| MENU | HOME |

料理の特訓
ミトゥ [ 2002/08/09 2:42:02 ]
 遺跡に旅だったアルファーンズ(以下アルファ)と賭けをした。
向こうは遺跡での儲けがな勝った場合と、大怪我した場合負け、
ボクは帰ってくるまでの間に料理の腕が上がってなかった場合負け。
負けた人は一つだけ、勝った人の言うことを聞く。

どっちかと言うと、アルファのほうが不利な賭けのはずなのに、あいつ僕のほうが不利だって言いやがった。
しかもハンデとして料理の上手な人から習ってもいいだって。
いいよ、そこまで言った事を後悔させてやろうじゃん!
それに、僕のほうは判定者を一緒に遺跡に行く人たちに頼むって言ってたし。

つーことで、お世話になってる宿の看板娘のセシルちゃんに料理を教えてもらう事になった。

「あ、まず、卵を焼いて見ましょうか」

………炭直前になりました(滅)
おかしいな、ちゃんと焼いたのに。

「…焼き過ぎなんですよ」

セシルちゃんの溜息が聞こえたのは、多分気の性じゃなっそうだ(滅)
 
料理講師
セシル [ 2002/08/09 12:27:58 ]
 卵が炭直前になってから早数刻。
気が付けば、ウチの厨房は悲惨な状況になっていた。
卵の殻の山と黒く焦げた卵の残骸の山。
ここまで下手になると、呆れるを通り越してむしろ才能を感じてしまう。
お父さんも最初は付き合っていてくれたけど、今じゃあ奥に引っ込んで新しいレシピを考えている。
「えーと・・・・・・てへ☆」
失敗するたびに見せる可愛い笑顔。しかし、それを10回以上も見たら、苦笑すら返せず溜息しか出てこない。
「じゃ、じゃあ目玉焼きは諦めて、もうちょっと簡単なスクランブルエッグにしよ。それならかき混ぜて焼くだけだから、ミトゥちゃんでも焦がさないで出来るはずだから」
果たしてどっちが簡単か判別つきにくいけど、形を整える必要が無いその他諸々でスクランブルエッグを作ることにして、新しい卵を取り出す。
ところで、あれからお買い物に行ってる間にアル君と何があってこーゆーことになったんだろ?
(3秒ほど考えて)・・・ま、いつものことか。
わたしは卵を抱えながら、明日からはもっと計画性のある特訓にしようと考えていた。