三文日記(1)
( 2001/12/20)
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作者
戌亥★隆
登場キャラクター
アーディ、キンケイド、サテ、シグナル、セ シーリカ
新王国歴513年7の月25 日
レド師の邸宅へ連れて行かれたガーディンさん(食中毒)が、屠殺場に連れて行かれる牛のような顔をしていたのが印象的な夜明け前でした。
リッティのやったミスの尻ぬぐい(まあ、最低限の報酬は貰ってるけれども)でオラン北部の森(大蟻が出ると専らの評判)まで出向くこととなる。
何をするかというと、大蟻の幼虫に着く寄生キノコを採って来る次第です。
今回は、俺自身にとって2年ぶりの仕事である。だいたい学院生は忙しいんですよ。こんな事やってる余裕は普通はないんです。
リッティには貸しがあるので、ここで借りに転換できればなと考えてることは、リッティには秘密して起きたい次第です。
今回の同行者は、先ずはいつも通りのアーディさん。
前々から「久々に仕事しようぜ。」と言っていたのにこっちから持ちかけるのをさくっと忘れていたので、半分脅迫しての参加です。
この2年で剣の腕も格段と上がったみたいなので、凄く期待しています。
次にセシーリカさん。
どっかのお馬鹿さん(注:ガーディン)が傷んだ果物を食べ、トイレと友達になってしまったので、急遽、頼み込んで入って貰いました。まあ、ガーディンさ んより扇動しやすいので、楽と言えば楽だなとは思ってます。
ま、問題は金儲けのために乱獲すると怒られるって事ですね。寄生キノコでも自然だから、無闇に取ると自然のバランスを崩すとか。
本当に優しいですねぇ・・・。もう少し、その優しさを手料理に込めてくれるとリデルさんがすっげー喜ぶと思います。リデルさん。この間嘆いてましたよ。 「何度教えても駄目だ」って。人間諦められたらお終いですよ?
んで、次はシグナルさん。学院で俺のよく出る講義で実験助手をしていた人です。このたび、学院を出て冒険者になったばかりだそうです。
出発準備をしていた所に偶然居合わせ、タダでも良いから連れて行けといってきた人です。
魔術師でも新米だと仕事ってそんなに無いんだなぁ・・・と、しみじみ実感させられる人です。
まあ、余計な一言が多いところがあるのが、いけない気がしますがね。
今日もセシーリカさんに余計な一言を言って蹴られました。明日あたりにはアーディさんあたりに言ってくれると楽しいなと切に思っています。
最後は、グラスランナーのサテさん。
アーヴ師の所に偶然に現れたので、こちらから声をかけたところころよく引き受けてくれました。
俺「ちょっと遠くの森まで行きません? 旅費は持ちますから。」
サテ「わーい。旅なのだ〜☆ 行く行く〜〜☆」
おもっくそ詐欺臭い気がしますが、「目的のためには手段を選ぶな。」とよく言うので気にしないように心がけます。
北門前で集合した俺たちは蛇の街道を徒歩にて北上。目的地の森近くまでを街道沿いに進むことになる。
何というのか、夏場の街道は暑くてたまらないです。日の光をさける影もまばらで嫌になります。
朝のうちは比較的元気だったのですが、日が頂点にさしかかる頃にまずシグナルさんがばてて、次に暑さに弱いセシーリカさん。
次に俺がばてた時点で一度行軍を中断して、今日はもう休むことにした。
早い段階で休み、夜が明ける前から動き出して距離を稼ごうという考えである。
何か獣が出れば非常に危険だが、暑い日中に動いて体力を消耗しきるのはもっと危険という判断を下したからである。
って、この判断したアーディさんを、ああ、成長したなぁ・・・と思う年下の俺は駄目でしょうか?
だって、アーディさんといえば向こう見ず、猪突猛進、直情径行を絵に描いて切り抜いたような人ですよ?
そういうアーディさんがこんな冷静な判断を下したのは凄い成長だと思うんですよね。
どう、思います。みなさん? っていうか、セシーリカさん?
非常食で腹を満たし。俺、アーディさん、サテさんと見張りを決めてから思い思いの場所に横たわる一同。
すぐに3人分の寝息。あ、失礼。アーディさんは鼾ですね。相変わらずの音量なので、ある意味ほっとしつつも嫌になりました。
でも、シグナルさんはどうやら寝れない様子で、ぽつぽつといろんな話をしました。
魔術師としての自分の力量。冒険者としての将来への不安。今回の冒険への意気込みなど。
最初は、まじめな話をしていたのですが、話は徐々に脱線して学院の導師への愚痴や不満などもはき出すようになりました。
最終的には・・・
俺「思うにファウスト師って、いつもロスタム老に迷惑かけられまくってますけど。ある種楽しんでる節があると思うんですよね。」
シグナル「ああ。俺もそう思うよ。ほら、よく苛められることの快感を見いだすやつっているって言うじゃないか?」
俺「マゾヒストって呼ばれるヤツですよね。でも、相手がロスタム老ってのは・・・」
シグナル「・・・・・・・同性愛って事か。」
俺「止めてくださいよ!!想像しちゃったじゃないですか!!」
シグナル「だって、だってさ!!」
俺「だいたい、同性愛なんて非生産的なんですよ!!(検閲)を(検閲)で(検閲)するんですよ!?」
アーディ「うるせぇ!!くだらねえ会話で安眠妨害するんじゃねえ!!」
「あなたの鼾の方が、断然に安眠妨害です。」とか言おうと思いましたけど、さすがにここで切れさせると後々面倒なので黙って就寝することにします。
明日も暑い1日になりそうです。
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