旅立ち
(2003/07/18)
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作者
新川
登場キャラクター
ディーナと両親
「”万物の根源たるマナよ……”」
ゆっくりと呪文の詠唱を始める。
右手に握る杖、手の平にはその樫の木の杖さえも滑り落としそうなほどにいっぱいの汗。
しかし、私はそれを気にする余裕さえなく、ただ意識を集中させていく。
今まで学んだことを一つ一つ思い出しながら、言葉を紡いでいく。
やがて呪文を終え、意識を杖の先に向ける。
杖の先にライトが……魔法の灯が灯る。
「で……きた……」
湧き上がる喜び、襲いくる疲労、まばゆい魔法の灯、飲み込まれる意識……。
父が倒れそうになる私を抱きとめてくれたところまで覚えている。
私は……ついに魔法を使えるようになった。
●
幼い頃の私はというと、今の私と変わるところのない本ばかりを読んでいる子どもだった。小さな農村で、外で遊ぶことも畑の手伝いをすることもなく本を読んでいる私は、村人から差別の篭った目で見られることは珍しくなかったが、それでも私は本をやめることはできなかった。
私は、やがて古代王国や、古代語魔法というものに興味を持ち始め、昔、冒険者で魔術師だったという父にねだって古代語を……そして、魔法を教えてもらい始めた。父は、最初は私に古代語を教えるのを渋っていたが、私がしつこく何度もお願いすると、やがて折れてくれた。
その時、父の言った「お前はやっぱりオレの子だな」という言葉が、妙に嬉しかったのを覚えている。
●
目を覚ますと、ベッドに寝かされていた。窓に目をやると、夕日が差し込んでいた。
「あ……私の部屋……か」
そこが自室だということぐらいを理解するのに、不思議なぐらい時間を要した。
「私、確か魔法を使って……それで……」
ぼんやりする頭を抑えながら思い出す。そう……私は、初めて魔法を使って、それで気を失って……。
慌てて身を起こし、ベッドから降りる。
部屋を出て、私は、真っ先に父の書斎に向かった。そこに、父がいるような気がしたから。
「お父さん……いる?」
「ああ。ディーナか? 目が覚めたんだな。まあ、入れ」
「うん……」
扉を開き、部屋に入る。父は書斎の机に向かっていたが、私が部屋に入るとすぐに椅子ごと振り返った。幼い頃から父がその椅子に座っている姿を何度も見てきたが、父にはその姿が良く似合っていると今更ながらに思う。
「あの……お父さん」
「なんだ?」
「私……魔法、使えたよね?」
部屋に入っていきなり私はそれを問うた。気を失う一瞬前、確かに私は魔法の光を見た。しかし、今まで何度も何度も失敗を繰り返してきた魔法だから、私自身にも、魔法が使えたということはにわかには信じられなかった。
父は、そんな私の問いを受けて苦笑した。
「これを見てみろ」
父が言いながら机に立てかけてあった杖を取り、私のほうに向けた。
それは、父の杖。昔、冒険者だった父が使っていたという、もう古ぼけてしまった杖。そして、私が魔法を使う練習をするときに、父から借りていた杖。
その杖の先に……確かに気を失う前に見たとおり、魔法の明かりが灯っていた。
「これはお前がかけた魔法だよ。間違いなく、お前は魔法を使ったんだ」
杖を片手に父が立ち上がった。私に歩み寄り、杖を私の手にしっかりと持たせてくれる。
「本当に……私が使った魔法だよね……?」
その明かりを目の前にして、父の言葉を聞いて、それでも私は問うた。そうしながら、胸の奥が熱い。
「ああ」
頷き、父が微笑んだ。その笑顔を見て、熱いものが一気に込み上げてきた。
「よく頑張ったな」
そして、父はそっと頭を撫でてくれた。
「うん……」
私にはその一言を返すだけが精一杯だった。
白色に輝く魔法の光が、にじんでキラキラと、とても綺麗だった。
「バカだな……泣くやつがあるか」
「うん……」
父に言われて私は涙を手で拭った。
そして、しばらく沈黙のままに時間が流れる。父は、私が落ち着くのを待っていたのか、その頃になって、また口を開いた。
「ディーナ、お前は魔法が使えるようになったんだ……もう一人で街に出ることもできるだろうし、冒険者になることだってできるだろう。お前は冒険者になりたいと思うか?」
いきなりの問いに私はびっくりしてすぐには答えられなかった。
だが、心の中で、自分の気持ちを考えてみたら、答えはあっさりと出てきた。
「うん……私、冒険者になりたい。もっと一杯本を読みたいし、お父さんが話してくれたような冒険してみたいって子どものときからずっとずっと思ってから」
「そうか……やっぱりお前は俺の子だな」
私の答えを受けて、父は微笑み、また私の頭を撫でてくれた。その手がとてもあったかくて気持ちが良かった。
「ディーナ……お前に良い物をやろう」
「良い……物?」
そして、父は、自分の机を振り返り、何かを私の前に差し出した。それは、飾り気の全く無い、銀の指輪だった。
「指輪?」
「ああ。だが、これはただの指輪じゃない。魔法の発動体として使える指輪だ。魔術師になったんだから、発動体ぐらいは持っておいたほうが良いだろう」
「う、うん……ありがとう」
私は、戸惑いながらそれを受け取った。実は、内心では父の杖が気に入っていたので、魔法が使えるようになったらそれを貰おうと勝手に思っていたのだが、どうやら言い出す前にダメになってしまったようだ。もちろん、この指輪にしても、こんな田舎の村では手に入れるだけでも、それなりの苦労があっただろうし、十分に嬉しいことである。
「ありがとう、お父さん」
そして、私はもう一度礼を言うと、受け取った指輪を左手の薬指につけてみた。
「バカ、そこ以外の指につけろ」
そんな私の頭を父がなぜか小突いた。
父の書斎を出て、私は、ダイニングに向かった。父と母はすでに食事を済ませてると聞かされて、私も空腹であることを思い出した。
ダイニングに入ると、ランタンの明かりが灯っていて、母がテーブルについていた。何事かを考えているのか、母の顔はランタンに照らされて、なお暗く見えた。だが、私がダイニングに入ったのに気付くとさっと顔を上げていつもどおりの笑顔を見せてくれた。
「起きたのね。待ってなさい、今、スープを温めてあげるから」
「あ……うん。ありがとう」
父と母は、先に食事を済ませたのだというのだから、多分、もう母も私が魔法を使ったということは知っているだろう。だが、スープを温める母の後ろ姿からはそれを感じ取ることはできなかった。
「お待たせ」
「いただきます」
母がテーブルに置いたスープからは、いつもどおりの良い臭いがしている。パンと一緒にそのスープが、空腹を訴えるお腹に心地良く染みていった。
「ねぇ、ディーナ。アンタ、魔法使えたんだってねぇ。おめでとう」
食べてる最中に、急に母が声をかけてきた。両肘を付き、手を組み、笑顔を浮かべていた。
「あ、ありがとう……」
母は笑顔だったのだが、スープはいつもどおりの味だったのだが、それなのに、私は何か違和感を覚えて一言返事しただけだった。
「ねぇ、ディーナ……アンタ」
同じように母が私に呼びかけてくる。見ると、いつの間にかその顔色は曇っていた。珍しく口篭もる母の様子に、私の食事の手も思わず止まった。
「アンタ……街に出てみたいと思う? 冒険者になりたいと思う?」
待っていると、母は、ゆっくりと確認するような口調で私に問うてきた。
私は、その言葉を受けて……しばし沈黙した後、ゆっくりとだが頷いた。
「うん。私、もっと色々勉強したいと思う。そのためには、街に出たいし、冒険者として、色々なことを経験したいと思う」
「やっぱり……そう言うのね、アンタは。しょうがないか、アンタはアタシの子なんだもんね」
私の言葉を受けて、母が寂しそうだったが、それでもゆっくりと笑顔になった。その言葉の内容は、父の言ったものと同じだったが、その笑顔は、父のものとは違って本当に寂しそうだった。
「お母さん……もしかして、私が冒険者になるのって嫌?」
「正直に言うと、嫌かしらね。アタシだって冒険者だったもの、色々と辛いことも知ってるわ。本当は、父さんがアンタに魔法を教えるのだって最初は反対してたんだから」
「そ、そうだったの?」
「ええ。でもね、父さんから”お前はディーナの目を見ても反対できるのか”って言われて、それで反対するのをやめたの」
「え……? 私の目?」
「そっ。アンタのね、そのキラキラした目を、こんな田舎にずっと閉じ込めとくつもりなのかって。……それを言われたら、さすがに降参するしかないでしょ?」
そして、母は、大げさに肩をすくめ、それから笑顔になった。今度は、本当に嬉しそうな笑顔に見えた。でも、だからこそ、私は、その母の笑顔を見て、なんだか申し訳ないような気がしてきた。
「ごめんね、お母さん……でも、私……」
「いいのよ、謝らなくても。アンタが魔法の勉強を始めてから、覚悟はしてたことだからね。
そうだ……それより、アンタに良い物持ってきてあげる。ちょっと待ってなさい」
「良い物?」
偶然にも父と同じことを言う母に、私は驚いた。そして、やっぱり夫婦とはそういうものだろうかとちょっと思ってしまった。
母がダイニングから出て行って、しばらく待っていると、母は一振りの短剣を手に帰ってきた。それをテーブルの上に置く。その短剣は、そうと呼ぶには、鞘にかなり凝った装飾がしてあるものだった。実用のものではなく、単なる飾りのものかもしれない。
母は、それに一度愛しそうな視線を送ってから、いつもの笑顔に戻っていた。
「これは、アタシが冒険者だった時に父さんから貰ったものなの」
「え……この短剣を?」
「そっ、びっくりするでしょ? あの人ってね、アタシに結婚を申し込むときに短剣なんて寄越したのよ。アタシもびっくりしてその時、聞いたのよ、”これはどういうつもりなの?”って。そしたら、あの人、”お前は鍵なんだからこういうものを喜ぶかと思ったんだ”って、真面目な顔して言うのよ。
いくら学院通いの堅物だからってそれは無いだろうって……もう呆れるしかなかったわ」
「で、でも……お母さんは、お父さんと結婚したんでしょ?」
「まぁ、それからも色々あったからねぇ」
話し始めたときの呆れ顔はどこへやら、母は、嬉しそうににっこりと笑っていた。
「色々って何があったの?」
「聞くんじゃないの、そんなこと。……アンタ、何でも聞きたがるの、ちょっとは気を付けたほうがいいわよ」
「は〜い」
「全く……判りやすいぐらいに気のない返事してくれちゃって……。
まぁ、とにかく。この短剣、アンタが街に出るっていうのなら、アンタに預けるわ」
母は、テーブルの短剣にそっと手を置いて、少しだけ私のほうに寄せた。顔からはいつの間にかさっきまでの笑みが消えている。
「魔術師といえど、護身用にちょっとした短剣を持つぐらいは必要だからね」
「えっ、いいの、こんな大事なもの、もらっちゃって……」
「何を言ってるの? 誰もあげるだなんて、一言も言ってないわよ?」
「……え?」
「これはアンタに預けるだけ。ちゃんと人の話は聞きなさい。
良い? これはさっきも言った通り、アタシが父さんからもらった大事なものなの。いつか……いつでも良いわ。でも、本当にいつか、私のところに返しに来なさい。もちろん、アンタ自身の手で。判った?」
母の目が一直線に私を捉えている。その目に見られて、私も自然と全身に力が篭った。
「うん、判った。私、街に出ても絶対にここに戻ってくるから。いつか、その短剣をお母さんのところに返しにくるから」
「良し。じゃあ……頑張るんだよ」
そして、母は短剣に置いていた手をそっと下げた。私は、それを受けてその短剣を手にする。
「ちょっと話が長くなっちゃって……スープが冷めちゃったみたいね。もう一度暖めてあげる」
短剣を手にする私を見て満足げに頷いた母は、そして、私のスープ皿を手に立ち上がった。
「あ、いいよ。それぐらい自分でできるから」
「いいから座ってなさい……もうすぐこんなこともなくなるんだから、もう少しぐらい甘えてくれないと寂しいからね」
多分、それは、母の心からの言葉だったのだろう。私は返す言葉もなくしてもう一度椅子に深く掛けなおした。
●
私が初めて魔法を使えた日から一月あまりが経っていた。春になるのを待ったというのもあるが、じっくり、私に街のこと、冒険者のことを教える時間を両親が取ってくれているうちにそんな時間が過ぎていた。
そして、今日、両親と私は、他の村人の目につかないように早朝の薄暗いうちから別れを済ませようとしていた。
「じゃあ、いってきます」
「ああ、行ってこい」
「いってらっしゃい」
私の持つ荷物は、袋に詰め込まれた着替えなどの生活用品、古代語魔法の呪文書、ペンや羊皮紙、当座の生活費として渡されたお金……それに父に貰った銀の指輪と、母から預かった飾りのある短剣。
「お父さん、指輪、ありがとうね。大切にするから」
「ああ」
「お母さん、あの短剣、絶対に返しに来るからね」
「楽しみに待ってるよ」
そして、私は両親にそれぞれ言葉をかけて、村を旅立つのだった。
……と思っていたのだが。
「短剣?」
「そっ、短剣」
「もしかして……おい、ディーナ、その短剣っていうの見せてみろ」
「え……これだけど……」
父のいきなりの言葉にびっくりして、懐にしまってあった短剣を取り出した。それを見て父が目を見開き、母を振り返った。母は、素知らぬ顔で、それを見ていた。
「おい、これ、俺がお前にやったやつじゃないか」
「そーよ。いいじゃない、別にディーナに完全にあげちゃったわけじゃないんだもん。ディーナにちゃんとここにもう一度持って帰って来いって約束させるためのものなんだから」
母は、軽い口調で父の問い詰めを受け流していた。この様子からすると、わざとこのことを父に言っていなかったのかもしれない。
勢いからして食い下がるかとも思った父だが、母のあまりに気の無い様子に毒気を抜かれたのか、案外あっさりとそれ以上何かを言うのをやめてしまった。
「く……まぁ、それなら良いか……可愛い娘の手にっていうのなら仕方ない。クソ生意気な息子だったら絶対に嫌だが」
「え? 何か言った?」
「いや、なんでもない……それより、ちょっと待ってろ」
父は、よく判らないことを言ったかと思うと急に家の中に引っ込んだ。母と私が不思議そうに顔を見合わせていると、やがて、父は杖を片手に再び出てきた。
その杖は、私が魔法の練習の時に借りていた父の杖だった。
「ディーナ、俺がお前にやった指輪を出せ。代わりにこれを預ける」
「え?」
私と母の声がハモった。
「もしかして、アンタ、アタシの短剣に対抗したいわけ?」
「違う。魔術師に杖は基本だからな。最初から指輪の発動体なんて贅沢だと思い直したからだ」
母は、くすくす笑って、逆に父は憮然として答えた。
「いいか、ディーナ。これは、特別変わり映えのないただの杖だが、俺が師匠から貰った大事なものだと言うのは間違いない。いつか……そうだな、自分で発動体を作れるほどの腕前になったら返しに来い」
「うん、判った。私、いつかお父さんぐらいの……お父さんよりもスゴイ魔術師になって、そうしたら、この杖を返しに帰ってくるね」
私は、力を込めて頷くと、父から杖を受け取った。そのとき、代わりに指にはめていた指輪を父に返す。
銀の指輪を手のひらに受け取って、父はそれをぎゅっと握り締めるとまた微笑みかけてくれた。
「別に帰ってくるだけならいつでも良いぞ。まぁ、せめて次に会うときは使い魔ぐらいは連れていてもらいたいものだがな」
「あーら、使い魔なんか良いから、どうせなら彼氏でも連れて帰っておいでよ」
「か、彼氏!?」
母の冗談めかした言葉に、私よりも先に父が反応していた。
「ま、まだ、こいつにはそういうのは早いんじゃないのか?」
「何を言ってんのよ、アタシがアンタと結婚したのって今のディーナよりも若い頃の話よ?」
「そ、そうだっけ?」
「そっ」
「じゃ……じゃあ、ディーナ、その代わり連れてくるなら並みの男じゃダメだからな。せめて俺の本気の魔法に平気な顔で耐えられる……」
「アンタ、巨人でも連れてこさせる気なの?」
私が口を挟む隙もなく、父母は、二人で言い合いを始めてしまった。でも、二人のこういう姿を見ていると、この二人はやっぱり私の両親だと思った。
そうして、私が何だか嬉しくなって思わず笑ってしまったら、流石に二人も言い合いをやめた。
「ごめんね、笑っちゃって」
「あ……いや、俺たちこそ、折角のお前の門出につまらないこと言ったな。すまん」
「そうね、ごめん。でも、まぁ、何にせよ、アンタが元気で帰ってきてくれたら、それでアタシたちはもう言うことはないんだから、いつでも帰っておいでね」
「うん、ありがとう。私、必ず帰ってくるね」
笑顔で見送ってくれる両親に、私は笑顔で答えた。いつの間にかしめやかな雰囲気だった旅立ちも、その雰囲気はがらりと変わっていた。だが、このほうが、なんだか、お父さんとお母さんと、そして、私らしいような気がして、凄く嬉しかった。
「じゃあ、いってきます」
「ああ、行ってこい」
「いってらっしゃい」
私たちは、さっきと同じ言葉を繰り返して、そして笑顔で互いに手を振った。
村から出るまで、何度も家のほうを振り返ったが、両親はずっと私を見送ってくれていた。
やがて、両親の姿も、村さえも見えなくなったころに私は杖と短剣をぎゅっと抱きしめた。
「いつか、絶対に帰るからね、お父さん、お母さん……」
ぽつりと呟いた声は、誰も聞いていなかったが、両親には聞こえたんじゃないか……そんな気がした。
●
余談。
ディーナの姿が見えなくなってからの両親、
「ねぇ、アンタ、その指輪、アタシに頂戴よ」
「え? なんでお前が発動体なんかいるんだ?」
「違うわよ、バカ。そういう意味じゃなくって……アタシ、アンタから指輪なんか貰ったことないんだからさ、それぐらい良いでしょ?」
「そうだったか?」
「そうよ。まーったく、そういうところは昔から変わってないんだから……いただきっ」
「あ、おい、ちょっと待て。別にそれをやるのはいいんだが、その前に新しい杖を作らせてくれ。発動体を作る魔法は結構高度なんだから、何も持たずには難しいんだよ」
そんなことを言いながら家に消えていった。
「ん……? おい、今、ディーナの声がしなかったか?」
「そんなわけないでしょ。
……まぁ、あの子のことだから、今ごろ杖と短剣に向かって何か呟いてるかもしれないけどね」
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