| MENU | HOME |

怖い、けどね
アスリーフ [ 2001/12/28 22:56:44 ]
  気ままに亭で会ったエルフ・・・アーカイルに「練習」を頼んだ。
魔法を・・・俺にかけてくれと言うこと。
どんな初歩の攻撃の魔法でも、運が悪ければ本当に危険なことになるのは俺も一応知ってる。
冒険でもないのに危険を冒すのは馬鹿らしい、ともわかっているつもり。
気ままに亭では言った勢いもあって、表情を変えずにいられたけど・・・。
やっぱり・・・怖い。

 実を言えば魔法をかけられること自体が本当に怖いね。
魔法でまともに攻撃されたのは一回だけ。それからだなぁ・・・。
俺がひるんでいたせいで、相棒だった男の援護に行けなかった。
何とか駆けつけたその時、相棒は殺された。

 それからは、いつも怖がりながらの戦いだった。
武器なら何で痛いのかわかる、避けることもできる。魔法はまったく違う。
魔法は冒険に必要な力だ。
それは相手も同じ、あぁ、相手に魔法を使えるヤツが居ませんように!

 それでもいつまでも怯えている訳にはいかないな。
自分のせいで、目の前の仲間が死ぬかもしれない。それは、嫌だなぁ。
怖い、怖いけど・・・1回どこかで踏み切りをつけないと、多分またそんなことが起こる。

頼む、よ。
 
・・・・・どうしたものか
アーカイル [ 2002/01/01 2:26:51 ]
 ・・・きままに亭で、私は数人の人の子と、使い魔の隼レキと年を越した。
・・・そういえば、年が明けてから「魔法に耐える練習」などというとんでもない物を手伝ってくれとのことだったな。
・・・魔法をかけてくれ、だと。・・・・人の子は、突拍子の無い発想を持っているが、これはその極みだな。
精霊魔法を教えているが、かけてくれなどと頼まれたのは生まれてこの方経験したことがない。
・・・・・何度も続ければ大怪我、下手をすれば死に至るだろう。
魔力を制御して威力を落とすことは出来ても、危険を回避することは出来ない。・・・引き受けてしまった以上、やらないわけには行くまいが・・・。
・・・・どう思う、レキよ。
(・・・・・・・その者の覚悟が確かなのだろう。・・・ならば、こちらも誠心誠意を持って相手をしてやるのが良い。・・・主のことだ、相手を死なすことは絶対に無いだろうからな)
・・・そうか、それが良いか。・・・・ならば、あの青年アスリーフのところに、「オラン市内の雑木林で待つ」と手紙を届けてくれ。
・・・レキのアンクレットに手紙を入れ、陽が昇り始めた空へと放った。

(P:練習内容を書くつもりなら、続きは雑記帳でどうぞ(笑))