| MENU | HOME |

思いこみ
グレアム・コール [ 2002/05/18 2:01:00 ]
 ああ…ラーダよ。このような時、私は神官として…そして一人の人間としてどうしたら良いのでしょうか。

今日、あの木造の酒場に顔を出しました。
すると、そこにはアルファーンズさんがいらっしゃいました。
が、見ると、頭を抱えて苦悩なさっているご様子。そしていきなり奇声を発して、トイレへと駆け込んでいってしまいました。
ややあって、そこから出てきたアルファーンズさんはなにやら、汗をかいていて、
そろそろ初夏になろうかというこの陽気に、マントをしっかり着込んでらっしゃいました。

ええ…それで、私…少しばかり考えてみたんですが。
どうも、アルファーンズさんは病気ではないかと。
しかも、トイレへとなれば…それは何と申しますか、「下の方」の。
人には言えない悩みを背負っていらっしゃるのかと…そして、もしも私が病を癒す奇跡を使えるのならば、アルファーンズさんの救いになれるのに…と。

そうして、幾つか、その病気についてお話いたしましたが…。
やはり、「病気」とはっきり言ってしまっては、周りのお客さんも驚くでしょうし、
それにアルファーンズさんに対してもそれは無神経ではないかと思いましたので…ええ、多少、婉曲的な表現だったかもしれませんが。
ですが、アルファーンズさんの話を聞くと……
ああああっっっ! なんてことでしょう…。
どうやら、アルファーンズさんのご病気は、治る見込みがなく…かつ、彼は死も覚悟しているとか(涙)

かくなる上は、彼が調べている遺跡(#{126}参照)の調査をお手伝いするくらいしか、私には…(ほろり)
アルファーンズさんが、不治の病に冒されながらも、最後の力を振り絞って、その遺跡に全てを賭けているのでしたら。
ええ! 私、力の限り、お手伝いいたしますともっ!
 
思い込み 〜アルファーンズの場合〜
アルファーンズ [ 2002/05/18 3:08:51 ]
 俺はこの日、作業を中断して知り合いのところへ出かけていった。
昔ロマールに居た頃からのなじみで、結構身長のこととかでいじめられたりもしたが、今では良い友人・・・だと思う。
話もあらかた終え、帰り際に服をくれた。
「俺は服いっぱいあるし、これはお前にピッタリだからやるよ」
俺がこのとき、奴が含み笑いを浮かべているのを見逃したのと、根っからのいじめっ子の性格を甘く見たのが間違いだったか。
俺は意気揚々と着替え、「似合う」の言葉にピアスとネックレスまでつけて、さらに髪を下ろして街を歩いていた。
その視線が、時代錯誤な服を着ている俺への、バカにしたよーなものだとも気づかずに。

この服が時代遅れだと知ったのは酒場でだった。
しかも突然来客、グレアムのおっちゃんが来たから慌ててトイレへ退避、そこでマントを羽織り服をカムフラージュ。

グレアムのおっちゃんが俺の仕事のことを聞いてきた。
何でも『どんな文献でも解読できる』奇跡とやらがあるらしく、それが使えれば俺の役に立つのにと相当嘆いていた。
嘆いてるのが30過ぎのおぢさんだとゆーのが個人的に引っかかるが、でもまぁそんなに期待してくれてるんだ、ちっとは本気になるかな。

しばらく作業についていろいろ話をして、ついに俺の超カッコ悪い服がバレていたことが判明。
ちきしょー、必死に隠したのにっ!
でもバレた相手がグレアムおっちゃんでよかった。ラスやエルメス、カーナあたりなら、真っ先にからかわれ殺されただろう。
こみ上げる恥ずかしさを抑えて、黙っててくれるように約束、破ったら冥界の果てまで俺の作業に手伝ってもらうことにしてやった。

さて・・・グレアムおっちゃんが本格的に文献の方を手伝ってくれるらしいから、これまでよりはちょっと時間が出来たな。
エルメスから依頼された杖の調査も、1週間で調べてやると大見得を張った以上、残された時間は少ないな。
何か必要以上に燃えてるグレアムおっちゃんもいることだし、今日はそっちをがんばるかな・・・。