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四葉の白詰草を探して日記
クアドリファリオ [ 2002/06/09 1:02:30 ]
  アタイは足を動かさなければ前には進めなぃ。
そりゃそうょね。優雅に泳ぐ白鳥でさぇも水面下では必死に水を掻ぃてぃるって言うし。白鳥に較べればアタイなんて醜ぃ家鴨の子同然だもの。生きてぃくにはもがかなきゃ駄目なのょ。才能がなぃ人は特にね。これってば経験談ってやつなの。
・・・悲しくなんかなぃもん。

でも、そんな白鳥を凌ぐ存在がぃるの。それを教ぇてくれたのは『大自然全書』の著者アイデン先生。ちょっと小粋なナイスミドル。・・・会ったことなぃから想像だけどね。ぃぃじゃなぃ。そんな楽しみでもなけりゃ、やってられなぃお年頃なのょ。(ほろり)
話を戻すわね。白鳥を凌ぐ凄ぃ奴の話ょ。奴はまるで鳥が滑空するかのょぅに・・・滑空って分かるかしら。郭公(カッコウ)じゃなぃわょ。そぅぃぇば郭公って閑古鳥の別称なのょね。ひょっとして何か関係が?・・・なぃなぃ。でも、閑古鳥が鳴ぃちゃってる店は破産に直滑降ょね。・・・・・・やっぱりあるかも。今度、研究会で発表してみょっかな。

また、やっちゃったわね。アタイってば話を逸らす名人さん、えへっ。なんて仕種も似合わなくなりつつある二十一歳の初夏、寂しぃ乙女心炸裂ちぅ。
再度、話を戻すわょ。奴の名はアメンボ。優雅に水面を滑る、苦労を微塵も感じさせない小憎たらしいアンチクショゥ。節即動物の分際で精霊魔法が使えるのかしら?・・・なぃなぃ。あれはあれよね、水面を滑ってるように見せかけて実はフライトの魔法で飛んでるのょね。最高速度は推測50Km/h、欠点は表面スレスレでしか飛べなぃこと。・・・なんてね、嘘ょ。信じちゃった?
ほら、一応ね、学院の末席に身を置くからには古代語魔術の偉大さを宣伝しょうと思っただけなの。末席ってのは謙遜じゃなくてね、いまは事務手伝い兼務なのょ。ついでに、滞納している授業料を完済するまで講義も受けられなぃの。(ほろり)

今日はそんなアメンボの次に尊敬できる人と出会ったの。騒然夭逝・・・じゃなくて草原妖精な彼。名前はビックリポックリさん・・・嘘ょ。ほんとはね、名前聞ぃてないの。・・・ぃぃの。アタイはお馬鹿だから次に会った時にはどうせ忘れちゃってるから関係なぃの。でもね、確か、女性の下着を覗くのと当たり構わず落書きするのが趣味で常習犯で現行犯だったヤンチャな、仮にAさんとしておこぅかしら。・・・なんだか怪しさ濃度急上昇ちぅょね。犯罪の匂いがするわょね。でも、それって当然ょね。だって犯罪者なんだもの。
・・・冗談ょ、冗談。49パーセントはね。

でね、何が言ぃたぃかって言うとね、その前科三犯、余罪たっぷりのAさんとね酒場で朝までお喋りしてたせぃでね・・・仕事に遅刻しちゃったの。つぃでに、就業時間中に居眠りまでしちゃってダブルで大目玉だったの。(ほろり)
そぅぃぇば卵二個の目玉焼きなんて久しく食べてなぃわょね。貧乏だからね。お金がないからね。でも、余分な脂肪はあるの。・・・運命ってば残酷ょね。だから、チャ・ザってば嫌ぃなのょ。(ほろり)

ぃぃの。人生楽あれば蜘蛛、蟻って言うから。なんだか意味不明な言葉ょね。ちょっと食物連鎖って感じがしてドキドキょね。
それでも貧乏なんかに負けないで生きてぃくの。もがいてね。今は醜い家鴨の子でもいつかは綺麗なな白鳥になってみせるのょ・・・って、結局はもがいて生きてぃくしかなぃのね。人生ってば過酷ょね。(ほろり)
 
離別の夜
クアドリファリオ [ 2002/06/10 6:49:27 ]
 サョナラ。
グッバィ。
あなたに出会えてアタイは幸せだったわ。
想いは叶わなかったけど、あなたと一つ屋根の下で過ごせた日々の思い出は忘れなぃの。
だから、悲しぃけど今日でサョナラしましょ。

・・・未練がましぃ女だから別れ際で醜態を見せちゃったわね。
ほんと、浅ましぃ女ょね。
でも、それは本当にあなたとの離別が悲しかったからなのょ。
それだけは忘れなぃでちょうだぃ。

じゃあね、元気でね。
うぅん、アタイにそんな事言う資格なんてなぃわょね。
それじゃ・・・もし生まれ変わったら、またアタイと・・・うぅん、ぃぃの。忘れてっ。

グッバィ。
アタイの・・・十日前に買い置きしてたら黴だらけになっちゃってたパンの耳。

今夜は苦しくて悲しくて泣いちゃうかも・・・厠でね。
ぁぁ・・・お腹が痛ぃ。(ほろり)
 
魔窟
クアドリファリオ [ 2002/07/11 0:00:47 ]
 一ヶ月ぶりに訪れた店内は心なしか薄暗く、見るからに柄の悪い男性客達(大柄で粗暴そうな男と、目つきの悪い半妖精と、闇エルフを彷彿とさせる肌の男)が客席の一部を占拠して密談を交わすかのように会話しては、時折、下卑た笑いを浮かべていた。喧騒の隙間から漏れ聞こえてくる、その内容は・・・

<><>スリが横行
<>俺もそのクチだ。
<>広場のな、神殿に向かって右側のほう…デカイ木があるだろ? そのへん、(途中聞きとれず)とりやすいよ。
<>祭りのにぎわいの隙を狙って
<>たんまり稼いでやるぜ
<>明日は暇だし。おまえは? そこでヤってねえの?
<>お。行く気か?(途中聞き取れず)余裕。余裕。

<><>・・・は、は、は、は、犯罪の臭いがするのょ〜〜〜!
<>うぅん。臭いっていうかキッチリ、カッチリ、犯罪者がスリの打ち合わせの真っ最中、疑惑否定の余地はビタイチなぃのょ〜。流石は冒険者の店、隣人を見たら泥棒と思えを実践してるのね・・・・・・嫌ぁ!恐ぃわぁ〜恐すぎるのょ〜。
<>・・・噂に聞くシーフズギルドってばこんな雰囲気なのかしらね。(ほろり)

<><>そんな不穏な空気に怯えながらもカウンター席に腰を降ろしたアタイに店員と思わしき男が尊大な態度で接してきたの。その男は品定めするかのような粘着質な視線を絡ませつつ根掘り葉掘りの質問をしてきたかと思うと、嫌がるアタイの体を強引に掴んで、力ずくでっ・・・ううっ・・・・・・アタイの柔肌を荒々しく蹂躪した癖に・・・

<><>優しい嫁と、4人の娘に囲まれて幸せ絶頂期間真っ只中
<>取れんな。>責任

<><>・・・なんて言ぃやがるのょ〜!
<>敵ょ!アヤツは乙女の敵なのょ!男はみんなケダモノ!狼なのょ!俺はロンリーウルフなのょ!(謎)
<>・・・ぁぁ、でも、あの感覚ってば・・・癖になっちゃうかも。(ぽっ)

<><>冒険者の店。そこは禁断の魅力が交錯する大人の社交場。
<>雨にも負けず、風にも負けず、アタイはそんな店の似合う立派な大人の冒険者になりたぃ・・・かも。

<><>・・・ぁぁ、でもその前に学院の試験に合格しなぃと復学も侭ならなぃのょね。(ほろり)

<><><>(註:キャラの妄想により一部、誤解を与え易く、事実とは異なる点がある内容になっています(爆)。そして、発言を無断引用させて頂いた各PL氏に陳謝)

 
救国の志士、その名は・・・
クアドリファリオ [ 2002/07/12 23:55:24 ]
 ピンチょ。これは大ピンチなの。オランが存亡の危機に瀕してるのょ〜!

<><>だ〜か〜ら〜。何度も説明してるじゃなぃのょ。(ほろり)
<>あの悪名高い珍盗団が今度のお祭りの混雑を狙って大暴れする魂胆なのょ。だって、先導役と思われる、"闇の"の異称で知られる凄腕の賊が懐刀で"千の顔を持つ"と恐れられる草原妖精を従えて神殿前広場の下調べをしてるのを目撃しちゃったんだもの。本当ょ、嘘じゃなぃのょ〜。

<><>既に治安警備体制は筒抜け!っぽい予感。
<>珍盗団の背後にはオラン領土を狙う敵国の陰謀!があるかもね。
<>国内には多数の工作員が潜伏!してる可能性も無きにしもあらず。
<>王侯貴族の中にも内応による密通者が!いても不思議じゃなさげ。
<>最早、オラン崩壊の危機!寸前の手前まで後チョット。

<><>戦え、オランズガードょ!
<>オランの平和を守る事が出来るのはアナタ達だけなのょ〜。

<><>・・・え?え?え?
<>どうしてアタイが・・・アナタ方に・・・何時の間にか・・・職務質問を受けてるのかしら?
<>その露骨な作り笑いと、不審と憐れみの混在した目はなんなのょ?(ほろり)

<><>ぁぅぁぅ。違うってば。アタイは。ただ。この国の。行く末を。案じて〜〜〜。

<><>(註:この色で表記されている名称や登場人物は妄想によるフィクションであって実在する個人、団体とは無関係です。(爆))

 
藁の野望を阻む小魚の陰謀 〜the road to rich man〜
クアドリファリオ [ 2002/07/16 1:02:19 ]
 この数日間、アタイを懊悩させてる問題があるの。
喉の奥に刺さった魚の小骨が取れなぃもどかしさ、憎いコンチクショウ。そんな感じ。
考えれば考ぇる程に気になっちゃって、朝も起きられなぃぐっすり快眠。そんな日常。
・・・おめでとぉ、連続遅刻記録更新しちゃったアタイ。(ほろり)

路地裏で出会った幼い兄弟。
貧しくても清く正しく生きてる兄弟。
そんな二人は魔術に明け暮れて家庭を捨てた実父のフュンゲル師を探してるらしぃの。
・・・・・・そんな話だったかしら?
でも、気にしなぃ方向で。

あの二人の力になってあげたぃ。
そんな一心で、藁をも掴む思いで、アタイは方々に訊ねて回ってみたの。
そしたらね、遂にね、フュンゲル氏の情報をゲットしたのょ〜。
・・・・・・"師"が"氏"に変わってるのは御愛敬ょ。だって、学院関係者じゃなかったんだもの、件のフュンゲル氏。

アーセン・フュンゲル。オラン貴族の末席に名を連ねる男爵様。
・・・あら?男爵と男色ってば一文字違ぃね・・・・・・深い関連が?(なぃなぃ)

フュンゲル卿は──敬称が"師"はおろか"氏"でさえなくなってるけど気にしなぃ方向で──早くに奥様を亡くされて以来の寡男で、更に、行方不明のお子様を探してらっしゃるらしぃの。
・・・ひょっとして、アタイってば金色の藁を掴んじゃったかしら?

早速、あの兄弟に報告してあげなきゃ。

パパが見つかったわょって。

アタイの事をママって呼んで良いのょ?って。

うふっ。これでアタイの念願だった、待望してた、悲願の男爵夫人ってやつ?
藁一本で御屋敷ゲッチュ〜のオランズドリーム完成目前。カミングスーン。

・・・・・・でもね、あの兄弟は何処の誰なのょ?
ひょっとして、恵んであげた小魚の日干しの恩返しに来るその日まで待ってなくちゃいけなぃのかしら?
でも、十倍になって返ってくるならそれでぃぃかも・・・って、十倍の小魚の日干しってば十匹なのかしら?鮫なのかしら?それとも十倍干乾びてるのかしらね?(ほろり)

だから、小魚ってば嫌いなのょ。
 
祭りの前
クアドリファリオ [ 2002/07/31 0:00:01 ]
 今日は朝イチで職場に出勤。
年中無休の学院は真夏でもやたらめったら忙しぃのに、何故か二人分の仕事を担当する羽目に。
だって、同僚のコリーナ嬢がお見合ぃで郷里に・・・

帰省中


間近に迫ったチャ・ザ大祭に街全体が浮かれ気味。
昼休み、散歩がてらに人込み溢れる会場に足を踏み入れると想像以上の混雑っぷりに、後から悔やむと書いて後悔。
だって、進めど進めど目的地が遠のぃてぃくのは一方通行の交通・・・

規制中


オラン襲撃を画策してる、あの珍盗団の幹部達に遭遇して捕縛されちゃった。
アジトに連行されると容赦なく苛烈な質問と詰問と尋問と拷問がアタイの心を蝕んじゃって狂乱の恐慌の寸前。
だって、先刻から声にならない声が心の中で・・・

奇声中


生涯最悪の危機を咄嗟の機転で脱出したアタイ。
再度、衛視にオランの危機について掛け合うも梨の礫。石の礫はストーンブラスト。諦めて夕飯の支度をしてたら呆然の愕然。
だって、昨日、購入したばかりのお魚には・・・

寄生虫


・・・なんて悲しぃ人生なのかしらね。(ほろり)

ぁぁ、でも逃げ出す際に遠目からだけどカッチョイイ殿方を発見したのょ。
ひょっとして?あの方がアタイの王子様なのかも?一体、何処の何方なのかしらね?
 
家庭の事情
クアドリファリオ [ 2002/11/10 22:57:58 ]
 パンツェッタ。
頭が悪くて腕力もなくておまけに臆病な、施す処置がなぃぐらいの駄目男。
果たして、その実体は・・・アタイの母親の旦那にして亭主であり伴侶。

・・・ぇ? ぇぇ、そうね、地方によっては父親と呼ぶかもね。
でも、ウチでは『ネェ、母の旦那〜』とか『ちょっと、母の夫〜』って呼んでたけど?

そんなパンツェッタは婿養子な事もあってか妻の尻に敷かれっぱなしのクッション夫。
毎日毎日、顎で扱われては怒鳴られてる、そんな人生。ちょっぴり同情。
でも、狩りも家事もヘタッピーだから弁護してあげられなぃ、そんなパンツェッタ。
真面目と誠実と実直だけが取り柄な男、そんなパンツェッタ。
・・・なものとばかり信じてたのに・・・あろぅことか!

隠し子発覚!

これはスキャンダル、醜聞なのょ!
おまけに、アタイと異腹の双子だって言うのょ。

・・・ぇ? 異腹兄妹は双子じゃなぃですって?
まぁ、それは気にしなぃ方向で。じゃなぃと禿げ・・・ぁら、禁句だったみたぃね?(ほろり)

ちなみに、貧乏伝道師を生業にする異腹兄の生ぃ立ちの設定はこんな感じで妄想してみたの。

『その昔、パンツェッタを愛してしまった女が居たの・・・』

・・・ちょっと待って・・・あのパンツェッタを? あの穀潰しの代名詞なパンツェッタを?
無理ね、無理ょ、だって、アレクラスト広しといぇどそんな女が居るわけなぃもの。

きっと、慈愛豊かなマーファだって愛想を尽かしちゃうょうな、そんな男がパンツェッタ。
きっと、残酷極まりないカーディスだって同情しちゃうょうな、そんな人生のパンツェッタ。
だから、この設定はいきなり崩壊を迎ぇちゃったの。


ふーん、ほうかい。


・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。


笑わなかったアナタ、アナタにはきっと貧乏女の生霊が取り憑くから覚悟してね。(ほろり)
 
当店では取り扱っておりません
クアドリファリオ [ 2003/01/17 23:11:59 ]
 寒ぃ。
寒ぃの。

懐が。

じゃなくて。
うぅん、懐も寒ぃけれど。

心が。

じゃなくて。
それも間違ぃじゃなぃけれど。

体が寒ぃの。
空気が冷たぃから。

冬だからね。
シルフとフラウが仲良しこょしだからね。
冬着が虫に食われて穴、開ぃちゃってるからね。(ほろり)

そんなわけで、お使ぃつぃでに冬服を新調しょうと思って仕立て屋さんまで足を伸ばしたの。
予算の都合もあるから高望みはしなぃわょ。そぅね、どんな服が欲しぃかって言ったら、やっぱり・・・幸福かしら。うふふ。このお店にイケメン店員さんが居る事はチェック済みなのょ〜。


・・・・・・・・・ぁぅ。
・・・・・・ぁぅ。
・・・ぁぅ。


ふ・・・ふーんだ。そぅよ、知ってたわ、分かってたのょ、幸福なんて服がなぃ事ぐらぃ。所詮は夢見る乙女の戯言に過ぎなぃのょ・・・ぁら、仲の良さそうなカップルが・・・

『今日は冷え込むね。はい、僕の上着を貸してあげる』
『うわっ。あったか〜い。えへへへへっ』

・・・ありましたょ!?(がーん)


失意のままに早々と帰宅したアタイを待ってぃたのは冷たぃ靴だったの。

・・・独り身ってば退屈。(ほろり)
 
HOT FASHION 〜流行過多〜
クアドリファリオ [ 2003/04/29 2:46:28 ]
 最近のオランの流行といぇば略語。
略しすぎちゃって、素人どころか玄人すらも置ぃてけぼりな感があるのょ、略語。
略語と落語って似てぃるけど何か関係が?・・・なぃなぃ。

バスタードソードをバッソと言う。
基本ょね、でも、かっこいぃ。

ソードブレイカーをソーブレと言う。
新鮮ょね、だから、かっこいぃ。

カウンターマジックをカンタマと言う。
ちょっとお下劣ょね、されど、かっこいぃ。

ジャイアント・アントライオンをアントアントと言う。
不思議な感じょね、それはそれで、かっこいぃ。

マーシュマンをマーマンと言う。
そんな紛らわしぃ略語を使ぅ奴、いなぃわょ!

・・・なんて、魅力タップリな文化が、略語。
でも、そんな略語の中でも特に有名なものに秘められた罠に、アタイは気づいてしまったのょ。
この新事実をレポートにして学院に提出するだけで復学できるかも知れなぃ、そんな大発見。

イケメン。
誰もが一度は耳にしたことのある略語ょね。
でも、イケてる面の略だと思ってたら、それは大間違ぃなのょ〜。

精選香草堂本舗で出会った、イケメンのリグベイル様。
一目で恋に落ちてしまったアタイたちは、その夜に連れ込み宿での再会を誓って、暫しの離別。

胸をドキワクで待ちわびてたアタイの部屋の扉を叩く音。
甘ぃ声で返事した途端、荒々しく開け放たれた扉から雪崩れ込んで来る、人、人、人・・・衛視局の方々?(ほろり)

なじぇ〜、なじぇなのょ〜?
ちっ、違ぅ、アタイは新手の盗賊団なんかじゃなくて、無睾の・・・じゃなくて、無辜の市民なのょ〜。いやぁ、それとも貧乏が罪だって言うのぉ〜? また、昨夏の事情聴取の悪夢がぁ〜。

イケメン。
誰もが一度は耳にしたことのある略語ょね。
でも、本当は、イケナイ盗賊団を摘発するメンバーの略だったの(ほろり)。

そこのアナタ、アナタもイケメンにはご注意あそばせっ。



そぅいぇば、マナ・ライも略語っぽぃ。
まな板の上のライカンスロープ・・・・・・うふふ、ありぇるかも。
 
I wish to a star 〜一年に一度の我が侭〜
クアドリファリオ [ 2003/07/07 22:58:51 ]
 それは年に一度、ラーダ神殿主催のある式典でのこと。
上司の命令で雑役として派遣されたアタイは来る日も、来る日も式典の準備と神殿を訪れる信者の対応に追われる忙しぃ日々を送ってたのょ。

式典の内容はといぅと、ラーダ神の化身とも言われるお星様に祈りと願ぃを捧げて叶ぇてもらおぅといぅ、市民を騙して信者獲得に励む神殿側のプロパガンダ、じゃなくて、市民と神殿の心温まる触れ合ぃ。

皆が薄い木板に思ぃ思ぃの願いごとを彫って、神殿内で一番高い樹から吊るすの。少しでもラーダ様によく見えるよぅにってね。

アタイの主な仕事は木札の受け付けと管理。
高い樹に吊るすのは神殿で一番の猿顔じゃなくて、木登り得意な殿方のお役目。
だから、アタイはその人に木札を渡す前に内容を確認しなぃといけなぃの。ほら、一応、神殿の式典だから不埒な内容のものがあったら困るでしょ?

一枚々々、手に取って確認してぃくアタイ。

「ママの病気が早くよくなりますように」

ふふふ、健気な子ね。きっと、ラーダ様が叶ぇてくれるわょ。

「マナ・ライ師様みたいになれたらいいな」

大きな夢だけど、何事も努力次第ょ。ふぁいとっ。がんばれっ。

「玉の輿に乗りてぇー」

じょ、女性なら誰もが一度は夢見るわょね。気持ちはわかるわ。

「絶対、ドラゴンになります!」

あの、その、断言されても・・・そ、それはちょっとどぉかしらね?

「ダーリンとぉ〜、いつまでもラブラブでいられたらなぁ〜って」

お、お熱くていぃわね。べ、別に羨ましくなんかなぃわょ?

「三人の女から告白されたけど、どいつと付き合えばイイと思う?」

そ、相談されてもラーダ様も困るんじゃなぃかしら。そもそも、趣旨が違ぅしね。

「金持ちなだけの夫なんて退屈。若い燕との素敵な出会い、よ・ろ・し・く」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

アタイはおもむろに真新しい木板を取り出すと、電光石火の早業で自分の願ぃごとを彫ったの。
そして、お猿様に手渡したのょ。一番高ぃところにお願ぃねって言付けて。



「みんなの願ぃごとが叶ぃませんよぅに」