布には幾ら残っていただろう。まあ、何日か食べる分くらいはあるが、その先は定かではない。 「…仕事しなきゃな」 先日の下水道の仕事をふと思い出した。…確かに、臭い仕事ではあった。喜んでやるような仕事じゃないだろう。だが、楽…というか、やりやすい仕事だったのも確かだ。出てくるものは、せいぜいがでかいネズミだのムカデだのだ。それに、一緒に行った仲間も悪くなかった。請負業者から勝手に、組んでくれと言われた即席の仲間ではあったが、あのパメラとか言う女戦士は頼りになる。コードってガキは…うるさいが、魔法が使えると言うなら悪くはない。 人付き合いの苦手な自分ではあるが、所詮、1人きりでは出来る仕事も限られている。1人では出来ない仕事を見つけたなら、彼女達に声をかけるのもいいかもしれない…と、珍しくそんなことも考えてみた。 …でも、とりあえずは夕食だ。 |
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