No. 00034
DATE: 2001/03/14 05:06:17
NAME: レドウィック・アウグスト
SUBJECT: 山脈の遺跡(前書)
創成魔術師−−−
それは、根元たる力を行使し、無に込められた全てを操り有を生み出すもの。
彼らは闇において光を生み出し、光の中に闇を見い出す。
万物を生み出し。彼らの辿り着くべき力、目指すものは創成神の道であった。
それは世界を作り、草木を生み、人を創った神々への挑戦だったのだろうか?。
神は、大いなる一つより生み出され、その肉体が滅する迄に新たなる世代を世に産み落とした。
滅び、そして誕生。
この輪廻が宿命だとするならば、人は滅びを迎える迄に、新たな生命を生み出さなければならない。
それこそが人の宿命であり、この世界に生まれて来た『意味』なのだから。
我等ガ、永遠ヲ生ミ出セ無イノ成ラバ・・・
700年の刻を超え、私は幸運にも彼ら先人達の遺物を目にする事が出来た。
それは・・・・宿命なのだろうか?。私も又、消え行く一つの生命に過ぎない。
しかし、それが無ではなく。闇に埋もれた光りの欠片で在って欲しい。
次代へと続く、無数の刻の軌跡の破片。
願わくば、我が名が闇に刻まれん事を。次代へ続く創成魔術師の一人として・・・。
新王国暦五一三年 初春、真紅の魔術師レドウィック・アウグスト。