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No. 00125
DATE: 2000/05/24 02:43:35
NAME: ファミール.コーデリア
SUBJECT: 日常編
コーデリアの奴と飲みに出てみた。
いや、何となくだったんだが……
どうやら、コーデリアはこの前出かけた酒場で火酒を飲んで二日酔いらしく何となく青白い顔をしている。
確か火酒と言えば、エストやパロットが美味しそうに呑んでいるは見たことがあるんだが、俺は呑んだこと無いんだよなぁ。
ふと…まぁ、パロットはともかく、エストがのめるならそんなにのめないって事もないだろう?
コーデリアもこの前パロットやエストが呑んでるのを見て火酒に手を出したみたいだったが。
まぁ、興味はあるわな。
店員に「火酒って置いてあるのか?」
と声を掛けてみると、置いてあるとの事。
ちょっと手を出してみようかなと思う…
まぁ、コーデリアさえ気づかなければ飲み代ぐらい、どうにでもなるだろうし…
店員はコーデリアにミラルゴに行ったときに聞いたとかいうウラバミ草とかいう葉っぱを勧めている。
どうやら二日酔いに効果があるらしい。酸っぱいとか言ってたが…
俺が火酒を注文していると脇でコーデリアがその葉っぱを頼んでいる。
店員が言うには、火酒は好みの問題らしいが、まぁ何だってそうだよな。
とりあえず運ばれてきた火酒に手を付けようとすると、こっちを見てるコーデリアに気が付く。
…何だ?そんなに面白い事でもあるのか?
そのコーデリアは店員が持ってきたウラバミ草を手に取りしげしげと眺めた後、口に放り込んで、ソレを噛みはじめている。
飲んだらどうなるか興味があるらしい。
一口、火酒に口を付けてみる…こりゃ、確かに強いな…
喉から胃までが焼けるような感覚になる。
でも…別にどうにもならないぞ?
脇でウラバミ草を噛んでいるコーデリアが半分涙目になっている…そうとう、あれはマズイらしいな。
とか、俺が思っていると、がたっと席を立ち、奥へ向かって走っていくコーデリア…おいおい
しっかし、あの葉っぱって効いているのかねぇ?と俺が店員に問うとイマイチ効果に確信がないのか、ミラルゴで教えて貰ったものがたまたま市場に出ていたから出してみたとのことらしい。どうやら、この店員ミラルゴで二日酔いになったときにコレを使ったらしい。
そのときは効いたとは言っているが……
戻ってきたコーデリアは相変わらずに気持ち悪そうにしているコーデリアは店員にあと半時もすればすっきりする、と笑顔で押し切られているし……ホントにあれって効いているんだろうか?
そのコーデリアはよほどアレが不味かったのかまだぶつぶつと文句を言いながらお茶をすすっている。
火酒を飲み干すと、何故か残念そうにコーデリアがこっちを伺っている。
お前ってそんなに酒弱かったっけ?
と言ったあたりから何となく店員と酒代の方の話になってくる。
この話題って…もしかしたら避けた方が無難だろうな……
まぁ、この前の仕事が終わってからそれ程たってないし、まだ酒代に困る程じゃないんだ……
できればこの話題から離れたいのだが…
とか思っていたらコーデリアの奴、俺にパーティの金銭管理を任せたのを思い出したらしい……
つまんないことに使ってないでしょうね?とコーデリアに聞かれるが。
そんなことは…………無い。というのか正直に言えないな、これは。
ロトンの本代…はともかく、エストの奴と呑んでいた飲み代がここから出てるなんてとてもじゃないが言えないぞ…
ちゃんと有意義に使っている。と言っているのに、何故か店員まで。
こういうタイプは使い込んでるよ。とか言いだし始めた。勘弁して欲しいぞ…
それを聞いたコーデリアが俄然強気に出てくる。
…そうだな、親睦を深めるとか…だな…知識を蓄える…とかだな…。なにやら困った雰囲気だ…しどろもどろに成りながら答えるが……こういう話題はさっさと終わらせたいんだが…
親睦?知識?誰?どんな?それはそれで良いけどね、でも中身が問題なの。コーデリアは全然納得する雰囲気がない。憤然としてこっちを見ている。
宿代だってばかにならないんだからぁ、ムダ使いするなら、お酒控えてもらうからね。とコーデリア。
店員も、この時期とて、野宿は寒いからなぁ、まだ、虫が飛び交ってないだけマシだが…。とか追い打ちをかけられる。
誰だ俺に金の管理なんてさせたのは…
その俺の愚痴りが気にくわなかったのかコーデリアが、あたしに任せると危ない気がするって言ったじゃない。と詰め寄られる。どうやらこの前のあれは随分悔しかったらしい…が
…そりゃ賭け事に使ってるっぽかったから…だな…。と俺が言うと途端に勢いの無くなるコーデリア。
俺がそろそろ次の仕事探さないと…とか言ってれば。
ゴブリン以外にしてね、もう、アレの生態調査なんてイヤよ。とコーデリア。俺だって好きこのんであんな仕事ばっかりしてるわけじゃないぞ?
でも、ロトンネイプの持ってくる仕事って全部ゴブリンがらみなんだぞ、それにロトンネイプの奴がおとなしく商隊の護衛なんてやると思うのか?
と俺が言うと
…納得…は…しない、と思う。とコーデリアも弱気だ。
結局俺達がゴブリンがらみの仕事ばっかりなのってあの女(ロトンネイプ)の所為じゃないのか?
でもロトンって物わかり良いから、研究の為の資金稼ぎって言えばだいじょうぶよ。とコーデリア…良いのか?それって、結局、稼ぎから資料に消えるんだぞ?
そんなモノかねぇ…まぁ、ロトンの物わかりに期待しつつ次の仕事でも探しますか…。なんか諦めが良くなったらしいな、俺も…
何となくコーデリアの機嫌も良くなってきた見たいだ。
そろそろ、朝にさしかかってるな。俺は昼まで寝てから仕事でも探すさ、コーデリアはどうする?と俺が言うと。
帰るよ。とコーデリア、気分も良くなったようだし、機嫌も治った見たいだし…まぁ、これで良いか…等と思ったのもつかの間。
でも、寝る前に使った分の詳細ちゃんと教えてね。と…そんなに詳しく覚えてもいないし…と言うが…おおまかでいいから。とコーデリア。
まぁ、やたら細かく聞かれるよりはマシだろう……全部バレたら…
……もう朝だと言うのに気が重いぞ…
さ、帰ろ、朝まで飲んでいたなんて、みんなに知れたら大変だよ。とコーデリアに急かされ、その酒場を後にした。
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