己事究明 動中の工夫 衆生無辺誓願度 |
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Dals [ 2003/02/08 9:29:03 ] |
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| 彼の件を終え、王都に戻りて幾日を経る。 胸中に去来する自責の念。 是ばかりは如何ともし難く、心中寥々とする也。 彼の天与の稟質を具えた少女の行く末をこの目に欲したのは己[おれ]ばかりではなく、御神もまた斯様に早く野への階を昇らせたのは至極残念に思うことであろう。 未だ意馬心猿たる己には御神の真諦に気付くことは儘ならぬが、さりとて己が愚かであることに甘んじるは真の愚者の為す事也て、己を叱咤し、練磨し、当意即妙の境地に至らんがために戦い続けんことを此処にまた再び誓わん。
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