バウマー様の軌跡 |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/06 0:18:48 ] |
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| やっとオランについて幾日か。 これで仕事にありつけると思ったが、人生甘くない。 冒険者の門戸を叩くが、他の街と同じだ(あまりに尊大で仕事がもらえない)。 貴族や学院の仕事は受けない。それが俺様のポリシーだからだ(勘違い)。
今日はそこそこ腕のありそうな戦士(エルメス)に話を持ちかけたが、俺様の溢れるばかりの知性と威厳に恐縮して退散してしまった(大嘘)。 まぁいい。俺様を必要とする冒険者は他にもいるはずだ。
路銀も残り少ない。二日に一度の食事ではいい加減体力も保ちそうにない。なんとかせねば。相棒(梟)は自活の道を切り開きつつあり、主人に迷惑をかけなくなってきた(エサ代をケチって与えないため)。偉いぞ。
明日は、城近くで仕事を探してみるか。 |
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千里の道も一歩から |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/08 2:50:55 ] |
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| 飯を我慢して、張り紙を出した。 これで俺様を必要とする者が引っかかるだろう。なんたって大陸一の大都市だ。人の数、すなわち仕事が舞い込む率が高いってことだ。
なに?>店員 仕方あるまい。さっき貼りだしたばかりだ。こんな場末な酒場じゃしょうがあるまい。(ふふん)
いくらオランとはいえ、俺様ほどの魔力を誇る魔術師もそうはいまい。心配なんぞしておらん。>店員
また来る。 |
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オランの魔術師 |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/09 21:59:34 ] |
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| 依頼が来てないかと例の店に立ち寄ってみた。 すると俺様以外に二人の魔術師がいるじゃねぇか。さすがマナ・ライのいるオランといったところか。 俺様への仕事が入らないと思ったら、競争相手がわんさかいるんだな。それならば納得。しかし、俺様を差し置いてそこの女に仕事を回すとは、店員の奴、避けていやがるな。
女の奴、墜ちた都市の話をしたが、俺様がそこへ行くだけの路銀を持ち合わせていないと知っての嫌味か。金が入ったら向こうに行ってみるか。 |
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お手軽なものさ |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/15 0:45:51 ] |
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| ふふ、そうだ。この俺様に依頼が来ないはずはない。<伝言板を見ながらほくそ笑む
>「愛しい彼を振り向かせる魔法はないかしら?」
チャームの魔法か。生憎と精神系は得意分野ではないな。 しかし、天才の俺様のこと、惚れ薬の一つや二つ、作ってやろう・・・。
まてよ、今の俺様には所持金というものがない。つまり調合する材料を買うこともかなわぬということか。ぬぅー。
前払い・・・とはいかんかったな。ちっ。<聞いてきたらしい |
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呪いの依頼 |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/15 0:56:35 ] |
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| おおぅ、今度は俺様に見合った仕事のようだ。>伝言板を見つつにやっと笑う
呪いとは、そこらの似非魔術師じゃぁできぬ仕事だ。
家を潰すとなると、手が込みそうだが、話し次第というところか。ふふ。
これでなんとか飢えずに済みそうだ。 所持金も底をつき、口にするのは水ばかり。
マーファの配給なんぞ受けられるかぁっ!!
ぎゅるぎゅるぎゅるぅ〜<腹の音
神の施しなぞ受けんっ! |
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待ち人来たらず |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/16 21:44:52 ] |
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| しまったぁ。強盗騒動で待ち合わせの場所から離れてしまった。
俺様の魔力の元では、チンケな強盗など一眠りさせてくれる。と見事捕らえ、衛視に引き渡したんだが、事情聴衆ってやつが長くて(尊大な受け答えばかりで要領を得ないため)明け方近くまでかかったのが悪い!
決して俺様のせいじゃない。
とは言いつつも、美味い仕事には穴があるというしな。元々デマだったんだ。俺様をからかおうとした不逞輩の仕業に違いあるまい。よし。
仕事は逃したが、金は得た。俺様偉い! 久し振りに飯が食えるぜっ。 |
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逃した魚は大きいか? |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/16 21:53:13 ] |
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| どうやら、伝言板の依頼はデマではなかったようだな。
袂には行ったんだ、袂にはな。 お前こそ、ほんとに来たのか? 来るの遅すぎるんだっての。(伝言板の張り紙に指をつきながら)
まぁ、俺様のこと。すぐに別の依頼が舞い込んでくるさ。
ちょっとした金もできたことだし、パダとやらの街に移動してみるか?
それとも、もうしばらくここで動いてみるか。
ん? 情報求む?<別の貼り紙を見ている 知らせるだけでも金をくれるってか。確かに情報は貴重だ。それに捕まえれば弾むか・・・。ちょいと動いてみるか。 この俺様にかかれば、人捜しなぞ容易いものだ。鼠やらなんやらより役に立つところを見せつけてやるか。ふふ。 |
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情報料 |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/17 21:44:07 ] |
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| 例の“音無し”の偽者の情報を集めるためにあちらこちらさまよってみる。
いくつかの小銭を放出して、それらしき情報を得た。 まぁ、こんなものは容易いものだ。 どうやら、大きく西と東で別れているようだな。>情報
東側で活動しているやつが本物のようだから・・・西に向かえばいいってわけだな。なんと単純なこと。馬鹿でも判る。
さらに小銭をばらまき、場所を特定していく。 どうも他にも捜している奴がいるようだな。情報が得やすいことこの上ない。ふふ、簡単簡単♪
確か琥珀通りだったか、この辺で張れば見つけられるとか。
俺様はピーンと来たね。布を頭に巻いた奴。きっとあいつに違いない。違ったら、別を当たればいいこと。何も失うってわけじゃあるまいし、刺されるってこともなかろう。感に引っかかる奴らを片っ端から声かけてもかまわんだろ。
よし、俺様の僕、そろそろ活動の時間だ。上から監視を怠るなよ。>梟
軽く声をかけてみたさ。案の定ドンピシャ! 奴は走り出したさ。これ、予測済み。僕に指示を飛ばし後を追う。して逃げ込んだ先を依頼主に売れば、金が得られるって寸法だ。
ん? 戻ってきたぞ。頭の布を取った? 半妖精? 確か偽者は人間だったはず。ん〜俺様としたことが、本人の方を当てちまったようだな。
じゃ、さっき同時に駆け出した奴が偽者・・・。おいっ、僕! 追えっ! 逃すと面倒なことになりそうだ。
あーあ、兄ちゃん切れかかってるよ。まだ、楯になりそうな便利な下僕を確保しておらんからな。同じ半妖精としても、こちらの方がやや不利だ。
今にも掴みかかって来そうな奴(ラス)をなだめるため、後々に売りつけようと思っていた情報を口にすることにした。というか、今口にしておかないと危機を回避できそうにない。
魔術師の問題は、詰め寄られてしまうと無力なところだな。こう人混みでは魔法も使いづらい。
お、反応があった。<使い魔からの情報を伝える 機嫌がよくなった。案外単純な奴かもしれん。
金貨? おお、情報料か。ふふ、俺様にかかればいずれにせよ、こういうことになるんだ。
明日の南大橋に吊されていれば、更にもらえるとか? 俺様の情報が決定的であればいいんだな。心配するな。間違いない。間違いがあるとしたらお前の追跡が甘かったということだ。
ほれ、僕(しもべ)からの情報じゃ、家に隠れ込んでから出ていく気配がない。
おっ、着いたな。<ラスが目的の家に入っていく
大まかな位置しか伝えておらんのに、目的の家にちゃんと入っていったな。“音無し”ってそれなりに腕のある奴なのか?
ま、見張りはここまでで良かろう。それより何か食いにいくぞ。 たまにはお前(梟)のエサも買ってやろう。 |
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いい日にはイヤな奴と出会う |
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バウマー・ハルマン [ 2002/12/21 13:06:17 ] |
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| 先日、南大橋に出かけてみた。例の偽者が吊されているかどうかを確認するためだ。 おうおう、この寒空の下、素っ裸で吊されているぜ。ザマァねぇな。
あ、逃げた。 俺様は思わず口笛を吹いたね。 本物(ラス)の粋な仕掛けに。 水面に激突したのさ。いやー、痛そうだ。
俺様は意気揚々と約束された報酬を受け取りに行ったぜ。 ふふ、俺様にかかればこの程度の仕事、造作もない。何も盗賊風情にしかやれぬ仕事でないことが実証できたわ。 年末当たりまでベッドは確実だな。
俺様は気分良くCセットを注文した。メニューを見ていて気になっていたのでな。内容の記述もなく値段のみ差がある。このセット。今食してやろう。
ふ、まあまあだな。
仕事に一役買った梟の奴にも生肉をごちそうしてやることにした。既にエサなぞ自分で確保できているから与える必要もないが、心広き俺様はいつもよりランクの高い肉をごちそうしてやった。
俺様は気分良く、魔術書を取り出した。 ふ、魔術師なら自分専用の魔術書を得るものだ。そうして自己探求をするもんだが、世の中には杖だけ授かっていい気になっている連中が多い。まったく金ばかり払って、身につかないとは愚かしいにも程がある。
それと違い俺様の探求心はそこいらのと違うからな。 こうして読み返し、より早く、確実に、効果を高めて発動させることに余年がないのだ。
おっと、同業者が現れたな。>ヴェルツォ
まったくオランは魔術師が余っていやがるのか。いくら大都市といえ、こうポンポン会うことになろうとは・・・おっと、魔術書が読まれる。<魔術書を閉じる
「お邪魔だったかしら?」だと?!! お前は馬鹿か。魔術書を他の術師に見せることなどするかっての。そんな台詞よく言えたものだな。しかも「言ってみただけ?」かぁー、やだねー、一番確率が高いとはいえ、低劣な奴に出会っちまった。
しかもまぁ、ろくな会話もできやしねぇ。 混ざりモンの俺様に対して、「ボンボンに何か嫌なことでもあるの、貴方?」だとよ。ったく、「(混ざりモンに対して)気にしていなかった」とはいえ、状況を見極める能力の欠落といったらガキにも劣るぜ。終いには「学院にいる間は特に何もなかったわ、私の場合はね」と返答されりゃ、ブチ切れるってのが道理だろう。
したり顔で、「世の中判ってます」って面していやがるが、中身は“からっきし”だ。いや、“空っぽ”か。今度会ったら“空っぽ”と呼んでやらぁ。
あんな奴が魔術を扱えるようじゃ、世も末だな。魔術師が減り続ける原因ってのは、血の濃さや、世界が必要としなくなったというだけじゃねぇな。質そのものが悪くなっていやがる。関係ねぇがな。ふん。
あー、ムカツクっ!! |
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一人目 |
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バウマー [ 2002/12/25 1:12:45 ] |
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| ムカツクっ!
奴ら、背後から突然襲ってきやがった。杖を奪い、やりたい放題。 俺様に牙を向ける奴は多い。 そら、人様にない力を持つ者への妬みだからしょうがあるまい。
だが、黙って殴られるのも癪だから、言ってやる。
「一人じゃ何もできないチンピラが」
更に多くの蹴りを食らい、俺様は無様に倒れた。 術者は喧嘩などできるようできておらん。ラムリアースの魔法騎士団なぞは、魔法も使える奴はいるが、ありゃダメだ。程度が知れている。魔術を追う者がよそ見をしていて高められるような甘いもんじゃねぇ。
この俺様はそんな横道に逸れるような真似はしねぇ。だからチンピラの拳や蹴りがかわせなくとも当然というものだ。
結果、この寒空に石畳の温度を頬で感じ取ることになる。
クソッタレっ!
なんとか体を起こすが、思うように体が動かねぇ。全身が悲鳴をあげていやがる。あのチンピラ共、今度会ったらただじゃおかねぇ。
誰だ?
女が近づいてくる。俺様を心配しているようだな。ま、当然か。 女の申し出を断るが、しつこく食らいついてくる。
お人好しか? 見たところ冒険者のようだが。このアマちゃん、すぐ死ぬぞ。
結局、女、たしかユーニスと名乗ったか。と俺様を護衛するのと引き替えに俺様の知識を頼るという交換条件で仲間になることになった。
あの店に貼り紙を出していても一向に人が集まらぬからな。少々駆け出しっぽくともこの際我慢するしかあるまい。
ん? 女、今なんと言った? 「きままに亭」だと? そこにいながら、俺様の伝言板に気がついていなかったのか? それとも無視か? それに俺様のことを「様」でなく「さん」で呼ぶだと? お前と俺様とが対等だとぉ? 馬鹿言うんじゃねぇぞ。
ああー、判った。お前の腕前を確認したら「さん」呼ばわりするのを許してやらぁ。特と拝見させてもらう。って、おい、待ちやがれ。誰の灯りだと思ってやがるんだ。
アイタタタタ。
とりあえず、楯一人確保だな。ふふ。 |
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聖印の信用 |
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バウマー [ 2002/12/31 1:33:18 ] |
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| 今日も仕事がない。 ユーニスでもおらんかと、例の店に寄ってみたがいない。使えん奴め。 先日の報酬も残り僅かだ。ここらで食い詰めておかんとな。
食事も終わり、酒でも飲んでいると、のほほんとした神官(ノースクリフ)が隣に座ってきた。見ればチャ・ザの聖印を身につけている。
けっ、神官かよ。
神官に相手にろくな目に合わぬから嫌れぇだ。 それに神官ということで、奴ら万人に信頼されて当然だという態度にでやがる。 俺様が入れぬ店にのうのうと入って行きやがったり、奴らだけ釈放されたりと贔屓にされすぎだ。まだ奇跡が起こせるというならいい。そんな確認もなにもすることなく、聖印一つで衛視の奴ら、頭を下げたりする。くだらん。
陽気に話しかけてくるチャ・ザ教徒めが、くだらねぇ内容に返事をする気も起きねぇ。 だが、こいつ。盾の一人に使えるかもしれん。神殿仕えじゃ、仲間にしたくはない。なにかとウルせぇからな。どうせならフリーの連中がいい。
おっと、こいつ、あまり神殿よりじゃねぇみたいだな。使えるかどうか、試してみるか。
それでちょいと小悪党ではないかと、寄進着服しているんじゃないかとふっかけたら、ムキになってきた。 そら侮辱しているんだから、怒るのは無理もねぇ。当然の反応だ。 だが、俺様が盾の一人として必要とする癒し手は、そんな程度で腹立てるような奴じゃねぇ。
なにが「れっきとした神官」だ。笑わせてくれる。対面を気にするようじゃ、似非神官と差はねぇな。
やっぱ、都合よく、見つかるもんじゃね。癒し手なんかいらんか、俺様前に立たねぇし。ユーニス鍛えりゃ治癒も使えるだろう。
ふふーん。 |
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初仕事 |
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バウマー [ 2003/01/10 22:59:40 ] |
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| 【エピ、初仕事参照】 <> <> ふふ、この俺様にかかれば、仕事の一つや二つ、向こうから転がり込んでくるわ。<歩き回ったくせに <> にしても、少々張り切りすぎたな。<妖魔に魔法を放ったことが<> あんな小物、この俺様が手を掛けるほどの仕事でもなかった。<強がり <> <> 腹の虫がどう騒ごうと、この俺様が呪文を正しく発動せぬわけはあるまい。唱え終わる直前に、あの小娘(ユーニス)を使ってやらねばと思い出したから、正しい効果を上げさせなかったまでよ。<嘘 <> <> 今度は、ちゃんとあの店(きままに亭)にいたらしく、“使い”の坊主の呼び出しにのこのこ現れ(ユーニス)よった。よしよし、それでこそ、俺様が集めた勇士の一人だ。<まだ一人しかいない、しかも集ったわけではない <> <> この程度の妖魔に遅れを取るようでは、先が思いやられるでな。そそくさと退治してきやがれ。お前以外に誰がいる。とっとと行ってこい。 <> <> ま、なんとか退治を果たし、報酬を得たが、この商人がまた小うるさくてかなわん。そもそもお前が元凶だということわかっていやがるのか?(ぶつぶつ) <> まぁ、保存食(乾物)を入手したからよしとしておこう。 <> <> ふふん、これでしばらくは食うに困らぬな。 <> おい、何笑っていやがる。>ユーニス <> 報酬捧げるならもらうぞ。
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混ざり者の魔術師 |
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バウマー [ 2003/01/11 23:35:51 ] |
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| はっ、世の中広れぇな。 半妖精の神官(セシーリカ)の次ぎは半妖精の魔術師(アーヴィディア)か。よもや、俺様と同じ道を歩んでいる奴がいようとはな。おっと、“音無し”も半妖精だったか。ま、あいつは別に珍しい道に進んでいるわけじゃねぇからどうでもいい。
父親が魔術師とか言っていたか。ならば人間であろう。母親がエルフか半妖精といったところか。どんな経緯で魔術に手を染めていった事やら。親が術師ならば逃れられぬというところか・・・。
マナ・ライに仕えし者の血を受け継ぐか・・・。なんだかんだと言っても辿れば全て血で片づきそうだな。 店を持っているとか、よくもまぁ、あの耳で受け入れられるものだ。オランはそれだけ開けた土地とでも言うのか? ただでさえ、敬遠される魔術に半妖精と来たら、ガキでも逃げ出す。タフな女だぜ、まったく。
父親の名をハスガンと言ったか・・・、知らぬ名だ。マナ・ライに仕えていた奴らしいが、どうせ学院育ちってことだろうに。学院出の奴の名前なんざ覚えやしねぇよ。 師が偉大であれば、弟子も偉大って決まりはねぇしな。 その最後の弟子かなんだか知らんが、専行するブランチ(門派)を 聞いてみりゃ、抽象的な返事だ。 そら、マナ・ライの教えの元じゃ、ブランチなんてなきに等しいでな。総じて統合魔術の使い手だと言いたいんだろう。けっ、だからどうしたってんだ。最初から統合魔術って答えればよかろう。回りくどい。
統合魔術にまさるブランチはありゃしねぇ。他の九系統を網羅してこそ扱えるブランチだでな。まぁ、マナ・ライの歯抜け魔導書には死霊魔術も削除されているで、完全なる統合魔術とはいかぬが。
統合魔術の復活だかなんだか知らねぇが、マナ・ライの魔導書にも統合魔術の呪文が一つもありゃしねぇ。他系統を網羅しただけのこと。そこから生み出される薬品が、統合魔術の力の結果と言うんじゃあるまいな。さすがにそこまでおこがましくはないか。はっ。
興味は失せたな。<旅に役立てるもの どう転んだところで、この女(アーヴィディア)の魔術の知識も俺様より上とは思えねぇし、作れる薬品も想像の範疇だ。<勝手な思い込み まてよ。 魔法薬の精製は、設備と金がいる。それを確保しているってのか。
ちっ、まぁいい。俺様が頼ることはなかろう。 にしても魔術師が多いな。しかも召喚魔術を会得している奴らばかり。いや、一人(セイン)例外がいたか。だが、奴も隠しているだけに過ぎぬかもしれん。蛙や鼠じゃ、懐にしまえるでな。 オランの魔術師は、そこいらの連中とは違うということか。
面白くねぇ。 |
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確認 |
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バウマー [ 2003/01/11 23:51:31 ] |
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| あー、面倒くせぇな。 盾の確保も楽じゃねぇぜ。
何もお前(ユーニス)に守りきってもらおうなんて思っちゃいねぇ。ちーと、呪文を唱える間を作れればそれでいいのさ。戦士なんてものは、そういうもんだろ。実力なんざ、なくたってかまわねぇよ。俺様を誰だと思っている。エンハンス(拡大魔術)の使い手だぜ。未熟な腕前も魔法の力で、輝かしいばかりの活躍をさせてやるぜ。
それにな、俺様があのとき一緒に行ったところで、蚊ほどの役も立たねぇよ。 戦い振りなんざ、見たところで何を評価するってんだ? 呪文なら実力の程も判るが、剣術や立ち回りの知識があると思ってんのか。せいぜい、倒せたか、傷ついたか、そんなレベルだ。過程の善し悪しなど分かってたまるかってんだ。それで何を期待するって言うんだ。ガキの遣いじゃあるまいし。
「私は所詮使い捨ての盾ですか?」だぁ? 何を言い出すかと思えば。それはちょっと違うぞ。「恒久的な盾」として希望してるんだからよー。次の盾を探すのも手間だでな。だから、お前に倒れちまっては面倒だから掛けられるものは掛けておくんだ。ちょっと掛けすぎって気もしたが、出し惜しみして怪我されてもつまらんでな。あんときゃ、後の予定もねぇでな。
まったく何を話し合うかと思えば、極当然のことを確認しただけか。まったく、小心というか、未熟というか、ま、この俺様と組もうってんだから、不安になるのも無理もねぇな。自分の至らなさのあまりに。<違う
まー、とりあえずこの娘の盾としての確保は確定と言えよう。ふふ。 真紅の魔術師からあった遺跡探索の依頼か。町中でせこせこ動き回っているよりはよさそうだが・・・奴のほしいものをくれてやるというのは気分いいもんじゃねぇな。 とはいえ依頼主と揉めるのもゴメンだ。
「バウマー様」 なにが一度だけだ。言えるじゃねぇか。最初っから言っとけっての。第一、様の方が語呂がよかろう。呼びやすかろう。いずれ気がつき、心から敬愛を込めて「さま」付けで呼ぶに決まっている。 面倒くせぇことだぜ、全く。 |
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森妖精 |
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バウマー [ 2003/01/18 22:53:22 ] |
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| 俺様の体にも半分、いや母のことも踏まえればそれ以上森妖精の血が流れていることになる。その割には、この耳以外はエルフを示すようなものは現れてない。髪も瞳の色もだ。
別に、エルフに似たかったなんちゃ思っちゃいない。親父の顔も知らぬしな。聞いた話じゃ、俺様がエルフでなかったばかりに捨てられたとか。半妖精と森妖精がくっついたところで、森妖精が生まれる保証などなかろうに、勝手なことをしやがるぜ。
酒場で森妖精の奴(ルーファス)に出会った。半妖精を捜しに街までくりだしてきたとか。まったくご苦労なことだ。木々の管理を他者に押しつけてまで、捜すほどの人物かと問えば、これはまた半妖精だとか。笑わせてくれる。
うち解けられないだの、一緒にいたくないなど目的があって、飛び出したであろうそいつのことも考えれば、放っておくのが一番だ。何の軌跡が絡んだか知らぬが、再会したところで解決などせぬよ。<決めつけ
人間とも森妖精ともうち解けぬ存在などどんな価値があるものか。ましてや子供をもうけようとも半妖精として生を得られる保証もない。つまらん存在だぜ。
ま、とりわけ俺様は双方の良い面を最大限に引き継いでいるでな。一代限り優越種として派手に生きてやるとするか。 |
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侮れねぇ娘 |
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バウマー [ 2003/01/19 21:44:24 ] |
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| 薄汚ねぇ奴(ベイター)が、店に現れたから、そのまま言ってやったら絡んできやがった。まぁ、こんな奴と相手するのはいつものことだ。
しかしだ、あの女(ユーニス)、俺様との間に仲裁に入ると思いきや、嗾けるような言葉まで投げかけてくるたぁ、ちったぁ見直したぜ。 仲間になっただけのことはある。さらりと奴へ追い打ちの言葉までかけやがるとは大した珠だ。
奴から格安で鍵の使い手を紹介してもらい、仕事も無事片づいた。 元の値が知れたもんだから、収入のうちには入らねぇが、こういうのは積み重ねだ。 今回限りでなく、早いとこ鍵や薬を確保してぇぜ。 |
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二人目 |
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バウマー [ 2003/01/23 0:10:59 ] |
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| 「力有る者には、自ずと人が集まる」 ふふ、その通り。この俺様の元には人が集まる。
この間みてぇーに人を雇って対処せにゃならん仕事ほどマヌケなものはねーからな。 人間にしちゃ珍しい髭面のおっさん(ワルロス)が俺様の配下に加わった。 口ぶりからすりゃ、それなりにできる奴だ。これで大したことがなければお払い箱にしてくれよう。 ふふ、これで一通りの仕事は受けられる。散々、面子の問題で断りやがった店長め、これで回せざる得なくなっただろうっ!
ったくユーニスの奴も器用貧乏だとか言いくさってアホか。 手前ぇのやりたいことではじめたことだろうに、絞ろうかなんて言ってやがるからつい口にしちまった。 俺様は常識的判断っつーのも嫌れぇだ。枠にはめた考え方なんざクソくらえ。あいつ(ユーニス)がそれに捕らわれるようじゃ、この俺様を守る盾としちゃ相応しくねぇ。 まったく世話の焼ける奴だ。 |
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“ワンコイン” |
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バウマー [ 2003/01/24 23:03:58 ] |
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| あの野郎(ワルロス)髭剃っちまったら、風格がなくなっちまって頼り気がねぇ。髭もじゃが鬱陶しかったが、これじゃ前の方がマシだったな。 それに手前ぇの酒量もわきまえんと朝まで呑みやがって、まったく仕事もせずに寝ていたとは使えぬ野郎だ。
で、結局俺様に相応しい仕事がねぇからあの女(ユーニス)が持ってきた護衛の依頼を引き受けることにした。張り合いのねぇ仕事だが仕方あるまい。
いつの間にか、俺様の財布から銀貨がごっそり失われていたでな。昨日の酒でちったぁ奢ってやったが、それ以上に減っていやがる。たまにこういうことがあるから、俺様の財布は信用ならん。>調子こいて余分に奢ったことは忘れている この残金じゃ、これ以上宿には泊まっていられん。相応しい仕事などと言ってられん。
これで仕事も決まったと思いきや、「カゾフには行きたくない」とほざきやがる馬鹿(ワルロス)がいる。理由はもっと馬鹿な話だ。
一ガメルごとき盗もうとしてとっ捕まり、三年拘置されていたとは恐れ入ったぜ。その程度の額を盗もうという気になるのも判らんが、馬鹿正直にそれを語るとは“鍵”の端くれとも思えん行為だな。 「仲間からはずさないこと」 一人前(プロ)の言う台詞とは思えん。んな断りをしなけりゃ仲間で居続けられねぇ間柄なんぞ仲間じゃねぇよ。百歩譲って、馬鹿正直に語るのは由としよう。この断りをせずに仲間でいられるなら欠点を知った上での仲ってもんだろ。断りを入れちゃ、「気を遣って」「お情けで」仲間となる。そんな関係を奴は望んでいるのか? それともそれすら頭の回らぬ馬鹿か? えれぇのと組むことになっちまったな。この俺様の眼力も疲れが溜まっているようだ。
まぁいい。まだ無能と決まったわけじゃねぇ。 カゾフで醜聞を晒すことになるか、見事、欺き通せるか見せてもらおうじゃねぇか。それ以外でも奴の腕前を計ることはできるしな。 おつむが足りなくとも、この俺様がいる限りフォローはいくらでもしてくれてやろう。はっはっはっはっはっ。
おっと、これから奴(ワルロス)のことは“ワンコインの”とでも言ってやろう。呼ばれる度に自分の愚かさを反省できよう。くっくっくっ。 |
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仕事前夜 |
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バウマー [ 2003/01/25 1:10:05 ] |
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| 護衛の仕事やらは、どうやら商売敵の妨害を防ぐのが目的のようだ。 ワンコインが調べた分じゃ、街道での襲撃騒動もなりをひそめているとか。まぁ、最近ご無沙汰だから安全なんて保証もねぇが、わざわざ護衛している商隊に襲撃をかける危険性を考えりゃ、襲ってこない率が高かろうがな。
問題は、妨害だ。嫌がらせなんざ、ちょっとした手間で済む。火矢でも射かけられれば衣類や馬車なんざパァだ。火矢なんざ誰にでも撃てるでな。長い一週間になりそうだぜ。
あいつ(ワルロス)もとりあえずの仕事(下調べ)はしてきたようだから、無能ってわけじゃねぇようだな。だが、どうにも頭が足りてねぇ。三年の牢獄は言う以上に長げぇってことか。
代わりを既に探しておいた方が懸命かもしれんな。やはり草原妖精に限るか。できれば賢い奴。 |
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雲天 |
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バウマー [ 2003/01/27 0:31:14 ] |
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| オランを離れカゾフへと向かう。空は曇りだ。冬の空はいけすかねぇ。何もかもネガティブな雰囲気にしやがる。
護衛という見栄えのしねぇ仕事だが、失敗する訳にはいかねぇ。この俺様が関わる仕事で失敗などあり得ねぇからだ。
面子は腕前を確認していない奴らばかり。女(ユーニス)はちったぁ見たが、二度の仕事で把握できるほど単純なものでもねぇでな。 能力の判らぬ奴と仕事する場合は、想定を最低ランクにすることだ。 戦士にしろ神官にしろ、見た目だけで判断しちまっては痛い目を見る。 ワンコインに関しては、見た目通りでもいいかもしれんが。
俺様は、街道の地名と状況を書き込んだ羊皮紙を見て考える。どの地点で仕掛けるのが確実性が高いか。とな。
それにだ。 戦士と神官の身元は確認されちゃいねぇ。まぁ、冒険者の身元なんざそうそう確認できるもんじゃねぇでな。この土地の者じゃねぇって話じゃ尚更無理だろう。
ってなると、奴らを信用しきるってのも問題だ。 仲間に見せかけて置いて、妨害する。買収されていりゃ容易い。
ともかく奴らが信用に値するかの見極めが先決だろう。 聖印がみせかけでなくとも、戦士だけに話が通っている場合もあるでな。
んっとに面倒くせぇ仕事だぜ。 |
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護衛終えて |
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バウマー [ 2003/02/13 1:20:47 ] |
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| 面倒くせぇ護衛の仕事が終わった。 護衛にしちゃあ、まずまずな金額だが、しょせん護衛だ。一日当たりの儲け分はたかだか知れている。
それでも襲撃があっただけマシとなったが、幌が燃えたこともあり目減りもしている。
にしても、つまらん事が原因だったぜ。カゾフにいる分にゃ襲って来ねぇと思っていたが、護衛をなんと思っていやがるのか。だから返り討ちに遭う。依頼された側もされた側だ。歴然と力差のあるのに無謀な賭に出やがって。あれだな、酒場で見た馬鹿(ラスの意)と同じだ。精霊使いごときが、魔術師に敵うと思っていやがる。そら低レベルな連中相手にゃ効くかもしれねぇが、相手を見ろってんだ。 それができねぇから、つまらぬ選択を取らざる得ぬだろうがな。
カゾフでの余分な仕事と、馬鹿な襲撃者の所持金により、予定していた報酬に余裕が出た。こいつを貯めてちーと気になる闇市の品を買ってやろう。ふふふふ。
【俺様貯金:650ガメル】 |
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で、どうするんだ? |
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バウマー [ 2003/02/13 1:38:37 ] |
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| あの筋肉娘が思い詰めた顔してやがるから、オランについてすぐにでも例の村に飛んでいくかと思ったが、そう馬鹿ではなかった。
「状勢を調べてから」と聞いて賢明だなと答える俺様。
まぁ、貴族同士のつまらん争いに巻き込まれるとは考えられねぇが、念というやつはいつでも必要だ。片田舎の村で小競り合いなんざする 意味があるとも思えんが、んならあのコイン野郎(ワルロス)を顎で使って調べさせればいい。そのためのシーフだろう。
とりあえず、今日明日のうちに動くってことはねぇみたいだが、日を空けて意味があるのかどうか。殺した農夫とやらの遺体が発見されているって事も考えられる。馬鹿正直に名乗り上げて、村人全員を敵に回す面倒はしたくねぇが、筋肉娘がしたいというならつきやってやる。
俺様の知らぬところでくたばるのは勘弁ならんでな。
しかし怠ぃーな。この俺様が風邪とも思えんが、寝ておくか。でなけりゃ、キャンキャン吠える奴(ラスの意)を蹴散らしてくれていた。にしてもどっかで見た気がするんだが、遭ったことあったか?<ラスのこと |
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可能性 |
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バウマー [ 2003/02/16 23:27:49 ] |
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| 戦士とか盗賊とか、武器を扱う連中には“こだわり”を持つ者が多い。 そら悪ぃことじゃねーさ。執着するってのは、それだけのめり込み上達する可能性が高いと言える。
しかしだなぁ、やりもしないのに「オレはこれが好き」だの「私はこれしかない」だのという連中がうざい。試してみて、手前ぇの愛用の武器に落ち着くならそれもいい。試さずに物を言う連中は度し難い馬鹿というしかあるまいな。
愛用の武器が常に使えると信じていやがる。疑いもしねぇ。 んー、戦神の奇跡だったか? 神の武具を授かる奇跡ってのは? 手ぶらでも常にそんな奇跡で武器が得られるなら、俺様の言うことなんざ鼻で笑い飛ばせばいいさ。
自分で駆け出しとかぬかしておきながら、剣にしか固執しねぇとはこの先使える奴にはならんな。>ザッシュ
ザッシュ>「初めて会った奴に普通売り込むものかい?」
呆れて物も言えん。自分の会話の中で、剣に固執した駆け出しの無能さをさらけておいて、売り込むもなにもなかろう。最初から手前ぇは自分の可能性を飛躍させようとはしちゃいねぇんだよ。初対面とかそういうレベルでの話じゃないことに気がつけっての。
あの筋肉娘(ユーニス)がいなけりゃ、戦士として盾として確保してやるかもと考えたが、無理だな。駆け出し以前の問題だ。あの馬鹿娘(ユーニス)も、手前ぇの可能性を自ら閉ざそうとしやがったから言ってやったが、その比じゃねぇ。
腕の未熟さはそら俺様の魔法でいくらでも補助してやる。エンハンサーは伊達じゃねぇぜ。だが、可能性に蓋をする奴の能力を魔力で伸ばしたところで効果は得られん。
と俺様も存外暇だな。この間の金髪野郎(ラス)まがいに口数を増やしちまったぜ。 |
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救えた命 |
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バウマー [ 2003/02/22 12:08:41 ] |
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| 仕事はなにも成功するもんじゃねー。いかに俺様といえ10割の確率で依頼を果たせるもんでもない。
先日受けた、“人捜し”もそんな失敗の一つだ。行方知れずとなった幼い姉妹を見つける。ただそれだけのことだったが、生きて発見することができなかった。
俺様のミスだ。あらゆる可能性を模索しなかったがための結果だ。 一つの判断が人の命を左右する。 それを判っていながら、大人の常識で物を考えてしまった。お笑い草だぜ、まったく。
同じ状況で仕事が舞い込むことんなかありえねぇ。その場その場で事情や状況は異なる。今回の件は、姉妹の性格を聞いていた。「賢く活発だ」と。 俺様自身が性格を考慮するように前の事件で教訓としたはずなのに、まるで活かされちゃいねぇ。これじゃ素人の捜査と大差ねぇ。
あー、腹立つ。
【俺様貯金:900ガメル】 |
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集まらぬ仲間とやるべき仕事 |
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バウマー [ 2003/02/23 21:17:10 ] |
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| ファリスの神官(ヴァイス)を見かけたから、ちょいと誘ってみたが駄目だったぜ。
「混沌を招くもの」「秩序を乱すもの」を斬るとか言ってたか。ファリスらしい奴の台詞だぜ。いっそ、半妖精に石を投げる奴もぶった斬ってもらいたいものだな。ファリスの奴が差別を咎めているところなんざ見た事ねぇが。<自身の言動は棚に上げ
奴らに言わせれば、「秩序を乱さぬよう、不用意に街に立ち入るな」ってことらしいが。そらま、そうだわな。嫌われていること知っていながら、その地に赴くのは「秩序」を乱しに行くようなもの。神官の台詞は理にかなっていて、反論の余地がねぇ。
まぁ、堅苦しい奴と共に回っても肩が凝るだけだから断られて正解だ。しかしまぁ、あの馬鹿(ワルロス)ギルド絡みの仕事を引き受けて来やがったが、この俺様が組織絡みのものは引き受けんってこと忘れていたとは言わせんぞ。
噂? 知らんぞ。<「1ガメルに泣く男」というワルロスの噂が流れ、仕事が回されない 手前ぇが口にしたものだろうが。人のせいにしてるんじゃねぇよ。聞いて呆れたぜ。信用が地に墜ちたがために仕事をこなして、回復か。勝手にやってろ。
お前らの露払いなんぞ借りのうちに入らねぇぞ。 まぁ、仕方ねぇから引き受けてやろうかと思ったが、腹立ったからやめだ。
(寝ているとき)
ちっ、気になるぜ。 あの馬鹿共だけで二人も戻らぬ遺跡に向かわせて無事帰って来られるかどうか。ったく、だから神官は今すぐでも必要なんだよ。<ヴァイスに断られたことが悔しかったらしい
しょーがねー。あいつらだけでくたばっちゃ、大事な盾が無為に帰す。組織絡みというのは癪だが、それで失うわけにはいかんのだよ。
ったく世話の焼ける奴らだぜ。 |
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採掘場潰し |
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バウマー [ 2003/03/02 18:28:20 ] |
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| コイン野郎(ワルロス)が持ってきた仕事がなんとか済んだ。 ドワーフってのも存外単純だな。それに頭も働かねぇ。いや、そうでもねぇか。
届いた手紙を順に並べて助けを求める暗号としたのはまぁまぁなアイデアだ。
た……たのみがある。ワシが大事にしている鉢を〜 す……すまない。今回も帰れそうにない。現場の仲間が〜 け……消したはずの釜の火が、消えていないことがある。そちらは変わりないか? こちらは〜 て……手を怪我した。いや、心配ない。プラキ神の神官がいてな。治してくれた〜
四つの手紙だけ、書き出しの方法が今までと違っていたからな。気がついてやれっての。 こうした単純な暗号は他のドワーフの手紙にも現れ、家族を説得するのに役立った。おまけに協力してくれるとは暇というか、律儀というか、大した結束力だな。戦力が増えたお陰で、突入が楽だったぜ。
しかしあの馬鹿(ワルロス)も無茶しやがる。落下制御の呪文を当てにしきったダイブはまぁまぁだが、それ以外の手も考えていけって。結果オーライで喜べるのは成功したからだぞ。
これでしばらくは金に困ることはねぇ。前回のようにキャンセル食らってはかなわんでな。
とりあえず問題は片づいたが、どうもワンコインの様子が変だ。何か隠していやがる。つまらんことに首突っ込んでんだろうな。ふん。
【俺様貯金:1350ガメル】
(EP:「夢を叶えて−前編−」の終わりに当たります) |
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石皮病を治し |
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バウマー [ 2003/03/17 23:06:55 ] |
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| ワンコインが手ーかけていた元貴族の小娘が回復した。 これでこの辺鄙な地からも離れることができるぜ。
病気の原因は、花壇の手入れをしていたときに足に怪我をしたことが元になっているようだ。土の精霊が疲労で体内の精霊バランスが不安定になっていた小娘に影響を及ぼしたからだ。滅多にかかるものじゃねぇだけに、かかるとこの通り手間どころか面倒極まりねぇー。
その分の報酬はしかと頂くからよしとしておいてやる。 金のかからぬ生活をしていたから、所持金に随分余裕ができたぜ。 これでちったぁマシな宿でも取って、疲れをとりたいぜ。
しかし、あれだな。あの小娘、成人したらワンコインの元に嫁ぎにでも来るつもりか? 物好きな……。
【俺様貯金:1850ガメル】
(EP:「夢を叶えて−後編−」の終わりに当たります) |
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余興 |
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バウマー [ 2003/03/17 23:15:22 ] |
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| 街まで出てきてただ散財するんじゃ面白くねぇ。 おい、お前ぇら、一稼ぎするぞ。
ぐだぐだ文句言ってんじゃねーよ。昨日の宿代思い出してみやがれ。またクソ高いとこ選びやがって。「知らなかった」じゃ済まさんぞっ!!
ふんっ。
俺様の明晰な頭脳をもってすれば、こんな地方での催し物なんぞで小銭を稼ぐことなど造作もないわ。 ほれ、筋肉娘! お前の本領発揮だ。その怪力振りを世間に見せつけてヤレ。
おしっ、これで何らかの賞はいただけるぜっ!
ほら見ろ、特別賞だ。筋肉娘の人気もありゃあオランまでの仕事も容易く見つかるだろう。ほれ、俺様を崇めよ。バウマー様と呼べっ!!
【俺様貯金:2150ガメル】
(EP:「余興」に当たります) |
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夢を語る |
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バウマー [ 2003/03/19 0:45:08 ] |
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| ようやく戻ってきたぜ。長げぇ仕事だったぜ。 俺様のアイデアの出し物(余興のこと)のお陰で、ここまで護衛の仕事も転がり込んできたからな。移動しながら春を売る連中ってのが気になったが、筋肉娘目当てだけに害はなく楽だった。 ちぃと気になる女がいたが、無為に首突っ込んでもつまらん。金になるものでもなかろうしな。
んでいつもの酒場に戻って飯を食ってると河原で相手をしてやったガキ(ザッシュ)が来やがった。
奴め、剣以外にもメイスを持っていやがった。くくっ、そうあればいいさ。昔組んだ戦士のように剣を失って持ち替えたメイスに振り回されて、終いにおっ死ぬようじゃつまらんでな。
しかし、奴の夢もわからんもんだな。金とか名声とか言う方がまだ判るぜ。レックスをより深く潜るってのが奴(ザッシュ)の夢らしいが、“竜殺し”の偉業を比喩に持ち出すくらいな遺跡に挑みたいとは、何を考えているのやら。手段と目的を履き違えているんじゃねぇのか?
若いときゃ、がむしゃらに突っ込むだけでもええかもしれんわな。夢なんざきっかけ一つで変わるもんだ。 奴がそれなりに穴熊として有名になるようになったら、俺様の夢を語ってやろう。 |
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勝ち誇る奴 |
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バウマー [ 2003/03/26 6:35:48 ] |
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| いつもとは違う飯屋に立ち寄ったんだが、どうやら騒動が起きてたらしいな。 つまらん調べ物してたら寝入っちまったぜ。 目を覚まさせば店内はひでぇ有様だ。
既に衛視なんぞ来ており、犯人とおぼしき人物が引っ捕らえられていくところだ。 ふふ、それなら手間取らされることはあるまいなと、ほくそ笑んでいたら、ロマールの小生意気な魔術師が俺様を見るや、見下すように笑いやがった。
すげームカツクぜっ!!
どうやら奴ら(セイン、エルメス、ルーファス、ノースクリフ)が事件解決に一役買ったらしい。その中でもロマールの奴(セイン)が犯人を見つけたとか。
「ああーそうかい、そりゃ良かったな」
なんて言うとでも思っているんかよ。誰が手前ぇなんぞ誉めてやるか。貴様程度の頭脳で思いつくことなら、この俺様だって判るに決まっているっ!!
んとにムカツク野郎だぜ。
(EP:「冒険者たれば」参照) |
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2の月24日目、“枯れた遺跡” |
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バウマー [ 2003/03/26 21:18:32 ] |
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| 気になって奴ら(ワルロスとユーニス)の跡をつけてみれば、常闇通りで見失っちまう。 くだらねぇ連中に因縁つけられるわ、奴らの行き先は見当つかねぇわ面倒になったぜ。
しかし、世の中オレ中心で回っているからな。郊外まで出ると薄汚れて弱った男がひょこひょこ歩いて来るじゃねぇか。コイツに聞けば、二人の行き先を知っているかもしれねぇ。案の定、知っていやがったから案内させてやった。枯れた遺跡で訓練かなんだか知らねぇが、んなんで技術ってのが磨かれるのやらどうだか。
俺様がライトで明かりを灯したら、薄汚ねぇ奴までついて来やがった。奥から筋肉娘らしい悲鳴が聞こえたんで走り出してみれば、つまらん罠に足を取られたぜ。忌々しいっ! 案内の男がケラケラ笑いやがるから一発お見舞いしてやった。クソムカツク野郎だぜ。
隠し部屋の奥に通路だ? んな常識外れた作りをする馬鹿(魔術師)は。常識外れだからこそ意味があるってもんだがな。すなわち隠し扉に絶対な自信がない証拠だぜ。んなもんこさえる遺跡にろくなものはなかろうよ。
(ユーニスを見て)何やっていやがる? ワンコインの馬鹿はどーした? 通路の奥でゴソゴソしている筋肉娘はイミテータと格闘中らしい。馬鹿娘が、ほれ援護してやるから片づけろ。
援護し終えたあとで気がついたが、ワンコインの馬鹿は馬鹿丸出しで穴に落ちていやがった。あまりにも情けなくて笑えねーぞ手前ぇー。
(全てが片づき)
なにが戦士が必要だの魔術師が必要だのほざきやがって。蓋開ければドア・イミテータ一体じゃねぇか。どれほどのものがあるかと思って来てみればこんなもんだったとはな。ん? ドア・イミテーター? 動きもしねぇ奴になんで筋肉娘がとっ掴まっていたんだ? 扉調べるのは手前ぇ(ワルロス)の役目だろうが。 (顛末を聞き)アホか。遺跡入るのに灯り一つってのがそもそもの間違いだろうが。手前ぇがついていながらなんたる様だ。灯りがありゃ、つまらん戦闘することもなかっただろうが、情けねぇ。
しかも“枯れた遺跡”だろ? オランのギルドも存外大したことはねぇな。先行った連中は手前ぇ(ワルロス)より格下だろうが。 ンな奴に見つけられる仕掛けを今まで発見できなかったとは(ギルドは)腐っていやがるんじゃねぇのか? ええ?
崩れていようが、隠し部屋の奥のものなんだろ? 瓦礫撤去すりゃあなんか出るだろうよ。その労力に見合うものかどうかは知らねぇがな。
さーて、枯れた遺跡が実は枯れてない遺跡ってー事実をどう言いふらしてやろうか。 |
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経験差 |
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バウマー [ 2003/03/29 1:11:06 ] |
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| 筋肉馬鹿(ユーニス)と喋っていれば、奴は「お二人ほど経験が無いから、足引っ張ってる気がして最近とても心苦しいんです」と生意気にも言いやがる。 心苦しいなら、とっとと見合うだけ鍛え上げれっての。 届かぬ手を背伸びしたところで届くもんでもねぇ。土台なりなんなり足場を組むことを考えろっての。 それをやってて、足りないなら仕方ねぇことだ。気になるんなら俺様より格下連中とでかけやがれ。
……そういや、でかけるな。<馬鹿
やってることしてんなら一々聞くな。 それも仕方あるまいか。 ふふ。なんたって天才魔術師様と共に行動しているんだからな。手前ぇの未熟さ加減に穴でもあれば入りたい気分であろう。焦るのも当然だ。
吹っ切れたようだから問題あるまいが、気ぬいてんじゃねーぞ。手前ぇーにはやってもらわにゃならんことがあるからな。 とはいえ、自分で言いだした冒険で帰って来られんならそれまでのことだな。無くすには惜しい気もするが、そんときゃ諦めるしかねぇ。
せいぜい、この俺様に別の盾を探させる手間なぞかけさせんどければそれでいい。 |
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金の乏しい旅路 |
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バウマー [ 2003/04/01 23:01:04 ] |
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| オランを離れる前、小娘(ユーニス)と会った。別段大した話題もなく、遺跡から戻ったら戦術について話すとかなんとか言って別れた。その後、俺様は二階の自室に戻ったが、奴に掛けてやろうと思っていたことを思い出し、家路に向かう小娘を柄にもなく追いかけた。もっともその役目は使い魔だが。
「おい、肩当てを新調したんだってな? 明日でもいいから鎧ごと持ってこい。旅出る前にだ」
俺様としたことが、コカトリスの嘴に魔力があることは知っていた。それからすれば鎧がダメになることも予測できた。魔術には物体を魔力から守る“魔力防御(マジック・プロテクション)”がある。こいつを事前にかけさえいれば、肩当てをダメにすることはなかった。つまらんミスをしたぜ。
翌日、小娘が鎧を持ってきた。それに“魔力防御”を最大でかけてやる。コカトリスのような魔力を持つ魔獣と出くわすことなどそうそうありゃせんが、効果は半永久的にかかるものだから掛けておいて損はねぇ。
大抵の魔法は物でなく肉体にかかるから、気休めにもなりゃすまいがな。とりあえずこれでいい。
礼を言う小娘の背を叩き、オレは自室に戻った。
それが奴との最後の別れだった。
俺様の隣にはいつの間にか床から這い上がって来たナイジェルがいやがる。金銭ケチって一人部屋を借り、当然のごとく俺様がベットを陣取ったんだが……まどろんでいる間に潜り込んで来たようだ。 とりあえず肘で押しのけて落としておく。
ガキの呻きを心地よく聞きながら、俺様は夢の中へ落ちていった。 |
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