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仕事風景
セイン [ 2002/12/16 23:11:21 ]
 とある魔法の品を探せという依頼がある。
優秀な魔術師である僕にとって目的の品を見定めることは容易なのだが、
その品を置く店を探すことや買い取る際の交渉は、はっきり言って得意ではない。

そこで、仕事に干されていた草原妖精リンプの手を借りることで、この依頼を受けることにした。

「店主、探している品があるのだ(口を塞がれる)」
「だからセイン、欲しい物を素直に言っちゃだめなの。値を吊り上げられちゃうでしょ。
実費込みだから安く買わないと、その分報酬が減っちゃうんだから、もう!」
 
まったく
リンプ [ 2002/12/19 1:29:58 ]
 そろそろ、懐が寂しくなってきていた。後、数日で僕の財布は財布のみの重量となるだろう。
そうぼんやりと思っていた時だった。
最近知り合ったセインと言う魔術師の人間(♂)から、仕事を手伝って欲しいとの事。

−遺跡に潜ったりだのじゃなくて少しガッカリだけど、簡単な内容なので受けるかな−

その仕事の内容はとある物魔法の品(まだ聞いてないけどさ)を骨董屋から買い付けろなどという単純な物。
早速翌日、セインと街へ繰り出す事に(朝が早くて少々眠たかったけどね)
早朝だというのに馬車、荷車、それから旅人、商人などで道は溢れかえっている。さすがはオラン。
そんな事を思いながら、十数分歩くと骨董と書かれた年代物の看板がみえた。

「さ、この店で聞いてみよーか」
「この店ですか?なるほど、確かに骨董品を商ってるようですね」
「・・・・(見たら分かるじゃん)・・・」

セインはさっさと店の中へと消えてゆく。あわてて僕も後を追いかけて交渉スタートと思ったらセインがいきなり
「店主、探している品があるのだ(口を塞がれる)」
と言ってるではないか!僕は素早くセインの口をふさいだ。こんな時はもっと身長があれば楽だなと思う。
しかし、この人間は・・・。まったく、それじゃぁ足元見られちゃうよ。

果たして、ちゃんと目的の物は買えるんだろうか、一抹の不安がよぎったのは言うまでもない