隠れているならば、探すのみ
( 2002/11/23 )
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作者
そらしどん
登場キャラクター
ミニアス
手の傷がふさがったから、とりあえず聞き込み以外の事をしようと思った。
それがまずかったかも知れない。
この数日の聞き込みを頭の中で反復しつつ、歩く。
途中でギルドにも顔をだそうかと思ったが、道てきに戻るのでやめておく事にする。
「・・・・ん〜、たしかこの辺り。」
この辺りで怪しい団体サマを見かけたという話。
そして、その前後で離れた所に住んでいる数名が行方不明。
ちょっとキョロキョロとして、あたりの人の気配を探る。
その時気が付いた違和感。
人がいなさすぎるという、違和感。
普通の家が立ち並ぶ所である。なのに、まったく声も気配もしない。
今日は特別なパーティーがどこどこである・・・・とかだったら昨日の聞き込みの際、あのおばさんの長話の中に入っていたはず。
回れ右。
情報集め直して、もう一度・・・・と、いきたかった。
目の前の建物の窓に、瞬間だが人影が写った事に気が付かなければ。
おそらくは、隠し通路・・・それか、秘密基地入り口って所かな。
とりあえず、今日の夜にでも来て確信をえるって決めた所で。
道を曲がってきた衛視に声をかけられた。
昨日、途中から一緒に長話に付き合ってくれた人が、今朝、あのおばちゃん他、隣近所の人がいないのに気付いて、衛視に相談しに行ったらしい。
とりあえず『仕事ない冒険者の有効な(?)暇つぶし』と言う事を信じてはないんだろうけれど、犯人の1人ではないって事にしてくれた。
あの周辺一帯で行方不明事件が多発していて、以前から目星を付けた者も今回いなくなっちゃったみたいだった。
「お金くれるんだったら手伝うよ」
「そんなお金がどこにある・・・いや。ありそうに見えるか?」
にがわらいしている衛視に、なさそうだねと、正直に答えとく。
確信のない情報を流しても無意味そうだし。人影の事は黙っとくかな。
まあ、相手の人数によっては、彼ら(衛視)がメインでいてくれた方が良い場合があるし。
今日はとりあえず、衛視の名前を教えてもらったっていうのが、一番の収穫だな。
あとは・・・・夜までまだ時間あるじゃん。お昼はどこで食べようかな〜。
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