| 思うところ |
|---|
|
| ソラリス [ 2003/02/18 23:25:18 ] |
|---|
| | 冒険者と酒を酌み交わし、他愛もない話をするのは実に久しぶりだ。 つい最近まで仲間たちと冒険をしていたはずなのだが…。 あの、リグベイルと名乗った、まだ荒削りの女の精霊使い。 カノジョを見ていると、カノジョの言葉を聞くと、昔のアタシと少し重なった。 あの、ドレッグノールで過ごした、駆け出しの頃のアタシ。 あの頃は、本当に劣等感のかたまりみたいな、必要以上にとげとげしたカンジだった。 商船隊の船長まで勤め上げたアタシが、どうしてこうもうまくいかないのか、と。 周りにいる手練れのシーフたちの技を見せつけられ、なんとアタシ自身が稚拙で、取るに足らないと感じたことか。 アタシの同期の連中に負けまいと頑張っても、なかなか技術が身に付かないもどかしさと、おいて行かれるのではないかという不安と焦り。 時折、先輩のシーフたちから「そんなに焦ることはない、おまえは一歩一歩、確実に進めばいい。」って何度も諭された。 もちろん、その都度反論もした。 ただ、アタシが一方的に話していくうちに、アタシの抱えている情けない問題を、アタシの矛盾点を、いつの間にか先輩たちにぶつけていて、何となく気恥ずかしくなったことも覚えている。 こんなこと、今になって思い出しても…とんだ笑い話よねえ。 今更誰かに話すのもばかばかしい。 どんなことでも、仕事についてネガティブに考えているなら、それはそのうち誇れる仕事ではなくなる、とは言ったものの、アタシ自身、今のこの仕事を誇れると思っているかな? もう一度、自問してみるのも悪くないか。 それはそうと、明日の暮れ前にはギルドに報告に行かなきゃね。 仕事が遅れるのは、信用に関わるものね。 |
| |
| 噂話(辻斬り) |
|---|
|
| ソラリス [ 2003/03/02 4:47:20 ] |
|---|
| | 最近巷では辻斬りが横行していると聞いた。 なんでも、白い服の女性ばかり4人も斬られたとか。 犯人の探索についても衛視たちから直々に依頼がある訳じゃないから、探すだけ探させて、情報提供させられたあげくに衛視たちに先を越されて金にならない、なんて本末転倒な結果もありそうだから、とりあえず、今のところは優先度の低い仕事ね。 目撃者もいないし、被害者は見事なまでに切断されていて、全員死んでる。 おまけにとってつけたような物取りもあり、便乗犯までいると来てる。 今のところ情報が少なすぎるから、さしもの衛視たちも犯人を特定できてないようね。 この手の仕事なら、1にも2にも情報収集よねえ。 いきなり行動にでても、空振りする可能性が高いし、逆にやられるかも知れない。 おそらく、衛視たちも今は情報収集に徹してるだろうから、誤認される可能性もあるだろうし。 殺しの方は衛視任せでも良いけど、物取り絡みの方はギルドから依頼があるかも知れないわねえ。 依頼があるなら、受けてみてもいいかな。 それなら、多少でも金になるだろうし。 受けるなら、この仕事を1人でするのはかなり危険だから、誰か仲間を捜さないといけないわね。 腕っ節よりも、頭の切れる人物が見つかると良いんだけど。
そういえば、オランに来てからはずっと1人でやってるわねえ。 一緒に仕事できそうな仲間を捜してみようかしら。 そしたら、いまより大きい仕事もできるだろうし、収益倍増なんてことも期待できるかも知れないわね。 そうと決まれば、早いうちに仲間を捜してみようかな。 この仕事じゃなくても役に立つだろうし、ね。
|
| |
| 仕事(荷物運び) |
|---|
|
| ソラリス [ 2003/03/07 2:02:04 ] |
|---|
| | いかにも駆け出し〜みたいな、真っ直ぐな青年ザッシュ。 滅多にないことだけど、本当にカレのことは気に入った。 アタシみたいな日陰の人間にしてみれば、羨ましいぐらいに真っ直ぐで素直。 それさえもいつかは汚れていくものかも知れないけど、いまは冗談抜きで羨ましい。 マスターの紹介で、ちょっと高めの保証金付きの荷物運びを受けようか受けまいか迷ったあげく、使い慣れた剣を担保にしてまで仕事をしてみようという姿勢も、アタシは気に入った。 そりゃ、信用を勝ち取るためにアタシもマスターに借りを作ってみては、とは言ったけど、本当にやってみるとは…。 素直なのはいいコトよね。 剣志望のカレなら、戦いでは滅多な失敗はないだろう。 うまくいけば、アタシも安全に報酬をもらえるし。 だけど、剣を預けられては分が悪そうだ、手持ちの金で多少の安心が買えるなら(それもあとで戻ってくるし)…と思ったアタシは、だいぶ不純なのかなあ。 カレ、そのあたりは気にしてなければいいけど。
|
| |
|
|---|