| MENU | HOME |

珍盗団に関する事実?
A.カレン [ 2002/08/01 1:30:55 ]
 祭まであと数日というところで、妙な女に会った。
「珍盗団」とかいう盗賊どもが、祭の期間を狙って一仕事企てているとかなんとか。しかも、その幹部が打ち合わせしているところを見たとか……。
詳しい話を聞こうと思ったら、女はひどく怯えて逃げた。
怖いなら事情を話して保護を頼めばいいのに。仮にも俺は祭の警備に就いている、れっきとした神殿関係者なんだから。


仕方がないので、上記の情報を衛視のほうに問い合わせると……。
そのようなことを口走る女が、何度か衛視局のに来た。が、取り合わなかったらしい。
……さもありなん。すこ〜し、支離滅裂だったからな。

しかし、無視もできないので、久しぶりにギルドに行くことに。
ギルドではそういう情報は入っていないという。
一瞬、「デマ」という言葉が頭をよぎる。
が、コトを軽く見て年に一度の大きな祭で事件が起こり、市民の安全を守れなければ、恐ろしいことになる。神殿の威信にも関わるだろうか…。

幸い、その女の人相はもう覚えている。魔術師かもしれないという、なんとも頼りない報告も来ている。
カールさんの助けも得られたので、詩人や劇団の身元調査を任せて、自分は引き続きあの女を追った。
情報は、意外と早く入った。
学院所属。名はクアドリファリオ。身辺にこれといって特筆すべき事項はない。

その後、学院を訪れ、クアドリファリオなる人物に面会を申し出た。
が、会うことはかなわず。
なんでも、俺が来たことを知った彼女は、血相を変えて出てくることを拒んだのだそうだ。

「『”闇の”の異称で知られる賊が追ってきた』と言って怯えていますが、まさかあなた……」
と、何人かに囲まれ、ヤケに警戒姿勢をとられた。
……おかしい。何故だ? 何故俺が賊なんだ? そんな二つ名、覚えがない。
まさか……まさかとは思うが…………俺が一味と思われてるのか? いや、確かに、彼女の言動を振り返ってみると、そう思いこんでいるフシがないわけではない。何故、そう思いこむに至ったかはわからないが……。

ややしばらく、学院内で身の潔白を訴えつづけ、結局チャザ神殿から迎えを遣してもらい、夕方、ようやくカールさんに結果を報告することができた。

それにしても……どうして俺が…賊……?
 
反撃の狼煙をあげる前の着火作業難航中
クアドリファリオ [ 2002/08/02 1:57:34 ]
 アタイは憤慨してぃる。
何にって。官憲の犯罪者への追求の甘さにょ。
今日、大胆にも珍盗団の幹部がアタイを狙って学院にまで押しかけて来たっていうのに。

「俺は無実です。チャ・ザの名に賭けて。何なら神殿の方に身分照会して貰っても構いませんよ」

な〜んて、口からデマカセに騙されて解放しちゃうんだもの。
ちゃんちゃら可笑しぃわょね。一体、全体、何の為に税金を払って学院を警備させてるのかしら。

・・・・・・え?
アヤツってばチャ・ザ神殿のお墨付きの善良な信者ですって?

・・・・・・偽装ね、偽装工作に違いなぃのょ。
あの珍盗団なら、その程度の事は朝飯前な筈だもの。

最早、国家権力はアテにならなぃわ。
アタイの身の安全は、オランの平和は、アタイ自身が守ってみせる。
・・・・・・でも、一体どうやって?(ほろり)

とりあえず、人海戦術・・・は資金不足だから無理として、猫海戦術ってのはどうかしらね?
・・・・・・猫海ってなにょ?
・・・・・・海猫だったら港にいるんだけどね?(ほろり)
 
火の無い処の狼煙探し。
カール [ 2002/08/02 21:11:05 ]
 「祭の期間を狙った盗賊団の話を聞いたんですよ。信憑性があるかないかは、ちょっと疑問なんですが……。」

酒場でカレンさんから聞いた話。
窃盗は、チャザが司る「契約」においてもっと忌みべき事であり、知った以上は動くのが信者としてしかるべき行為。それに祭りの最中、そのような行為が起きた時の混乱は想像もつかない。未然に防ぐ。それが一番だ。

そこで、その話をしたと言う女性探しはカレンさんに任せ、こちらは祭りで興業を行う詩人や劇団の身辺調査を行った。

−−夕刻−−
徒労に終わる。
全く関係のない禁制の品を運んでいた一座が出てきたが、肝心の盗賊団には巡り会うことは出来なかった。
戻ってきたカレンさんと話を詰めてみることにしたところ・・・どうも、その女性言うことがおかしいと言うことに気づく。
カレンさんのことを何度も何度も「賊」と言うらしいのだ。

「気が触れた人間の妄想。」という言葉も出てきたが・・・。
もし、その賊にカレンさんがそっくりだったという可能性もある。

ここは・・・その女性を監視するのが一番かもしれない。
顔を見られているとしたら、消しに来る可能性もある。若い女性がそのような不幸な目に遭うことだけは避けなくてならない。
それがたとえ徒労であろうとも。

そして、直属の上司も交え話し合った結果として。

1.神殿内警護の人間の一部を市内警備に回す。
2.カレンさんにその女性を監視して貰う。

2の方はこちらでも手伝い処だが、残念ながらこっそりを見張るという術を知らない。
そうなるとこちらで出来ることはカレンさんに任された仕事をこちらでするだけだ。

カレンさん・・・よろしくお願いします。
 
狼煙は見ないことにする
ラス [ 2002/08/03 0:38:39 ]
 少し前、用事があって神殿前の広場に行った。真っ昼間。
祭りの準備で、通りはやけに混んでいる。しかも暑い。

早々に気分が悪くなったところに、妙な女発見。
不機嫌だったところにぶつかってきたんで、反射的に睨み返しちまったけど。
そして、そこへ警備でうろついてたカレン。
「2人とも気分悪そうだ」と、少し離れたところに連れて行かれる。

そこで少しだけ話してみると……その女性は…なんていうか……うん、「奇妙」だった。
睨んだり怒鳴ったりしたことは謝ったんだけど、
それとは別のところで、妙に怯えている。
ぶつぶつと、よくわからないことを呟き続けて、こっちと目が合うととたんに、怯えた匂いが漂ってくる。

えーと…俺、何かしたっけ。いや、睨んだけど。そして怒鳴ったけど。

祭りを狙う盗賊団が云々と彼女は呟いてたが、俺はそんな情報どこからも聞いてない。
ギルドに行って確認してこようかとも考えた。……けど、やめた。

だってよ。下手なこと聞いちまったら、その仕事が俺にまわってくんじゃねえか(爆)
こんな時期にこんな場所で仕事なんざ出来るかよ。
それに、何より、彼女の「怯えた匂い」はどうやら、俺とカレンに向けられてたっぽいし。
だとしたら、盗賊団云々は口から出任せで、俺たちから逃げようとしてたのかもしれない。
……目つきの悪い半妖精と、無愛想な男のコンビ相手ならしょうがねえか。
カレンは、あの時「神殿モード」になってたはずなんだけどな…。

どうやら彼女は学院関係者らしいと、あとからカレンに聞いた。
「“女殺し”のハーフメデューサ」とか何とか言ってたが……近頃の学院は変わった研究をしてるらしい。

とりあえず、俺はパス(あっさり)
 
珍盗団の結末
A.カレン [ 2002/08/05 0:47:28 ]
 昨夜、あなたの仰っていた盗賊が、マーファ神殿前及びファリス神殿に至る路上で捕まりました。
厳しく追及しないうちに、仲間の一人が”珍盗団”と名乗ったそうです。
あなたがどのような経緯で彼らの情報を掴んだのかわかりませんが、今頃は留置場の中に入っていますので、もう彼らの影に怯えることはありません。ご安心を。
それから、貴重な情報を齎してくれたおかげで、甚大な被害を出すことなく対処できたことに対し、当神殿の高司祭様も大変感謝しておられました。
これをお受け取りください。(感謝の意をしたためた羊皮紙)

チャザが与え給う幸運があなたにも訪れますように。ありがとうございました。


以上の口上をクアドリファリオに述べ、三角塔を後にした。
彼女がどう受け取ったかはわからない。
が、とにかく盗賊どもは捕まった。
ギルドにも報告が行っているはずだ。
些細な事はいくつもあったが、大きな事件が起こる事はなく、年に一度のチャザの祭ももうすぐ終わる。

最後まで無事であるよう願いながら、俺は神殿前広場の警備に戻った。
広場は、相変わらずの喧騒に包まれていた。
 
珍盗団よ、安らかに眠れ
クアドリファリオ [ 2002/08/07 23:26:20 ]
 感謝状!

そんなものを貰っちゃったアタイ。
人様から感謝される事なんて滅多になぃだけに妙に感動してみたり。
でも、実は、アタイってば・・・

間者嬢!

ふふふ、実は"珍盗団"と敵対する組織から送り込まれた工作員なアタイ。
奴等の行動に関する情報を流布して壊滅に追い込むのアタイに課せられた任務。

・・・なんてお茶目な嘘ぷぅ。ぃゃ、それにしてもビックリょね。
アタイが目撃した珍盗団は珍盗団にあらず、真の珍盗団は別に居ただなんて。
言わば、"真盗団"。響きがちょっとカッコイイ、盗賊の中の盗賊、でも今は、檻の中の盗賊ょ。
おまけに、本当に祭りの隙を狙って盗みを働いていたとか何とか・・・

こういぅのって、ほら、なんて言ぅの?
試合に負けて勝負に勝った、みたぃな?
・・・ちょっと違うかも。(ほろり)

そうすると、あの酒場での会話(日記の「魔窟」参照)は何だったのかしら?
ひょっとして? スリ撲滅を狙う官憲の場外捜査会議だったのかも?
えへっ。アタイってばアメンボ・・・じゃなくて、アワテンボさん。

なにはとまれ、これでアタイも枕を高くして眠れるわ。
・・・ぁ、一連の騒動ですっかり忘れちゃってたけど、もうすぐ学院への復学試験じゃなぃのょ。
ぅぅぅ、安眠への道は果て無く遠ぃのね。(ほろり)