| MENU | HOME |

記念日記
アレン [ 2003/10/14 0:02:50 ]
 共通語の練習にいいってホッパーに勧められてたけど、今まで書こうとは思わなかった。
だって、面倒くさそうじゃないか。
鍛錬や本読むので忙しいのに書いてる暇なんてないと思ってたし。
でも、こうして書き始めてみると意外と楽しい。これからはマメに書こうと思う。

それで、書くきっかけになったのは親父との仲直り。
結局、コアンから言われた話し合いなんてしなかった。武器持って戦って、それから殴り合い。
俺も親父もボロボロになるまでそれをやった。今書いてるときでも腕とか足とかの傷が痛む。

あの時の親父は間違いなく本気だったと思う。鍛錬の時とは比べられないほどの気迫を感じた。
実際に、急所を狙った剣が迫って来たこともあったし。でも、そのどれもが外された。
親父には迷いがあったから。普通に戦ってたら勝負は一瞬で決まって、俺の首が飛んだに決まってる。
改めたて考えるとよく生き残れたと思う。
我が子を思う親の気持ちって言うのが少しだけわかった……ような気がする。
親父のは荒々しいけど、それでも俺の事を大切に思ってくれているんだって感じた。

…もう親父も疲れて寝ただろうな。あれだけ激しく動くなんて普段じゃありえない事だし。
まぁ、そんな事で疲れるようじゃ鍛え方が足りないんだろうけど、40過ぎてるんだから仕方ないか。
明日になったら、親父を探すの手伝ってくれた奴等にお礼言って回らなきゃ。ちゃんと親父も連れてって。
それから、母さんの墓に一緒に行かなきゃな。ちゃんと仲直りできたってことを見せにさ。
だから………今日はこれでおしまいにしよっと。
 
これからの事
アレン [ 2003/10/15 22:38:36 ]
 体中が痛い………凄く。
親父の剣を全身に受けたけど、こんなに痛むもんだとは思わなかった。
当分ヘイズみたいに寝てなきゃダメかなぁ?
本を読むから暇はしないだろうけど、体が動かせないのってちょっと嫌だな。
気が付いたら細くなってたんじゃ、笑ってなんかいられないもんな。

今日は親父と話した。特に何かについて話したわけじゃないけど。
その中で、親父の生まれた家のことが出てきた。
とりあえず俺には婆ちゃんと爺ちゃんはいるらしい……生死は不明だけど。
俺の傷が治ったら一度連れててくれると言っていたけど、当分先になるかもしれない。

親父は家を捨ててオランに出て来たらしい。両親のように農民で終わりたくなかったって言ってた。
てっきり傭兵の親から生まれたものだと思ったけど、農民出だったのは驚きだった。
それでもこれだけ強くなれたのはいろいろ失ったからだと言ってた。
失うって何をどう失うのかどうもよくわからなかった。
俺も親父のように、いや…それ以上に強くなったら何かを失ってるのかな?
それはこれからわかる事かな?

とりあえず、早くこの怪我を治さないと何も出来ないよな。
これからの事を考えるのはそれからでも遅くない……はずだ、うん。