No. 00056
DATE: 2001/04/23 14:46:27
NAME: メリープ
SUBJECT: 幕あい・見舞客2
何となく、人が来る気がしてた。
だから、夜、眠れなかったのもあったけど……眠っても恐い夢を見そうで……起きてた。
そしたら、どこかで私の入院を知ったんだろうけど……お見舞いの人が二人。
一人はユクナルさん……最初会ったときはもっと、こう……男っぽかったと思ったけど、綺麗な服を着て、薄く紅まで引いている。薄闇の中でもすごく綺麗に見えた。
もう一人は……意外だったけど、リックさんだった。肩にはシールもいる。他の人を見舞ったついでだと言った。
夜、隣で眠るザードさんに心配かけないようにって、眠れない夜でもなるべく早く寝るようにしてたし、ザードさんがいる、と思ったら、悪夢を見る回数は減ってきている。
でも、こうやって知ってる人が見舞いに来てくれるのはすごく嬉しかった。……いらない心配かけてるって、悲しくもなるけど。
ユクナルさんに、ぱぱりんの持ってきてくれたリンゴをむいてもらいながら、二人と話をしてると、隣のベッドがゴソゴソして、ザードさんが起きてきた。
……悪いコトしちゃったなぁ……起こしちゃった。
って思ったら、随分前に目を覚ましていたらしく(ユクナルさんとリックさんが来たときにはちゃんと起きていたらしい)、いきなり病室に現れた二人に動揺することなく話に混ざってくれた。
おだやかに流れる語らいの時間。ユクナルさんの、ちょっと独特な言い回し。それと、リックさんのいつもの皮肉(苦笑)
そう言う普通のことが、ものすごく嬉しく感じられて…………ちょっとだけ、気持ちが前向きになれた気がした。
ホントにありがとう。
……そろそろ、寝てるのにも飽きちゃったな。いつ、歩いても良いって許可が出るんだろう?